「クッキーベロベロ」TALK TO ME トーク・トゥ・ミー なつさんの映画レビュー(感想・評価)
クッキーベロベロ
大絶賛作品だったそうで
オーストラリア産のYouTuber制作の作品なのか〜とびっくり。
YouTuberが幽霊屋敷探索映画とかゴロゴロしてるけど、ついに映画を撮ってしまい絶賛されるのね。
なるほど、わからん。中年には無理ゲー世界。
海外の若者達はだいたいパーリーやってドラッグ、酒、セックス三昧暮らしが鉄板なのだが、本作はそれらではなく「降霊術」
どこからきたのか謎の手の石膏。手には謎の文字がびっしり
彼らは、これは強力な霊媒師の手をエンバーミングしたものだと語る
蝋燭を灯しその手を握り唱える「トークトゥミー」
唱えた本人にのみ霊が見え語りかけてくる
チャレンジする人はいるか?!
そこでノリノリで手を挙げるのが主人公のミア
彼女は少し周りから疎まれている存在。本人も浮き気味の空気を察して乗ってみたのだろう。
から元気が痛々しい…
灯る蝋燭の火を見ながら手を握り唱える
不気味な霊が現れて絶叫するミア
そこで周りは囃し立てる、唱えろ!!
「レットユーイン」
霊は肉体へ入り込む
時間は90秒だけ。
それを超えると乗り移られる
ミアは謎の感覚を覚える。
ぐるぐる回るカメラ
笑いはしゃぎ、スマホを向けながら次々と霊との90秒の降霊をハイになりながら続ける彼ら。さながらドラッグのよう。
散々楽しみ、解散となったパーティの帰り道ミアは親友ジェイドの弟ライリーはどんな感じだったか興味深げにとう。
「助手席に座っているような感じ」
おいおい、それは手放しで霊に精神を掴まれてるんじゃないか。
そして2度目の降霊会が開かれる。
そこで、弟のライリーがチャレンジしたいと。
まだ幼さの残る彼に姉のジェイドは猛反対
「50秒だけなら?」とミアの謎の説得
お開きムードだったが再び湧き上がる空気。
ライリーが呼び寄せた霊は…
固まる彼の顔…
でも呼び込んでしまう
霊は涙を流しつぶやく「ミー」
それは亡き母のミアを呼ぶ愛称。
ミアは母を1年前に亡くしており、それは自殺。
寝ていた父親のドアに持たれて絶命したのでドアは開かなかった。
それをミアは受け入れ難く父親との関係も悪くなっていたのだ。
母だ!!!!
ライリーを離さないミア
そしてついに90秒を超えてしまう。
意識を乗っ取られ自傷行為を行うライリー。
それからというもの霊は度々ミアに姿を見せ続けて異様な行動を取らせる。
元カレにも「霊はその人の中に入り情報を引き出すんだ!あれは母ではない!」
和解し合えたかにみえたミア達父娘をあれは嘘だ!と母親の形をした霊は叫ぶ。
何を信じればいいか分からなくなるミア。
ライリーを楽にしなければ。
ミアは地獄に取り込まれているであろう彼を車道際まで連れてくる。
車が轢いたのはミア。
序盤で轢かれたカンガルーが横たわる道を通る。
まだ息はある
楽にしてあげないの?その問いに次に通った人が轢くわとそれを避けて走り出すミア。
1台目の車は避けて2台目の車に轢かれたのはミアだった。
目覚めたミア。
遠くに小さな光が見える
そこでは異国の言葉を話す人々が賑やかに唱える
「レットユーイン」
彼女は何を語るのか
とても良くできて飽きさせずに観れた作品。
ミアの心の葛藤やそこに付け入る霊達の恐ろしさ
降霊術なんてジメっとしたものを明るい舞台に持ち上げる手腕
カメラワークや音楽などもとても良かった
あまり怖くはないが、斬新な設定でティーンホラーとしては上場。
私のフェチである、タイトルロゴは素敵。
もう片方の手が気になるところ。