ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
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自己を殺して、家族に奉仕する青年の物語。
父の自殺をきっかけに過食症となり巨大に太ってしまった母親と重い知的障害を持った弟を世話する若者を描いた映画。
良く出来たドラマで感心する。
家族のために自分の望みを抑え、逃げ場の無い辛い現実に耐えて行く姿が描かれ、こちらまで辛くなる。何人かが亡くなり、私には応える。私も辛い現実に耐えているから。最期は少しでも観客を楽にするために、こうしたのかなと思った。
天才レオ様を目に焼き付けた
ジョニー・デップファンの人に強力にすすめられながら、なかなか観る機会がなく、ようやく観れた。確かにお美しいジョニー様だが、やっぱレオ様の演技力に軍配を上げざるを得ない。すごいな、ほんとに。役になるというより、役を生きてる。あと、「シカゴ」のミスター・セロファンがいた!おお、若いぜ!
自分と同じ「どこにも行かない」ギルバートを誘うカーヴァー夫人。彼女もギルバートと同様、家族に縛られていた。そして、無意識に自分自身を縛っていた。ギルバートも、ママもそうだし、恐らく死んだパパもそうだったのかもしれない。炎が全てを昇華し、ギルバートたちを解き放った。家ごと焼くのにはびっくりしたが、「るろうに剣心」でもやってたので、免疫が付いていた。火を見てると、ボーっとするよなぁ。
BS TBSの放送を視聴。
タンクが爆発、ボン!ボン!
ジョニーデップの出演作の中で1番好き、ディカプリオの出演作の中でも1番好き、ジュリエット・ルイスも1番好き‼️温かくて、ほほえましくて、さわやかすぎる名作です。ジョニデはキャリア史上一番美しいし、レオは本物の障害者にしか見えないし、ジュリエットも本当に素敵なんですが、一番の主役はお母さんですね。警察署にレオを迎えに行くシーンなんか、胸打たれます。あと音楽の魅力も絶大で、忘れられない余韻を残してくれます。この作品を観てから、上司や同僚から目標を聞かれると決まって「いい人間になりたいです」と答えてしまい、失笑を買ってます。
ジョニデとディカプリオ
中々苦しいストーリー。けど全体通して言えばハッピーなのかな?
母子家庭で弟が知的障害者という有り得る設定。母は父を亡くしたショックで太って動けない。妹は反抗期。ギルバートが可哀想すぎるけど、世界中にはこのような家庭は一定数存在するんだろうなぁ。
ディカプリオの障害者の演技が上手すぎる。ジョニデもいつもとは違う役で新鮮。
自分がギルバートの立場だったら家族置いて逃げてると思う。障害があっても家族ならこんなに愛せるものなのか、、、経験しないと一生分からないと思う。
しみじみと泣けてきます・・・
大好きな一本です。思うところあって改めて観なおしました。
一時、日本ではアイドル的な人気を誇ったジョニー・デップとディカプリオ。今やカルトな役もこなせる疑う余地のない世界的な実力派俳優。原題の"What's Eating Gilbert Grape"の通り表現の容易じゃない物憂げな若者とハンディキャップの少年といった難しい役柄を演じたこの二人。やはりこのころから「ただもの」ではないですよね。
なんにも起こらないアイオワの片田舎という舞台もアメリカという国柄や時代を感じさせない普遍的な雰囲気を醸し出しているんだろうなあ。全編通してしみじみと泣けてきます。この映画はきっとまた10年後に観ても同じ気持ちにさせてくれるのだろうと思います。
昨今、日本でも社会問題になっているヤングケアラーがストーリーのバックグラウンドになっています。最近、ボランティアで子供の電話悩み相談をしており似たような環境の子供たちの心の声を聴くことが何度かあり思わず感情移入してしまい筆をとった次第です。
「うちの子たちもあなたみたいに育ってくれたらうれしいわ」
大好きな一本。
青年ジョニー・デップのお顔とレオ様の演技に見惚れてしまいます。
家族みんながギルバートに頼っていて、気の毒な気持ちになるところが多々ありました。お父さんじゃないのにね。昔から自分以外のために献身的に生きてきたギルバートには、当たり前の責務になっていたんですね。
弟をお風呂に入れるためにデートを途中抜けって。若い男の子がそんなことできるの?「うちの子たちもあなたみたいに育ってくれたらうれしいわ」奥様、同感です。
自分には無い考えを持つベッキーに惹かれていくギルバート。「あなたは何がしたい?」って、私までハッとした。ギルバートだけじゃなくて、誰もが自分に問いかけるべき質問だな、と。
家を出たい気持ちと罪悪感ってすごく共感します。家を燃やす場面。お母さんのために協力し合う素敵な家族。みんな自分の人生を生きてほしい。
最後に「アーニーはどこだ?」っていつものように始めてジョニー・デップとレオ様が抱き合うところ、泣いちゃいました。
ごく普通のアメリカの日常に潜む『What's Eating Gilbert Grape』
この掴み処の無い日常の描写のなかにアメリカの若者達の抱える細やかな鬱屈と幸福が何も起こらぬ日常のなかに織り込まれたまま過ぎ去っていくのだが、チョッとした何かに棹さす日々の変化が、流されていく日常の中で大きな旅立ちへと導く切っ掛けとなる。しかしその旅立ちの先に果たして夢見る未来が待ち構えている予感は余りしない。ただそのエンディングのみに於いてその不安を辛うじて消し去る演出がなされている。目に見えぬ重低音が終始見てる側に伝わってくるような作品。それがある意味心地よくある意味居心地が悪い。素晴らしい作品。
名作!
初回の上映時も見逃し、いつか観ようと思っても配信には入らず、ミニシアターのリバイバル上映で観た。
ジョニデは昔からカッコよかったんだ。ディカプリオは子役(ギリギリ)の頃から演技が超絶に上手だったんだと確認。
最後のオチはどうかと思うが、北海道に住む自分としては「北の国から」を思い浮かべた。
ディカプリオのデビューが「タイタニック」と思い込んでいた自分を恥ずる。
閉塞感
初見。
ディカプリオってやっぱりちゃんと芝居できる人なのね、ジョニデって普通にも出来るんじゃん、ジュリエット・ルイス可愛い。
あまりにもな閉塞感に息が詰まるし、ラストが救いとも思えない。トランプ政権にも繋がるようなレッドネックの生活はこんなものかと思った…
名作を観た
遅ればせながら視聴。(遅すぎる…)
ディカプリオの演技がものすごい。
圧倒される。
時々キレながらも見守るデップ。
思わず殴ってしまうシーンは泣ける。
買い物袋は紙袋。商品に値段のシール。
古き良きアメリカ…というか、30年も前だから当然か。
父亡き後も家族が助け合って住む家は古いけど大きくて、大自然がとても美しい。
大型ショッピングセンターが出来て、街が廃れていくのはあるあるで、美しいだけでは暮らしていけないのだけど。
一方で、トレーラーハウスであちこち移動する、ノマド民?に惹かれるお兄ちゃん。
というか、ベッキーだから、か。
暮らし方、どっちも一長一短あるけど、隣の芝は青く見えるものなのかも。
最後は衝撃的だったけど、ああすることでしか自由になれなかったのか。
ディカプリオはすごい。何度も言うけど。
心があったまります
とてもいい映画だった。
古い映画のリバイバル上映。なんとデカプリオとジョニーデップの共演。障害のある弟、過食症の母の世話をしながら暮らしている青年、ギルバート。彼の家族への愛はとても大きかった。望みを聞かれても、家族のことばかり。
そんな彼にラストで母親がかける言葉に涙が止まらなかった。
最後は彼も一歩踏み出す。もちろん大切な弟も連れて。
彼らの幸せを思ってまた涙が出た。
あなたの望みは?
ジョニー・デップもディカプリオも若かりし、30数年ちかく前の映画。随所に、チクリチクリと胸を刺してくる。まずは、ディカプリオの演技の凄みに喝采。そしてジョニー・デップの苦悩する青年ギルバートにエール。「家に縛られた長男」って設定、日本映画でもよくある感じ、と思いながら観てた。そしてもし日本で作ったらどんな作りになるのだろうと想像しながら。決定的に違うのは、日本の場合だと陰湿なんだよな。それに対しアメリカの持つ解放感は国民性もあるだろうし、広々とした風景もあるだろう。だから、あの旅立ちのラストにできるのだと思う。日本だと、逃げた、捨てたととらえかねない。そういう想像は無意味かもしれないが。
トレーラーで毎年やってくる人たち、先日観た「ノマド」を思い出した。こちらは、遊んで暮らしている裕福な層の人たちのようだが。
人にはそれぞれ持って生まれた天分てものがある。その天分に委ねて一生を送るもよし。一歩前に進んで、新たな人生を自分で切り開くのもよし。いま、そんなポジティブな気分でいる。
清涼感あふれる素敵な作品
父親を亡くし、5人家族の生活をひとりで支える苦労人の主人公を若きジョニー・デップが好演。
それにもましてハンディを持つ弟役を演じきっているのが、まだ10代のディカプリオ。
ディカプリオは王子様的な役のイメージしか当方には無かったので最初は彼だと気付かず、演技の幅の広さに驚きました。
作品は重いテーマであるにも関わらず、終始明るく時にコミカルに物語は進んで行きます。
当方は前半は背景を掴むのに時間がかかりましたが、後半は涙なしでは見れない場面も。
トレーラーハウスから突如妖精のように現れる少女が兄弟たちにとって救世主のように素敵で、映画を見終わったあとはなんとも言えない安堵感に包まれました。
不朽の名作とはまさにこれ
たとえ弟に知的障害があろうとも…
たとえ母が突然鯨になろうとも…
ひたすら家族で寄り添いながら、泣いて喚いて走って叫んで…何とか支え合ってる
一見地味で不自由な暮らしにも見えるけれど、ある意味現在の人々に圧倒的に足りてないものを持ててるようにも見えて…
ギルバートの心は愛に飢えてなくて真っ直ぐで純朴で美しい
最低限の物さえ周りにあれば、あとは友達と家族とたまにキスできるガールフレンドさえいれば充分幸せだと思える暮らし
重圧ではなくジワジワと感じられる圧倒的に説得力のある温かな物語を見せてもらえたような不思議な感覚でこの映画を見終えました
ごめんなさい
表現が難しいですがとにかく大感動しました
ディカプリオやジョニーデップらの自然体の演技、ベッキー役の女優さんの癒しボイスや可愛らしさ…
すべてが美しく映り、出てくるセリフも印象的でした
母がアーニーを迎えに行くと立った時は鳥肌が立ち、ベッキーがギルバートに望みを聞いたときに「良い人間になりたい」と言ったとき…
自然と涙が溢れ笑みがこぼれ、その場にいれば彼の頬にキスしたこと間違いなしです
アイオワのカマキリ夫人?
ギルバート・グレイプは優しい男だ。
ジョニー・デップ。
昔は癖のないイケメンだった。
言われなきゃわからなかった。
ディカプリオはすぐわかったけど、知恵遅れのアーニー役すごかった。
19歳の天才子役だね。
ベッキーはお婆ちゃんとトレーラーハウスの旅。すごい短髪で、ボーイッシュなジュリエット・ルイスは目がちっちゃくて、とても個性的。さしずめ、ハリウッドの松金よね子といったところでしょうか。
あなたがしたいことは何なのって、ギルバートに何度も聞くんだよね\(^^\)こっちはついつい挑発的発言かなと思ってドキドキしてしまいますが、ギルバートはなんでも自分のことはあとまわしで、まっとうな恋はできない。
カマキリの交尾の話しをするベッキー。
でも、この映画の原題。What's eating Gilbert Grape?っていう。ちょっと怖い。
子供を家の外に出して、御用聞きを咥え込んじゃうカマキリ夫人のベティ。
お暇なら来てよねと職場にまで押しかけてくる。
薄々気付いてるトランポリンパパのカバーさんの苦悩も当然ですわ。
若いギルバートにとって、アイオワ州のエンドーラの町はまさにアリジゴクですわ。
この映画、出てくる女の人は長女を除いて、何かしらに飢えているメンヘラだったり、過食症だったり。
母親のアーニーへの偏愛は悲しい。
そんなお母さんに挨拶したいベッキーの実直なところも素敵。
昔から、アメリカにはトレーラーハウスで旅をするノマドランドさながらの人がいたんですね。毎年同じコースを通って巡っているわけですね。
どうして洋画って湖があるとすぐ入っちゃうんでしょうね。
毎度ながら、好きなシーンなんですけどね。
2階でおやすみしているママは家ごと火葬。
父親が建て、地下室で自殺し、母親がやっとベッドで寝たと思ったら、睡眠時無呼吸で死んでしまった家に兄弟たちが一区切りつけるシーンなんでしょうか。
でも、充分には燃えない(生焼けな)気がして、落ちつかなかったです。
1993年の作品だったけど、1960年代後半くらいの設定ですね。
原作、脚本のピーター・ヘッジス。やっぱり、ルーカス・ヘッジスの父親だった。
ギルバート・グレイプには頭がさがる。
俺だったら、ベッキーのトレーラーハウスであの晩にトンヅラしちゃう。
一年待って、兄弟揃って再会するところがイイんです。
ディカプリオの演技必見
12ヶ月連続名作上映プロジェクト第一弾として映画館で鑑賞。名作と言われているにも関わらず今まで観たことがないと思っていたが、恐らくずーっとずーっと前に観ていたのか、何となく覚えているシーンがチラホラ。
ディカプリオは、こんな若い頃(撮影当時19歳だとか)から演技力抜群でさすがとしか言えない。オスカー助演男優賞ノミネートも納得。
昔夫を亡くしてから一切外に出なくなった太り果てた母。でもそうなったのは母親自身のせいではないし、母親自身も辛いのだと言うことを子供達はわかっている。心に葛藤を抱えながら、時には我慢できなくなることもあるが、家族のことを一番に考えているギルバートは、すごく心の優しい人。そのギルバート役のジョニーデップもよかった。ホロリと涙する作品。また数年後に観たくなりそう。
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