劇場公開日 2023年12月22日

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「降霊術遊び」TALK TO ME トーク・トゥ・ミー うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0降霊術遊び

2024年8月1日
Androidアプリから投稿

今風の若者が集まり、謎の手を握る事で霊を身体に降ろし、色々尋ねてみるお話。
90秒以上握らず止めるなどのルールもあるが、冷やかし半分みたいな空気で始まる悪ふざけの延長を見ているとイライラが募る。
口では強がっていても、凄まじい勢いで自傷行為を始める仲間を制止することも出来ない様は見てられない(…と言いつつ観ているのだが)
映像やカット、シーンの繋ぎなどは途切れなく上手く編集されており映画としての演出は出来ている方だと思う。
しかし…怖くない。
何だろう…ちょっとイライラするのだ。
上手く作っているのにオチの見当が着いてしまう。
悲惨な展開以外が想像できず、その通りに展開しその通りに終わってしまった。

結論として今日観るタイミングではなかったかも
いつ観たら面白く感じるか解らんけど。

(この下の雑感は観てる最中頭に巡った事です)
まず思い出すのが、こっくりさん。
40年以上昔にこっくりさんが流行っていた。
海外でも出てくるウイジャボードとほぼ同様の民間の降霊術だ。
数人の仲間と霊を呼び寄せる儀式を行い、色々質問する…
終わったら“お帰り”頂く…丁寧な対応も必要と言われるが、実際にこれを熱心にやるのは小学生くらいが多かっただろう。
霊の存在の有無は別として、感受性の高い子どもが影響を受け狂ってしまい、その後の人生を破瓜型統合失調症として生きていく例も多い。異常な事態が起こるリスクも含めて、先生や親達はこれを禁じた。
いま日本でもまだやっている子ども達がいるのだろうか?
その知識があれば作中の青少年達も…と思ってしまう。
そしてこっくりさんでやってくる“霊”とやらは本当は何がくるか解らないみたいなオカルト説もあり、この作品も同様の事が起こる。
見えているつもりの本人が見たいものを想像しているとして、その口から語られる話が真実かどうか等疑わしさしかない。
自分が死んだ事も知らない人が知らない奴に呼ばれて、遊び半分で質問されるなんてごめん被るだろう。

史上最高温度記録している夏
真っ盛り、お暇な方も心霊スポット巡りは止めてこれを観ましょう。
参考になるし、友達付き合いも考えられる様になります。行きたい奴だけで行かせましょう。
正直、悪いことは起こっても良いことは起こりません。
幽霊とか関係なくトラブルが起こりやすいので…。悪ふざけの代償はこんなもんです。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)