「どっかで観たシーンのワゴンセール」次元大介 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
どっかで観たシーンのワゴンセール
昨日今日と半分ずつに分けて観ました。
ハードボイルドな主人公と暗くてジメジメしたスラム街。賑やかな商店街の寂れた時計屋さんに集まる商店街の温かい人々。蠢く闇の組織。トラウマによって声を失った女の子。どれもなんだか二番煎じな印象で新鮮味を感じず、2時間超の尺が苦痛でした。
時計屋のおばちゃんのキャラと車椅子アクションのカッコ良さだけがこの作品の見所です。
ダークな雰囲気と同時に、エキストラの少なさをフィルターで誤魔化してる感が否めないし、折角のアクションシーンも、暗い場所でばかり行うからとても観づらく、興が削がれました。
不器用な男が不器用なりに子供に接するシーンは万人ウケするものかも知れませんが、私にとっては味のないガムでしかありません。折角のルパンのスピンオフなんだから、監督さんにはもっと冒険してもらいたかったです。
玉鉄さんが好きなら全編観ても良いかも知れませんが、ただルパンが好きで観ようと思ってる人は、序盤30分だけ観て見極めましょう(笑)
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