TALK TO ME トーク・トゥ・ミーのレビュー・感想・評価
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共感ポイント一切なし
音でビックリさせるシーンも1〜2箇所くらいありますが、 基本的にビ...
取り返しがつかない事
ゾワッとする。
若気の至りってのはいつの時代もあるもので、本作では降霊術がそれにあたる。
いやいや、さすがに…と否定したいが、その世界観への導入は流石であった。
好奇心はどんな障壁をも超えてしまう。自分もこっくりさんとかやってた時期あったなぁとフと思う。
「ビビってんじゃねえよ。」
そんな言葉で人生を棒に振る過程を見せつけられる。
ある儀式を経て、憑依される。
その90秒間ってのは、とてつもない快感があり、中毒性があるらしい。
が、そのルールを破る奴は必ず出てくる。それが本作の主人公で…物語が進むにつれエクソシストで語られる「悪魔の囁き」を想起させる。
悪魔に取り込まれていく過程はそら恐ろしく…人間ってのは、信じたいものを信じたいように解釈する習性があるのだなぁとゾクリとする。
憑依された状態で死ねば体を乗っ取られるってマイナスなルールが、彼を殺してあげる事は苦痛からの解放で彼を救済する行為って解釈に変化していく流れは秀逸だった。
洗脳ってこういう事なんだろうなぁ…始めに憑依されたのは、きっと主人公の彼女だったのかもしれない。
ラストは立場が入れ替わる。
彼女は暗闇に灯された微かな灯りに浮かぶ、差し出された手を握る側になる。
その戸惑いや緊張を描いたラストが、なんだかとても説得力があった。
色んな意味で怖かったわぁー
憑依体験とオーバードーズ
ホラー映画に限って前後左右座席が空席。
降霊術。ダメ。ゼッタイ。
今年最後の映画鑑賞ということで、A24発のホラーである本作を観に行ってきました。チラシの写真にもある呪われた左手の彫像と握手して「Talk to Me」と言うと怨霊が目の前に現われ、さらに「Let You in」と言うとその怨霊が自分に憑依すると言うお話でした。
降霊術とか憑依の話なので、言わばコックリさんとか恐山のイタコみたいなものと言えばそうなのですが、若者が集まってスリルを感じるために降霊術を行っていることや、1回当たり90秒を超えて怨霊を憑依したままにすると、その怨霊が体内に憑りついたままになってしまうという設定は、若者のドラッグパーティそのものであり、また分量を誤ると廃人になるのもドラッグと同様であること、現に劇中時間制限を超えて怨霊が憑依した登場人物が廃人になってしまったことなど、怨霊物というより、ドラッグ物と言った方がしっくりくる感がありました。
主人公ミアは、自殺した母親の怨霊に憑りつかれてヤバい感じになってしまうという最悪の結果で、こんな話を見せられれば、誰も降霊術なんてしないと思うと同時に、そのメタファーであるドラッグについても、手を出したいとは思わなくなる創りにしていたように思えてなりませんでした(個人の感想です)。いずれにしても、そういう展開を観た結果、本作はホラー映画というより、薬物乱用防止キャンペーンの教育映画みたいだと感じられたというのが私の結論でした(個人の感想です)。
うーん、ホラー自体が体質に合わないんだろうか???
そんな訳で、評価は★3とします。
成程、面白いアイデア
成程、降霊術をこう扱うのかと、面白いアイデアだと思いました。
不穏すぎる冒頭からテンポよく、心情描写や恐怖描写、サスペンス描写も丁度良く、最後まで楽しめました。
主人公の喪失感、周囲のノリに無理に合わせようとする痛々しさなど、若者が抱えている孤独感がよく伝わりましたし、そこから降霊にのめり込む様子も、そのままドラッグにはまるかのよう。
トラウマや孤独感から何かに溺れる、とり憑かれるということを表しているようで、そういう部分の恐ろしさも感じます。
そこでやめとけというところで判断を誤りヤバいことになるというのもお約束ですが、友人の弟が善良さと朴訥とした雰囲気がありとても好感が持てるので、弟どうなるんだ?助かってくれ!、という部分が個人的にはかなり引っ張ってくれたと思います。
主人公の母も憑かれた状態だったのかと考えさせられる部分もあり、母の霊はもう別物となっておりあの世へ引きずり込もうとしていたのか、と解釈しています。
主人公の結末は、きっかけは喪失感や孤独感が元となっているので、やはりなんともやるせないです。
最後、ギリギリで思いとどまったのか、友人が阻止したのかはハッキリしませんが、カンガルーの件もあり良心から思いとどまったと考えたい。
ラストシーンも成程と、このストーリーに合わせた綺麗なオチだったと思います。
やるせないですが…
ちなみに、あの動物は鹿かと思っていましたが、まさかカンガルーとは。
オーストラリアあるあるなんでしょうか。
霊の誘惑と支配
怖い霊ではなく…
すごく面白かった。
ハリウッドのパターン化されたホラーじゃなくて、ちゃんとアイデア勝負になってるところが良かった。
「世にも奇妙な物語」をすごくちゃんと作った感じ。
ジャパニーズ・ホラー的な、主人公の心情や精神性を深く掘り下げた物語になってるところも良かった。
ただ、「怖く」はない。正確に言えば、霊とか心霊現象に対しての恐怖感はほぼ無かった。その点ではホラー映画に対する期待どおりというわけではなかった。
ショックを受けたのは、弟くんが自分で激しく頭を打ち付けたり、自分の目玉取り出そうとしたりするシーン。あまりに痛そうで「ぐあああ~!」と悶絶してしまった。でもこれは霊に対する恐怖では無い。
霊が物理的な実体や力を持ってないのに主人公たちを攻撃している描写がうまいと思った。一見、霊はドアを開け閉めしたり、ものを破壊したり、主人公に暴力をふるっているように見えるが、実はそれは主人公の頭の中だけで起こっている。そして、主人公自身に彼女の大切な人を攻撃させる。
Talk to me というのは、霊とアクセスする文句であると同時に、主人公の心の弱さを象徴する言葉でもあるんだろう。主人公は、友達、友達の弟、元彼、そして死んだ母親と話したがっている。病的な寂しさを心に抱えている。そのせいでウザがられたりもしている。でも、一番話すべき相手である父親には心を開けない。
友達の弟に降霊を許してしまったのも、弟くんのことを真に思いやっての行動ではない。自分が嫌われるのが怖かったからだ。
主人公はこういう心の弱さを徹底的に悪霊につけこまれる。「母親は自殺した」という父親の言葉を信じるよりも、「それは嘘だ」という霊の言葉を信じてしまった。「信じたくないことは信じない」という心の弱さにつけこまれた。
最後、弟くんを殺すのではなく、自分自身が道路に飛び出したのは、どう解釈できるだろう。最後の最後に、主人公が正気になれて、かろうじて自分自身が飛び込むことで弟くんを助けることができたのか? それとも、霊がねらっていたのははじめから弟くんではなく、主人公だったのか?
主人公が死んで霊になったあと、知人の誰からも認識されない、という究極の孤独の地獄の中で、唯一見えた希望の灯りが、件の降霊会、というオチが秀逸だと思う。ありがちなオチのようだけど、主人公の寂しがりの性格はこのオチのためのものだと思う。これまでの降霊会で、霊たちがいったいどんな気持ちで生者の前にあらわれていたのか、共感できてしまう。
物語の中盤までは、「霊は何を考えているか分からない、危害を加えてくる怖い存在」だったのが、この最後のオチで、「どんな手段を使ってでも生者にすがろうとする、哀れな存在」に変わる。
安易なハッピーエンドにしなかったのも良かった。最後の最後で母親の本物の霊が娘を助けた、みたいにしがちだけど、そうならない方がいい。主人公は大事なところで常に、生者の言葉ではなく、死者の言葉を聞こうとしたり、聞いてしまったりしていた。その顛末はアンハッピーエンド以外にはない。
「霊の立場からの世界」というので連想するのは、山岸凉子のホラー作品。特に「化野の…」とか。主人公がとりわけ悪人というわけではないのに、惨いことになる理不尽さもなんか似てる。
M-1の漫才ネタのようなホラー
※23年末の公開当時に見てレビューを下書きしたものの、多忙でアップし損ねていました。米豪では監督の新作が公開されるとのことで、今更ながら投稿します。
ホラー映画としての怖さはスパイシーな中辛、といったとこが。もっと怖い映画いくらでもあるなぁ、くらい。
さて表題の件だが、時節柄(?)連想してしまった。確かに「どうすればウケるか」を非常によく考えられて作られている。前段もそこそこにやや強引な設定を観客に落とし込み、中盤はテンポのよい描写。そして終盤は大きな展開を見せ、序盤での何気ないフリがしっかりと回収されたキレの良いオチ。なるほど、確かに面白かった。
…でも、それ以上の感慨は残らなかったかな、というのが率直な印象。ウケることが最優先事項で、監督(双子の兄弟YouTuber)の描きたいテーマや恐怖の対象が見えなかった気がするのだ。そういう意味では取ってつけたようなSNS描写の軽さと本作は合っていた、ということだろうか。
聞けば監督の片方が交通事故で意識不明となって生死を彷徨った際に、病室で姉がずっと手を握ってくれていた、という話が元ネタらしい。なるほど、家族という関係を地獄として描くアリ・アスターとは真逆の、至極真っ当な家族愛の価値観から生まれた作品なわけだ。観客への悪意のない、見やすい作品なのもまぁ当然か。
最ッッッ悪じゃねえか(クソ誉めてる)
個人的行きつけのTOHOさんで扱ってなかったので、なんだ大手シネコン不参加のB級かと正直舐めてかかったのですが、いやいや怖いし切ないし悲しいし可哀相だし恐いし怖いし怖いじゃねーか!!!ふざけんな!!!
同情できるところもありながら自業自得でもありホラーにあってほしいもの全部入りの上オチも完璧じゃねーーーかよ!
ここんとこ悪魔ものとか物理で叩けるタイプの心霊ものとかお涙頂戴に走るやつとか取り返しつくような生温いものばかり見ていたので、もう私はすっかりホラーが平気な人間になったと思っていました。
反省しました。
大学生が小学生の問題解いて俺って天才してる状態でした。
今日お風呂入れないわハハッ
昔、呪怨だとかリングだとか見て二度とホラーというジャンルに近寄らんと決意したの、幼かったが故のビビりだったんだと己を馬鹿にしていましたが、OKOK把握把握。
ホラーなんて二度と見ねーーーよ!!!
絶対手は握りません🤝
ジャンプスケアがほぼないのに、ここまで
終始ビクビクさせられるとは🥶
いままで数多くの降霊術に関するホラー映画を
観てきたけれど、斬新で面白い設定でした✋
“ぶっ飛べる”ほどの快楽を貪れば
薬物同様、激しい副作用が待っています💊
最期のオチも大変好みです♥
期待度○鑑賞後の満足度✕ 霊が人間に憑依する話は目新しくないが、それを若者達が薬でハイになる様に或いはゲーム感覚で遊ぶ様に楽しんでいたのが…というアイデアは良かったが、如何せんアイデア倒れ。
①クソくだらない。監督連はYouTuber出身らしいからこんなペラっベラっなホラー(とも言えない)しか撮れないんだろうね。
A24 映画としたは全米興行成績No.1ということらしいけど、観客もYouTubeばっかり観てるからこんなペラっペラっな映画でも面白く感じるのかしら。そうであれば観客のレベルも下がってきてるのかもね。
②私は基本的には「霊」は信じていないけれども、エネルギー保存の法則に固持すれば、一人の人間が持っていたエネルギーは死んだら何かに形を変えて続いていくだろう、とは思う。
何処へ行くか(宇宙?異次元?)何に変わるかはわからないけれど。
その中で現世というかこの世界というかこの時間枠というか、に留まることは有りかとは思う。(怨念がおんねん。)(それを人間は一応「霊」と呼んでいるのかも知れないが。)
でも、目に見えない、気配でしかわからないから怖いのであって、視覚化しちゃうと却って怖くない。最初は確かにビックリするけどだんだん見慣れてくるし…
だから、この映画の霊の出し方も全然怖くない。
父親に化けた霊にミアガ襲われるシーンだけが辛うじて怖かったくらい。
あとは幽霊屋敷アトラクションのレベルである。
③ヒロインに感情移入できないのもイタい。
突然の母の死による悲しみ・喪失感から鬱病になり、憑依遊び中に現れた母の霊に執着して状況を悪化させてしまうこのヒロインは、描きかたによっては共感でき得るキャラクターにできるのに、同じくメンタルを患った私でもイライラするくらい自己チューな人間としか映らない。
YouTuber達だから人間を描けないのか、と思ってしまう。
④私はアナログ人間だから、多分時代に着いていけてないんでしょう(時代に着いていってるのが良いわけでも決してないけど。今は“今”でもすぐに“過去”になってしまうし。それが現代という時代)。
私にとっては、駅で電車を待っている人や乗っている人が軒並みスマホを覗いていたり、歩きながら必死にスマホを見ている姿の方がよっぽどホラー。
まあ、映画自体とは直接的関係ないけど。
ただ、ホラーと謳っているわりには私には全く怖くなかったし面白くもなかった。(一応エンタメでしょ)、若者達のSNSへの依存ぶりは怖さよりも醜面悪さを感じた。それだけ。
⑤“talk to me”“let you in”は本来人に言うべき言葉なのに霊に言わざるを得ないというところに、スマホ社会の歪みというか、SNSに振り回されている現代人(特に若者)の醜悪さを描いているという点は評価すべきかな。
カンガルーさん🦘 安らかに…
冒頭のパーティでの事件後は次の展開がなかなか起こらない。しかしその途中で瀕死の動物に出会う。鹿かなと思っていたらカンガルー。そうかオーストラリアの映画なんだ。
「苦しまないようにした方が良い」。一度は車で一気にいこうとしたが出来ない。分かっていても出来ない。最終の直接の原因が自分なんだと受け入れられない。オーストラリアは州によっては安楽死が合法化している。日本とは死生観が違うかもしれないけど、出来ないものは出来ない。これが最後に この映画の重要な意味を持つことに。
「剥製の手」を握って "talk to me" と言うと霊とつながって、 "I let you in" で霊が体内の取り込まれる。そのままだと霊に乗っ取られるので90秒以内に解除する必要がある。
母の死を受け入れられない主人公ミア。母の霊に会いたい。父の言葉が信用できず、段々のめり込んでいく。
私は段々理解が出来なくなった。取り憑かれた本人自身が死ぬと悪霊も死ぬのか。悪霊自体が人間を死に追いやろうとしているのか。宿主を変わろうとしているのか。
今作冒頭のパーティですぐ死んだダケットのバックストーリーに関した続編が作られるようです。前日譚では、今回明らかにされていない悪霊の本質が語られるのかな?
観た直後は良かったけど、「まぁそんなものかな」ぐらいでパンフ買わなかったけど、今 色々と考えていたらパンフ欲しくなってきた。レビュー書きながら色々考えていると、結構映画に対する思いも深くなるネ。
低予算的にはまぁまぁ
不快さが不穏さに活かされていない
すごく、つまらなかったです……
ぜんぜん怖くないのです。
ホラーというのは、現実にあり得ない現象を描きながらも、それが現実にあり得る現象のメタファーになっていたり、現実にあり得る心理(主に死の恐怖ですが)が超常的なものによって表現されていたり、そうした時に怖さが生まれるのです。
……と思うのですが、これは私の「怖い」と感じるホラーがそうした次元のものばかりだっただけなのでしょう。
この作品に感じるのは総じて「こけおどし」です。
ホラー表現の背後が空っぽで奥行きがないのです。
その原因は主に主人公のキャラ造型の薄さにあると思います。
あんなに愚かしく描かれては白けてしまいますし、物語に奥行きをもたらす(怖さをもたらす)唯一の筋だったはずの母親の死をめくる彼女の葛藤の描写がまったくおざなりですね。
「おまえはママじゃない!」と振り払う結末なら少しは納得いったのですが……
ラストの趣向も「ああ、やっぱりね。これやりたかったのね」と興醒めでした。
冒頭からして納得しがたいものがありました。
枕をぶつけるだけのシーンにあんな効果音いります?
「不快」は「不穏」とは違います。この映画を作った人はそこを混同している。
不快なだけでちっとも不穏じゃないんですよ。
抜群のツカミと鮮やかなフィニッシュ
予告で期待感を抱かせてくれた降霊ゲームや周囲から浮いてるからこそゲームにのめり込んだり、ライリーに甘くなるミアの描写は秀逸でした。
中盤はややお話がダレるものの、最後は「どうやって収集つけるんだよ!?」という展開から、諸々の要素をうまく回収して、技あり一本の鮮やかな終わり方。
冒頭の🦘があんな形で活かされるなんて。
かなり満足な新感覚ホラーでした。
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