「大好きなものと人に囲まれる幸せをもらった」ハピネス iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
大好きなものと人に囲まれる幸せをもらった
青春と悲劇がごちゃまぜになるのかと思いきや、嶽本野ばらさんの哲学と世界観が存分に滲み出ていてとても美しい物語。
キラキラな17歳の死生観に胸が締め付けられもし、逆に幸せにもなった。
生きていることに意味がある、に気づくにはちょっと早すぎるけど、きっと誰よりも幸せに敏感で素敵な毎日を送ってると思った。
とにかく彼が優しい。
あんな彼が娘にもできたら私も全力で応援するし、納得する!
あと1週間しかない、はなかなか難しいなと思うけど、あれだけ大事にされたらこの世に思い残すことなく次の世界に旅立てるわ。
しばしば入り込む飯テロの影響もあって、帰り道すごくカレーが食べたくなりました笑。
でも匂いってすごく記憶に直結するものだから、彼は彼女とカレーの関係をなかなか断ち切れないだろなと思う。
彼なら一生カレー作りながら楽しく思い出してくれるかな。作るたび、食べるたびに悲しくならないといいな。
もちろん命のお話でもあるので、泣けたけど、それよりこんなに好きなものに囲まれてこんなに自分が大好きな人に大事にされる人生って確かにすごく幸せだなと思えた作品でした。
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