ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
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ヤングケアラーの問題で悩んでいる人へ
映画の公開は30年前の1993年で、ヤングケアラーと言う言葉の誕生も1990年代前半だそうです。
最近の問題とばかり思っていました。
私はヤングケアラーでは無いので実際とは異なる点があるかと思いますが、この映画ではヤングケアラー問題の表面だけでは無く、外からは見えない気持ちも表していると感じました。
この問題は1人では解決出来ず、かつ辛い時に頼るはずの身近な存在を常に支えないといけないと言う状況で、終着が見えません。
とても良い映画でしたが、現実では映画の様なことは起こらず、仕方がないと受け入れて解決策が無いまま日々が続いている人が多数だと思います。
なんとか国で対策を打ち出すべき問題と考えます。
今ヤングケアラー問題の最中にいる方はこのレビュー、この映画を観る余裕も無い位大変な最中だと思います。
もしも機会があれば問題を抱えている人もそうでない人も観て欲しい作品です。
不朽の名作と言われるのがわかる!
観たのは初めてだけど、いつ観ても同じ感動を与えられるんぢゃないかと思わせる作品。
ここ最近では一切見ることのできない『普通の人』を演じるジョニデに会える貴重なムービー📽いやいや、普通どころか『めちゃくちゃ人間できてる』男だよ。それなのに周りからの彼に対する評価は低過ぎる……
ヨッテタカッテ低評価を擦り込んだせいでギルバート自身も彼の普段の生活がいかに大変で凄いことをやってのけているのか気付けてない。
だから最後にギルバートが街を出るのには心の底から応援した💜
それにしてもレオ、凄かったな〜。
映画終わって外に出たら『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のポスター。30年経つとこんな風に変わるのか、としみじみ😂
八千草薫の若い頃(知らんけど),時々ホラン千秋
初めて、人間的なジョニー・デップを見た。そして、レオナルド・ディカプリオが演技力のある役者だったことを知った。
いい。
追記
2回目の鑑賞。もうアーニーが出てきた瞬間からダメでした。後半、けんかの後で、お姉さんが木の上のアーニーを見つけたところでは嗚咽しそうになり我慢するのに大変でした。
登場人物たちは(ひょっとしたらこの映画を見ている観客の人達も)ギルバートの人間性は認めても、みんなどこかでギルバートをあわれんでいたところがあるのではないか。ギルバート自身も、自分を否定していたに違いない。そんな中で、お母さんは、ギルバートを全面的に肯定する言葉として、どうしても「輝く」と入れたかったのではないか。このお母さんの言葉がどんなにギルバートを救ったことか。
2回目に見ると、一つ一つの言葉が涙腺を刺激して、困った。よく練られた脚本と吟味された言葉に「この映画を作った人、凄いな」と改めて感服した。
本音を言えば、アーニーがお母さんを起こそうとした時、たっぷり時間を取った後でいいから、「あら!アーニー!」かなんか言って目覚めて欲しかった。この脚本のままだと、お母さんがギルバートの足かせになってしまっていたことになる。そうではなくて、縛っていたのはギルバート自身であり、自分自身の力で(おかあさんや家族全員も一緒に)過去から自由になり、新しく生きていく最後を見たかった。
見に行ってほんとによかった。2回目も見に行ってほんとによかった。
まだ、見ていない人にはどうしても映画館で見て欲しい作品です。できればそれも2回見て欲しい。
自己を殺して、家族に奉仕する青年の物語。
天才レオ様を目に焼き付けた
ジョニー・デップファンの人に強力にすすめられながら、なかなか観る機会がなく、ようやく観れた。確かにお美しいジョニー様だが、やっぱレオ様の演技力に軍配を上げざるを得ない。すごいな、ほんとに。役になるというより、役を生きてる。あと、「シカゴ」のミスター・セロファンがいた!おお、若いぜ!
自分と同じ「どこにも行かない」ギルバートを誘うカーヴァー夫人。彼女もギルバートと同様、家族に縛られていた。そして、無意識に自分自身を縛っていた。ギルバートも、ママもそうだし、恐らく死んだパパもそうだったのかもしれない。炎が全てを昇華し、ギルバートたちを解き放った。家ごと焼くのにはびっくりしたが、「るろうに剣心」でもやってたので、免疫が付いていた。火を見てると、ボーっとするよなぁ。
BS TBSの放送を視聴。
タンクが爆発、ボン!ボン!
ジョニデとディカプリオ
中々苦しいストーリー。けど全体通して言えばハッピーなのかな?
母子家庭で弟が知的障害者という有り得る設定。母は父を亡くしたショックで太って動けない。妹は反抗期。ギルバートが可哀想すぎるけど、世界中にはこのような家庭は一定数存在するんだろうなぁ。
ディカプリオの障害者の演技が上手すぎる。ジョニデもいつもとは違う役で新鮮。
自分がギルバートの立場だったら家族置いて逃げてると思う。障害があっても家族ならこんなに愛せるものなのか、、、経験しないと一生分からないと思う。
しみじみと泣けてきます・・・
大好きな一本です。思うところあって改めて観なおしました。
一時、日本ではアイドル的な人気を誇ったジョニー・デップとディカプリオ。今やカルトな役もこなせる疑う余地のない世界的な実力派俳優。原題の"What's Eating Gilbert Grape"の通り表現の容易じゃない物憂げな若者とハンディキャップの少年といった難しい役柄を演じたこの二人。やはりこのころから「ただもの」ではないですよね。
なんにも起こらないアイオワの片田舎という舞台もアメリカという国柄や時代を感じさせない普遍的な雰囲気を醸し出しているんだろうなあ。全編通してしみじみと泣けてきます。この映画はきっとまた10年後に観ても同じ気持ちにさせてくれるのだろうと思います。
昨今、日本でも社会問題になっているヤングケアラーがストーリーのバックグラウンドになっています。最近、ボランティアで子供の電話悩み相談をしており似たような環境の子供たちの心の声を聴くことが何度かあり思わず感情移入してしまい筆をとった次第です。
「うちの子たちもあなたみたいに育ってくれたらうれしいわ」
大好きな一本。
青年ジョニー・デップのお顔とレオ様の演技に見惚れてしまいます。
家族みんながギルバートに頼っていて、気の毒な気持ちになるところが多々ありました。お父さんじゃないのにね。昔から自分以外のために献身的に生きてきたギルバートには、当たり前の責務になっていたんですね。
弟をお風呂に入れるためにデートを途中抜けって。若い男の子がそんなことできるの?「うちの子たちもあなたみたいに育ってくれたらうれしいわ」奥様、同感です。
自分には無い考えを持つベッキーに惹かれていくギルバート。「あなたは何がしたい?」って、私までハッとした。ギルバートだけじゃなくて、誰もが自分に問いかけるべき質問だな、と。
家を出たい気持ちと罪悪感ってすごく共感します。家を燃やす場面。お母さんのために協力し合う素敵な家族。みんな自分の人生を生きてほしい。
最後に「アーニーはどこだ?」っていつものように始めてジョニー・デップとレオ様が抱き合うところ、泣いちゃいました。
ごく普通のアメリカの日常に潜む『What's Eating Gilbert Grape』
名作!
閉塞感
名作を観た
遅ればせながら視聴。(遅すぎる…)
ディカプリオの演技がものすごい。
圧倒される。
時々キレながらも見守るデップ。
思わず殴ってしまうシーンは泣ける。
買い物袋は紙袋。商品に値段のシール。
古き良きアメリカ…というか、30年も前だから当然か。
父亡き後も家族が助け合って住む家は古いけど大きくて、大自然がとても美しい。
大型ショッピングセンターが出来て、街が廃れていくのはあるあるで、美しいだけでは暮らしていけないのだけど。
一方で、トレーラーハウスであちこち移動する、ノマド民?に惹かれるお兄ちゃん。
というか、ベッキーだから、か。
暮らし方、どっちも一長一短あるけど、隣の芝は青く見えるものなのかも。
最後は衝撃的だったけど、ああすることでしか自由になれなかったのか。
ディカプリオはすごい。何度も言うけど。
心があったまります
あなたの望みは?
ジョニー・デップもディカプリオも若かりし、30数年ちかく前の映画。随所に、チクリチクリと胸を刺してくる。まずは、ディカプリオの演技の凄みに喝采。そしてジョニー・デップの苦悩する青年ギルバートにエール。「家に縛られた長男」って設定、日本映画でもよくある感じ、と思いながら観てた。そしてもし日本で作ったらどんな作りになるのだろうと想像しながら。決定的に違うのは、日本の場合だと陰湿なんだよな。それに対しアメリカの持つ解放感は国民性もあるだろうし、広々とした風景もあるだろう。だから、あの旅立ちのラストにできるのだと思う。日本だと、逃げた、捨てたととらえかねない。そういう想像は無意味かもしれないが。
トレーラーで毎年やってくる人たち、先日観た「ノマド」を思い出した。こちらは、遊んで暮らしている裕福な層の人たちのようだが。
人にはそれぞれ持って生まれた天分てものがある。その天分に委ねて一生を送るもよし。一歩前に進んで、新たな人生を自分で切り開くのもよし。いま、そんなポジティブな気分でいる。
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