TALK TO ME トーク・トゥ・ミーのレビュー・感想・評価
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面白かった
主人公のミアが全部の選択肢で間違った方を選ぶ。ラストも結局、弟は勝手に回復していたのをミアが悪霊に騙されてやらなくてもいいのに高速道路に突っ込む。霊をおもちゃにして遊ぶものではない、本当に怖い。お母さんの霊も本当かどうか全然分からない。多分ただの悪霊だ。病院の子どもの霊がかわいい。
バスで会う、手首をくれた人が諦めきった佇まいで、あ~と思う。あの人が言ってた通り、弟の悪霊も時間が経てば霊が弱まっていたようだ。
普通、主人公が懸命に頑張ると結果何か得られるものだが、余計なことしかせず悪い結果のまま終わる。なかなかひどくていい。
合わなかった
バツド‼️❓ノツト‼️❓フォーミー‼️❓
「むかつく&周辺破壊型ヒロイン」の極限。完成度抜群の豪州製ポゼッション・ホラー
いやあ、前評判通りガチで面白かった!
めっちゃくちゃ「いやな話」だけどね(笑)。
さすがはA24配給。
とにかく、双子の監督コンビが優秀。それに尽きる。
脚本は緻密で隙がなく、細部まで演出が行き届いている。
観客の感情移入を巧みに操って、翻弄してくる。
先を読ませない展開。様々な名作の美味しいところどり。
絶妙のヒロインを持ってきて、幾重にも企みを張り巡らせた物語を展開している。
これがどういう話かというのは、いろいろな説明の仕方が出来ると思う。
ただ、先読みできないこと自体が面白さの一環なので、
未見の方はなるべく予備知識を入れずに観たほうがいい。
表面的なことだけで言えば、本作は『エクソシスト』(73)の変奏である。
子供もしくは思春期の少年少女が、悪霊に取りつかれて、狂暴化したり汚言を吐いたり自傷行為に及ぶ。いわゆるポゼッション(憑依)というネタであり、コックリさんを行った青少年が悪い霊を呼び出してしまう流れや、黒人と白人のシスターフッドものであることも含めて、先般観てきたばかりの『エクソシスト 信じる者』(23)とほぼ同じ構造の物語だと言える。
ヒロインが黒人で、人種的な要素が作品の本質に絡んでくるという意味では、『ゲット・アウト』(17)以降のブラック・ホラーの流れもくんでいる。とくに「白人家庭」に身を寄せている「黒人」の少女が、最終的には「災いを家内に呼びこむ闖入者」か否かの判断を問われる展開が待っているわけで、このご時世にしては、かなり踏み込んだ話に敢えてしつらえてきている気がする(しかも結論がアレだから)。
黒人が主人公のレジェント級ホラーといえば、なんといっても『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)にとどめを刺すが、じつは両作の構造が大変「似通っている」ということは、あまり気づかれないかもしれない。
何がどう似ているのか? それは、黒人主人公の扱いである。
一見、どちらの映画も、主人公が最終的に事態の解決に挑んで悪夢を終結に導くか「のように見える」。ところが、見続けていくうちに、なんだかいろいろうまくいかないことがわかってくる。むしろ主人公が採る判断は、結果的には常に「悪手」であり、事態を「悪い方向」にしか導かない。主人公に従った連中だけが先にやられてゆく。そして最後は主人公も犬のように横死して終わる。
両作は、きわめて似た主人公像と、ストーリー展開を共有しているのだ。
われわれは、映画鑑賞者の常として、中心に立って話を動かそうとしている主人公に「つい」感情移入しようとする。しかし、その感情移入すべきキャラの行動に、どこかしっくりこないところがある。それでも主人公なんだから、きっとなんとかするんだろうと思って観ている。ところが主人公はやらないでいいことばかりやって、どんどん事態は悪化していく。この絶妙に「いやな気分」。「不安定な感覚」。「何も信じられない先行きの不透明感=スリル」。
製作者たちが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や、その追随作ともいえる『ミスト』(07)(これも「信用のおけない主人公」が「正義のヒーローぶって行動した結果」「最悪の結末に周囲を導く」という構造を有する典型作)に寄せて表現したかったのは、まさにこの不安感であり、不透明感だ。
何より、このヒロイン、ミアの設定が絶妙だ。
不安定で、不透明の塊のようなキャラクター。
いつも辛気臭い顔をして、半分死んだような目でぎょろぎょろと世界を見渡しながら、ときに快活に笑い、人をおちょくり、哄笑を爆発させる。このふり幅の大きさ。二面性。
びくびくしているように見えて、無理やりパーティに参加する厚かましさがある。
周囲になじめない様子に見えて、唐突に「憑依」の一番手に名乗り出る。
一度、場に馴染んだあとは、むしろ常識人の友人の制止を振り切って、悪童たちと同調し、乱痴気騒ぎに加担する。
そもそも「憑依チャレンジ」パーティに行きたがったのも、積極的に「憑依」に志願したのも、少年の参加にGOを出したのも、50秒というリミットを超えて「憑依」を延長させたのも、すべてこの女の仕業である。傍目から見ても、まあまあろくでもないタイプで、「周囲のあらゆる人間をトラブルに巻き込みながらも、自分は被害者意識をむき出しに窮状を訴えている」典型。会社などでも「関わりを持ったが最後、ひどい目に遇う」タイプ、「いちばん周囲を不幸にする」タイプといえる。
これだけのことをしでかしながら、なお被害家族の前にのこのこ姿を現し、拒絶されるまでは「受け入れてもらえる」と安易に考えている。で、ふつうに拒絶されて、この世の終わりのように落ち込む。落ち込みながら、独りで悩み、考えてろくでもない解決策を考えつき、やはりまったくうまく機能しない。
挙句に、親友の彼氏である「元カレ」に粉をかけて、「あたし怖いの、ひとりになりたくないの」とかなんとか相手の優しさにつけこんで、二人きりで自宅に呼び込むことに成功し、同じベッドで朝まで寝たりしている。なにこのナチュラル人間関係クラッシャーぶり!?
このあたりで、観客もうすうす気づいてくるはずだ。
「こいつ、もしかしてダメなんじゃないか?」
ミアの側にも、不安定で自暴自棄な振る舞いを見せる相応の理由はある。
そこはもちろん、可哀想といえば可哀想ではある。
彼女を苦しめているのは、母親の不意の自殺だ。
本当に母は自殺したのか。自分はそこに関わりがあるのか。
仲よしの姉妹のような親子だっただけに、どうしても母が自死を選んだことが信じられない。
彼女のなかには、もともと母に「拒絶」されたという無意識下のトラウマがあって、自罰感情が(本人も気づかないうちに)内面で増幅されている。そして、母親への執着と妄念が膨らんでいる。
だからこそ彼女は、「憑依」の一番手に名乗り出るのであり、その後も間違った決断を下し続ける。彼女の「思い切りの良さ」は、もともとの「間合い」の空気の読めなさもあるのだろうが、自暴自棄と母親への執着がそれを増幅させた部分も大きい。
その心の隙間に「悪霊」が忍び込み、ミアを内側から破壊してゆく。
監督たちは、この「信用のおけないヒロイン」の扱いがじつに上手い。
ときに共感させ、ときに可哀想に思わせながらも、急にむっつり黙り込んだり急にはしゃぎだしたりする切り替えの「怖さ」と、友人たちとの距離感の本来的な「おかしさ」を強調することで、だんだんヒロインとしての無謬性をはぎ取ってゆく。
「この娘、もしかして霊に騙されてるんじゃないのか?」
「こいつの言う通りにしたら逆にヤバいんじゃないの?」
中盤のトラブルメイカーぶりは、やがて終盤のサイコパス犯罪者化へとつながり、衝撃のラストまでひた走る。
ちなみに、ある種の思考実験として考えてみてほしい。
この映画のヒロインって、実はミアではなくて、友人のジェイドのほうなのでは?
ジェイドはこの映画のなかで、ホラー映画のヒロインとして、正しいことしかしていない。
「憑依」の異常さに唯一、正しい嫌悪感を示している。
自身も、ひとりだけ「憑依」には参加しようとしない。
弟の参加についても明快にNOを告げ、抗議している。
弟の自傷行為を身を挺して止めてみせたのもジェイドだ。
元凶のミアに怒りをぶつけても、後に和解しようとする。
ミアの父親を息があるうちに見つけて助けたのもジェイド。
ミアがライリーに手をだしかねない状況を察知したのもジェイド。
ラスト近くでライリーを危機一髪で救ってみせたのもジェイド。
最終的には、彼女の機転と行動力、決断力によって、大半の登場人物が「救われている」。これを「正しいヒロイン」と呼んで何が悪いのか。
要するに、この物語は実のところ、通常のホラーでは「倒される側」の「悪玉のサイコ犯」サイドから、視点を変えて描いてみせた実験作とも言えるのだ。
本来ならジェイドが正ヒロインであり、幸せに暮らしている母子家庭があって、そこに母親を無くした可哀想な黒人少女ミアが入りびたるようになる。ところが降霊会以降、黒人少女の挙動がおかしくなってきて、徐々に家族に危険が迫り始める。最初は信じようと思ったジェイドだったが、ついにミアのたががはずれてしまっていることに気付き、弟を救うために奔走し、遂には魔手から救い出すことに成功する。
本当はそういう見せ方になるはずの物語を、あえて逆側の視点から見て描いてみせた映画だということだ。
そう、ミアというキャラクターは「もともとはやっつけられる側の悪役」であり、彼女が危険な暴走を始めて駆除されるまでののっぴきならない事情を描いた「ピカレスク・ホラー」というのが、本作の本質なのだ。
もう一点、注目すべき点として、本作ではこれだけ残虐なシーンやグロテスク描写があるにもかかわらず、どうやら「一人も人が殺されていない」。
これって、最近のホラーではとても珍しいやり方ではないだろうか。
冒頭のお兄さんも、とり憑かれた弟も、ミアに刺されたお父さんも、かなりひどいやられようをしているわりには、結局は助かっている。はっきり死んだとわかるのは、冒頭の少年とミアのお母さんだけだが、いずれも自死である。
その意味で、本作は「無駄な犠牲者を一人も出さず」「いたずらに大量死によって恐怖を増幅させるような下卑た演出を排した」うえで、「加害者に回った側にも一定の救済と免罪の余地を残した」優しくてエコでSDGsなホラーということができる。
本作には、他にも「語りうるコンテクスト」がある。
最近の若者SNSカルチャーのもつ、面白ければなんでもいい、悪ノリが価値に結び付くような悪しき傾向を戯画的に描いた作品としても語りうるし(『アンフレンデッド』(14)や『スプリー』(20)の流れ)、高校生がお茶らけてバカなパーティをやったせいで大惨事につながるという、一連の「陽キャ懲罰的ホラー」の系譜にも属している。
ここで出てくる「憑依」を、そのまま「ドラッグ」のメタファーとして捉えることも可能だろう。すなわち、ドラッグパーティにうつつを抜かして、オーバードーズで弟を死なせかけ、友人はクスリのバッド・トリップで家族や友人を殺しにかかる、というきわめてリアルな話を、ホラー仕立てでフィクション化している、とする解釈だ。だからこそこの映画は、若い世代に圧倒的に「刺さる」のだ。
とここまで書いてから、何かそんなことが載っていないかとパンフを読んでみたら、まさに監督が「子供がドラッグを試しながら動画を撮っていて、その子が床で痙攣しだしたんだが、仲間たちは笑いながらそれをカメラに収めていて、衝撃を受けた」のが企画のきっかけだと語っているじゃあありませんか。ね、ほらね?
ホラー描写としても、『エクソシスト』はもちろんのこと、『ゾンビ』『呪怨』『ヘレディタリー継承』『ルームメイト』など、さまざまな先行作のエッセンスが引き継がれていて、監督コンビのオタクぶり、シネフィルぶりがビンビンに伝わってくる。ラストの『シックス・センス』っぽいネタも綺麗にはまっていて心地よい。でもなんでギリシャなんだ(笑)。
それから、「オセアニアのイヤミス映画」の系譜のなかで語ってみるのも面白そうだ。
とにかくオーストラリアとニュージーランドで製作される映画には、後味の気持ち悪い「猛烈にいやあな気分にさせてくる」作品が極端に多い。『ピクニックatハンギング・ロック』『マッドマックス』『アングスト不安』『ピアノ・レッスン』『バッド・テイスト』『ブレインデッド』『ベルリン・シンドローム』『ソウ』『キャンディ』『拷問男』『ベター・ウォッチ・アウト』などなど、なんとなくわかるでしょう? 最近だとまだ見てないけど、『悪い子バビー』とか。
これって、なんでだろうね? 旧流刑国だから、とか書いたら検閲されちゃうのかな?(笑)
それとも、日々の発音で「DAY」が「DIE」になっちゃうからとか?
なんにせよ、『TALK TO ME』は本年度観た洋画のなかでは3本の指に入るくらいは面白かった。続編もあるらしいから、大いに期待したい。
秀逸なラストは必見!(個人的感想)
とにかく、ラストどうするつもりなんだろう?というのが観ていて気になってきてた。ラスト前から、もしかして?と思ってた中での、あのラスト。
久々にラストで「うん、うん」となったホラーでした。
いやあ、こわい、こわい。SEの使い方も単なる「音バン」じゃなくてスピード感もあるしね。全体的なムードというか、感触としては、非常にジャパニーズホラーのテイストを感じたね。
悪魔じゃなくて霊。
憑依と呪い的なナニカ。
解決方法不明。
負の連鎖。
そして訳のわからない抽象的なラスト前
海外の観客が怖がる「ジャパニーズホラー」の要素が入ってるような気がするなあ。
途中で、あの手がもう一つある、ってセリフがあって、「あ、これ、伏線だなあ」って。んで、あのラストは確かに「逆の手」だったよね?
続編決定らしいけど、大丈夫かな?今回の作品では、あの「手」が何故できたのかを語ってないから次で語る展開?となると、
き、危険だなあ
欲しい情報をクローズすることで生まれる「怖さ」もあってさ、それが今回活きていると思うんだけどね。さて、YouTuber出身の監督のお手並み拝見!って感じかな?年末ギリギリで、年間上位の作品に出会えたのは、ラッキー!パンフレット購入させていただきました!
イスの固定もしっかりしよう
霊媒師の左手とロウソクで本当に降霊出来る降霊術パーティにハマった若者たちの話。
ロウソクに火を灯し左手を握ってTALK TO MEで霊が目の前に現れて、LET YOU INで憑依されるけれど、憑依時間が90秒を超えるとそのまま取り憑かれてしまうということだけど…。
いきなり離脱失敗!?かと思ったら超えてもなんとかなってるし、術から解けた後も憑依されていた時の記憶はあるようで。
なんの根拠か15歳未満は時間が違うんですか?からのまさかの突然豹変??と思ったら2分やっていた体なんですね。
そしてなぜかそこから何もしなくてもみえるの?それでもまだTALK TO MEやるの?てか、LET YOU IN無しでそんなこともできるのね…。
その辺りから、都合の良い設定の後出し感が満載だし、一人称と二人称の視点が入り乱れてなんでもありの様な感じがしてちょっとゲンナリ。
途中までかなり面白かったし、締めもまあそうだろうねではあるものの良かったんだけどなー…。
興味本位でのチャレンジはやめましょう
オーストラリア製の憑依体験ホラー。手を握って唱えて招き憑れる。ただし90秒は超えてはならないというルール。若者たちはのめり込んでしまい取り返しのつかない事態に発展してしまうストーリーですが、特に驚きも怖さも無く平凡な印象で途中で飽きてしまいました。
興味本位でチャレンジするのはやめましょう。
2023-206
多少の難はあっても、酷評されるJホラーよりは幾分マシ。
今年428本目(合計1,078本目/今月(2023年12月度)29本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
いわゆる、日本でいうところの「こっくりさん」に似た文化です。舞台はオーストラリアですが、オーストラリア特有の英語の聞き取りにくさは余り感じられず字幕が丁寧な点はよかったです。
ホラー映画というと、本筋とは関係のないダミー描写があったり混乱させる作品が(Jホラーものを中心に)ありますが、本作品は多少の脱線はあっても基本的にはホラーの内容でまとまっているので、「ホラーものを見たい」なら今週おすすめの一作といったところです。
放映時間が95分(映画館の新作の予告やマナー動画などを含めると110分程度?)と適正だったのも良かったです。
今週はどうしても流れ的にはまだまだ「ウィッシュ」一強ムードになるのかなというところですが、本作品も良かったです。
採点上特に気になる点はないのでフルスコア扱いです。
(なお、映画としては「光の点滅」についての注意書きはありませんが、魔術的な内容も扱っていることもあり、ややちかちかする部分もあります。字幕も丁寧なので自信のない方は(この時期、病院も早くしまってしまう)後ろがわの席をお勧めします)
次作に期待
遊び半分で降霊なんてするもんじゃない
ここまで多面的で感情を揺さぶられる映画とは思わなかった 入口すら降霊という題材で入るものの 主人公の過去や人物像が明らかになってくるうち その存在の危うさや哀しみに気持ちを動かされ 色んな見え方がして 目を離せなくなってしまった
不運に不運が重なって見てるのも辛いけど 行く末が気になるというか どんな選択をするのか見届けたくなるというか
悪霊が嘘つきなのは百も承知 ただ見てるほうもふとあの世にひこ込まれそうになる見せ方が上手い これも主人公の描き方が絶妙なんだと思う
テンポがいいし 映像も洗練されてて 恐怖描写も特にあの世の描写がとんでもなく怖いし
俳優陣も絶妙にオシャレすぎずナードすぎない感じで どこか身近な世界で起こってる出来事のように感じる
これは結構な傑作
ダメ!絶対!!
オーストラリア版の世にも奇妙な物語
個人的には薬物を簡単降霊術に置き換えたストーリーって印象。降霊術の所為で幻覚、幻聴に苛まれ何が現実か分からなくなっていく。
主人公に嫌な印象しか受けなかったです。喪失感の中で母の死に対して父に疑惑の念を持ちながら遠ざけるだけ。友達は少なく元彼に友達と言いつつ未練がましいというか一線を引けない。
喪失感から逃げるように面白半分で降霊術にハマり適当な事を言って友達の弟をオーバードーズさせて大怪我させたり…そこから何もかも悪い方向へ
些細な描写から主人公に感情移入できない流れ、作りは丁寧で上手いし、それが反動でのあの
オチはよかった。
いやな左手
Talk to meの次は言ってはダメ
ここまでダイレクトな降霊遊びは、見たことがない。
霊に話しかけて、身体に入ってこい。そんな事、キリスト教圏のバカなパーティーピーポーにしかできない。怨霊の怖さがDNAに染み込んでいる日本人の僕には、いくら積まれても無理無理。
霊をもて遊ぶと、悲惨な結末になるというのは定番だけど、上手いよねシナリオが。アイデア一発のホラーと思わせて、ミアのバックストーリーを絡ませてながら、どんどんヤバい話に向かって行く。
怖くて1人で寝れない弟が、イキがって、Talk to meしちゃうんだけど、アチャーって感じ。霊障フラグがバンバン立って、もう見てられない。その場にいたら絶対、止めるよ。
エロい霊が身体に入ったらどうなる? そんなバカなシチュエーションをエロ面白い演出で笑わせてくれる。もちろん、怖さもたっぷりとあって、デートにピッタリ?の作品でございます。
CG無し!ビックリシーン無しでコケ脅しに頼らないのは偉いよね。
呪術廻戦で認知度が上がった呪物の物語!
この話は日本で言うところのコックリさんで幽霊が来て自分に一瞬乗り移るのを若者がパーティーで麻薬に手をだして超気持ちいいし楽しいぜ〜みたいな軽い感じで降霊術やったせいでストーリーが良くない方向に加速します。
最初にまず日本や韓国などのアジアのホラーの影響がかなりあると言える作りというのが見受けられました(何故かというとアメリカホラーとかはパーティーでドラックやエッチな事など悪さをしてるやつが罰を受けるという基本設定がほとんどなのですが、この作品の被害に合う若者はタバコ吸うくらいしか悪い事してなくて得に理由も無く理不尽に巻き込まれていくのが呪怨とかリングに近い部分があります!)
あと降霊に使う呪物に関する細かい曰くの説明などあまりないし(説明不足の作品を見ると全てを説明しまくるゴジラと比較してしまう脳の思考になっていて怖いです)ラストに戦って最後勝利する訳でも無いのでスッキリさせる気ゼロで好感持てますね!
あとホラー映画ってガチ目にハードに作ると怖いし暗いし最後救いが無いから嫌いとか言われるしビックリシーンが無かったら怖く無いとかエンタメ寄りでソフトに作ると楽しかったって意見はあっても怖く無いとかホラーはこうじゃ無いとか見る人によって異常なくらい意見が分かれてしまうから本当に面白くて怖い絶妙な割合のホラーを作るのは難易度高いってつくづく思いますしホラーに何を求めているのかって部分の個人差が激しいので大半が面白いって言うホラーってめちゃくちゃ稀なので感想の点数もバラバラになりがちですね。
この作品はアリアスター ジョーダンピール サムライミが絶賛したと言ってますがまあこの監督達なら面白いって言うようなメンツや!
オーストラリアのホラーって全く馴染みが無くてオーストラリアと言えばカンガルーのイメージと(カンガルーがちゃんと映画に出てきました!)MAD MAXくらいしか思いつかないですがアジア以外の国のホラーで殺人鬼以外のやつ(人間じゃ無くて悪霊やお化けの悪いやつ)が出てくる場合はキリスト教圏のホラーだと神父もしくは神父のラッセルクロウが出てきてやっつける勧善懲悪になりがちなのに善悪の通用しないリングや呪怨のような粘着質のあるジメッとした独特の感覚を味わう事が出来る作りでこの感じの作品が生まれる事自体アジア以外では珍しくて普通はヴァチカンのエクソシストや死霊館のシスターみたいな話になるのが当たり前的な部分があるのでこの作品みたいな展開になる作品が生まれる環境じゃない場所で制作されてるのがそもそも凄い事でキリスト教園の作品でこの内容はかなり珍しいと思います(同じように不条理に巻き込まれてまともに解決しない作品だと最近ならダークアンドウィケットが近いような感じかな)
それとPG12だから大した無いのかと思っていてたら直接的な人体切断や血みどろ描写は無いけどライリーの(友達の弟ちゃん)あのシーンとかマジでトラウマレベルのエグい描写であれですらかなり最悪なのに更にそこから最悪が加速してロクな事にならない上に何も解決しないのが逆にホラーとして良かったと思います。
最初の憑依チャレンジのシーンがめちゃくちゃ怖くて
ミアちゃんの顔演技(パールのミアゴスレベルで顔芸が仕上がってます)と演出とカメラワークだけであそこまで恐怖レベルを上げられているのは凄い事だと思います。
最近の海外のホラーにありがちな無駄に爆音といきなりCGのバケモノが出てきてビックリさせようとするだけでお前ら怖いだろってのが1番くだらなくてつまらないってのが一切分かって無いホラー映画が多くてホラーの怖さって何?って部分を監督がよく分かってる人だというのが映画を観ていて感じられたしCG無しでビックリシーン無しなのに超怖い作品として成立させてるのは凄いと思いますよ!(そういう意味ではヘレディタリー的な部分もありますから賛否両論になるのは間違いないし全然面白く無いしビックリシーン無いから怖く無いって言う人かなり居ると思います)あと幽霊の描き方がリアルな死体みたいなクオリティのやつで出てくるのも斬新だし主人公が憑依チャレンジに取り憑かれる原因が母親の自殺の真相を知る為に死んだ母と会って真相を突き止めようとしてるってのもよく出来た脚本だと思いますし悪霊が甘い言葉で囁いて来てそちら側に誘うとかめちゃくちゃ怖い話ですね。
この映画監督が双子の新人監督で(マイケルフィリッポウとダニーフィリッポウ)これが初めて作る映画で制作費に対しての興行成績の利益率が世界で今年1番稼いでいるって事ですがホラーは制作費が比較的にかからないしアメリカとかだとはコメディやホラーが日本なんかよりめちゃくちゃ強くて凄くヒットする環境だったりするのでなるほどですね!
あとこの作品監督の実体験で自分が事故に遭って意識不明の時に自分の姉が病院でずっと手を握っててくれた部分を映画にしたいと思ってそこからこの作品が出来たと言う事で自分が生と死の間を彷徨った実体験ををベースにしてるとか言ってて普通は感動する映画を撮ろうと思うはずだと思いますがこんなバチクソ強烈なホラーを作ってしまうとか面白すぎるやんそんなん!
それとオーストラリア作品という事で役者さんが知らない人だらけなんですが全員良い演技していたと思います。
A24が配給の権利を獲得してますがサンダンス映画祭で公開した時に色んな配給会社からの交渉があったらしいんですがこの監督がA24が好きだったから結局A24と契約してるのでこの作品に関しては目利きのA24というより逆指名でA24が選ばれて、結果公開された国で次々とヒットしてまだ公開されて無い国もあるので全世界の興行成績がもっと上がって行く事になると言う状態です!
あと死んだ母親が重要なのは分かっているんだけど味方なのか敵なのかを曖昧にしてるから観ているこっち側の翻弄のされ方が凄いし主人公も絶対的な助けになる存在が居ないおかげで後半ドンドン迷走していくので(主人公が必ずしも全て正しい事をして良い結果が訪れるなんて都合の良い事が一切起きないし主人公は最後何故あんな事したのよ?だから感情移入出来ないし面白く無いって言う人が必ずいるラストの行動とオチだけど全く問題無いと自分は思いますしクズが主人公の作品は感情移入出来ないから全部ダメって思想ならディズニー作品だけをずーっと見ていれば良いと思いますので必ずハッピーエンドで主人公が絶対的に正しい人間じゃなければダメって考えの人には全く楽しめ無いゴミ作品です)最後どうなるん?てなるのでそこも良かったと思いました。
あとラスト付近でミアが事故った後死後の世界で病院にいるシーンで父親がエレベーター乗って居なくなったのを見て父ちゃんあの後死んでないんだ!っていう暗示のシーンでライリーが回復してる場面があったのでそこに関しては良かったなあとは思いましたね。
あとミアちゃんが元カレと寝ていたらババアのお化けが来てババアが元カレの足舐めてる気持ち悪いシーンからの実は・・・とか最後に父親に変身した◯◯が襲ってきてからの・・・とかマジかよ!って思わせる展開も多くてホラー的には上手いですよね!
最近思うのがリングや呪怨で日本のホラーは世界一怖いとか言われてた時期もあったのに今や日本のホラーも上質なホラーが皆無だしハリウッドのホラーも爆音とCGお化けでビックリさせる事のみに特化してる恐怖を勘違いしてるつまらない作品が大半ですが韓国や台湾やフランスやスペインとかのホラー映画がめちゃくちゃ頑張っている状況で日本だとガンニバルの監督さんが凄く頑張ってるって印象ありますね。
最後にパンフレットなんですが超絶に凝った作りで(まあまあの暑さで文章がめちゃくちゃ多くて資料的価値あるしパンフレットのデザインも良いしかなりお得だよ)細かい人物相関図やトークトゥーミーのやり方説明や世界の降霊術紹介や道具を使う降霊術の紹介と日本で有名な呪物コレクターの都市ボーイズの早瀬さんとYouTubeの不思議大百科で活動してる呪物コレクターで怖い話の語り手の田中さんの解説なども入っていてパンフレットが気合い入りまくっているし心霊系の作品でイマイチ理解出来なかったって人はパンフレット読めばしっかり納得出来るようになっていますから買ったほうが良いと思います!
最後にコメディとホラーは本当に意見がめちゃくちゃ分かれる傾向にあって万人が同じ意見になるのはアクション映画や人間ドラマ以上に難しくてみんなの感想を見て良い意見も悪い意見もなるほどってなりますしコメディだと笑うツボが違うと全く面白く無いってなりますしホラーだとその人の怖いと思う傾向が違うだけで同じシーンでも恐怖レベルが変わってくるので個人差が激しいジャンルなのが感想を見ていて良くわかりました!
更に最後に映画の見る上で主観的に映画を見る人と客観的に映画を見る人で感想と意見が分かれるのがトークトゥーミーで良くわかりますね。
終演
目を引く発想がまったくない。
最高の完成度のオカルトホラー。ラストまで凄い
高校生のおバカ乗りで大降霊大会した結果…
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