ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
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自己を殺して、家族に奉仕する青年の物語。
父の自殺をきっかけに過食症となり巨大に太ってしまった母親と重い知的障害を持った弟を世話する若者を描いた映画。
良く出来たドラマで感心する。
家族のために自分の望みを抑え、逃げ場の無い辛い現実に耐えて行く姿が描かれ、こちらまで辛くなる。何人かが亡くなり、私には応える。私も辛い現実に耐えているから。最期は少しでも観客を楽にするために、こうしたのかなと思った。
天才レオ様を目に焼き付けた
ジョニー・デップファンの人に強力にすすめられながら、なかなか観る機会がなく、ようやく観れた。確かにお美しいジョニー様だが、やっぱレオ様の演技力に軍配を上げざるを得ない。すごいな、ほんとに。役になるというより、役を生きてる。あと、「シカゴ」のミスター・セロファンがいた!おお、若いぜ!
自分と同じ「どこにも行かない」ギルバートを誘うカーヴァー夫人。彼女もギルバートと同様、家族に縛られていた。そして、無意識に自分自身を縛っていた。ギルバートも、ママもそうだし、恐らく死んだパパもそうだったのかもしれない。炎が全てを昇華し、ギルバートたちを解き放った。家ごと焼くのにはびっくりしたが、「るろうに剣心」でもやってたので、免疫が付いていた。火を見てると、ボーっとするよなぁ。
BS TBSの放送を視聴。
タンクが爆発、ボン!ボン!
しみじみと泣けてきます・・・
大好きな一本です。思うところあって改めて観なおしました。
一時、日本ではアイドル的な人気を誇ったジョニー・デップとディカプリオ。今やカルトな役もこなせる疑う余地のない世界的な実力派俳優。原題の"What's Eating Gilbert Grape"の通り表現の容易じゃない物憂げな若者とハンディキャップの少年といった難しい役柄を演じたこの二人。やはりこのころから「ただもの」ではないですよね。
なんにも起こらないアイオワの片田舎という舞台もアメリカという国柄や時代を感じさせない普遍的な雰囲気を醸し出しているんだろうなあ。全編通してしみじみと泣けてきます。この映画はきっとまた10年後に観ても同じ気持ちにさせてくれるのだろうと思います。
昨今、日本でも社会問題になっているヤングケアラーがストーリーのバックグラウンドになっています。最近、ボランティアで子供の電話悩み相談をしており似たような環境の子供たちの心の声を聴くことが何度かあり思わず感情移入してしまい筆をとった次第です。
ごく普通のアメリカの日常に潜む『What's Eating Gilbert Grape』
名作!
閉塞感
心があったまります
あなたの望みは?
ジョニー・デップもディカプリオも若かりし、30数年ちかく前の映画。随所に、チクリチクリと胸を刺してくる。まずは、ディカプリオの演技の凄みに喝采。そしてジョニー・デップの苦悩する青年ギルバートにエール。「家に縛られた長男」って設定、日本映画でもよくある感じ、と思いながら観てた。そしてもし日本で作ったらどんな作りになるのだろうと想像しながら。決定的に違うのは、日本の場合だと陰湿なんだよな。それに対しアメリカの持つ解放感は国民性もあるだろうし、広々とした風景もあるだろう。だから、あの旅立ちのラストにできるのだと思う。日本だと、逃げた、捨てたととらえかねない。そういう想像は無意味かもしれないが。
トレーラーで毎年やってくる人たち、先日観た「ノマド」を思い出した。こちらは、遊んで暮らしている裕福な層の人たちのようだが。
人にはそれぞれ持って生まれた天分てものがある。その天分に委ねて一生を送るもよし。一歩前に進んで、新たな人生を自分で切り開くのもよし。いま、そんなポジティブな気分でいる。
清涼感あふれる素敵な作品
不朽の名作とはまさにこれ
たとえ弟に知的障害があろうとも…
たとえ母が突然鯨になろうとも…
ひたすら家族で寄り添いながら、泣いて喚いて走って叫んで…何とか支え合ってる
一見地味で不自由な暮らしにも見えるけれど、ある意味現在の人々に圧倒的に足りてないものを持ててるようにも見えて…
ギルバートの心は愛に飢えてなくて真っ直ぐで純朴で美しい
最低限の物さえ周りにあれば、あとは友達と家族とたまにキスできるガールフレンドさえいれば充分幸せだと思える暮らし
重圧ではなくジワジワと感じられる圧倒的に説得力のある温かな物語を見せてもらえたような不思議な感覚でこの映画を見終えました
ごめんなさい
表現が難しいですがとにかく大感動しました
ディカプリオやジョニーデップらの自然体の演技、ベッキー役の女優さんの癒しボイスや可愛らしさ…
すべてが美しく映り、出てくるセリフも印象的でした
母がアーニーを迎えに行くと立った時は鳥肌が立ち、ベッキーがギルバートに望みを聞いたときに「良い人間になりたい」と言ったとき…
自然と涙が溢れ笑みがこぼれ、その場にいれば彼の頬にキスしたこと間違いなしです
ディカプリオの演技必見
12ヶ月連続名作上映プロジェクト第一弾として映画館で鑑賞。名作と言われているにも関わらず今まで観たことがないと思っていたが、恐らくずーっとずーっと前に観ていたのか、何となく覚えているシーンがチラホラ。
ディカプリオは、こんな若い頃(撮影当時19歳だとか)から演技力抜群でさすがとしか言えない。オスカー助演男優賞ノミネートも納得。
昔夫を亡くしてから一切外に出なくなった太り果てた母。でもそうなったのは母親自身のせいではないし、母親自身も辛いのだと言うことを子供達はわかっている。心に葛藤を抱えながら、時には我慢できなくなることもあるが、家族のことを一番に考えているギルバートは、すごく心の優しい人。そのギルバート役のジョニーデップもよかった。ホロリと涙する作品。また数年後に観たくなりそう。
一度見て忘れられない
長髪と短髪
長髪のギルバートと、短髪のベッキー。外見や服装、住まいや家族構成、考え方も対象的な主人公のふたり。
そんなふたりが夕日を眺めたり、寝転んだりしている光景がただただ美しい。
田舎の寂れた町で、多くの呪縛のなかで生活をおくるギルバートにとって、ベッキーは初めて自分の意志で選んだ存在なのだろう。
母の尊厳を守るために家を燃やすことで、自らの尊厳を取り戻していく兄弟姉妹。そこには、きっと先に家を出た兄がえられないものが確かにあるのだろう。
他にも町を出ていく人妻や、大型商業施設から出てきたギルバートを見つけた個人商店の主人など、象徴的で印象的なシーンが多くあったが、やはり一番の見所は大スターたちのみずみずしい演技と美しい表情だと思う。
ジョニーデップの顔を初めて認識した。好感度の高い路線は嫌だったのだ...
ジョニーデップの顔を初めて認識した。好感度の高い路線は嫌だったのだろうか。現在と随分イメージが違う。デカプリオの演技が凄くて演技派認識した。レインマンのダスティンホフマンに匹敵する好演だった。
テキサスが舞台ということだが、かなり小さな田舎町のようだし当時の娯楽などあまり無かっただろうし、若者なら閉塞感に耐え難いことだろう。
同じ田舎を描くにしてもヤスミンの映画のマレーシア風景はどうか?人々の暮らしの印象はまるで違う。自然の豊かさの違いだろうか。コミュニティの人口密度だろうか。
家族愛と旅立ちを描いた名作
若かりし頃のジョニーデップとまだ幼さの残るディカプリオ、今じゃトップスターの競演作。
姉、妹、知的障害の弟を持ち、面倒を見るギルバートは優しい青年。父親は17年前に自ら命を断ち、そのショックから母親は過食症となり家に引きこもり、実質きょうだい3人が家族を養っている。
ある日トレーラーで旅をしている美しいベッキーが街にやってきて、しばらく留まることに。
ギルバートはベッキーとの邂逅によって、自身の人生を見つめ直し切り開いていく。
ギルバートとアーニーの兄弟愛、親子愛、家族愛、恋愛、友情…
時代を超えても受け継がれていく普遍的テーマで優しく包み込んでくれる。
余韻に浸れるのは、エンドロールの音楽の効果も大きい。
それにしてもディカプリオの見事な演技力、きらりと光る存在感は鳥肌もの。
愛する家、束縛する家。そこから飛び出しても「家」はあなたのこと悪く言わないよ!
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