「壮絶すぎる」市子 Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
壮絶すぎる
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何の前情報も無く観たので、
市子の正体が何者なのか、少しずつ明かされていく情報にドキドキしながら、息を呑むように鑑賞していました。
証言者の視点が変わっていく物語の展開や、緊張感を持たせる映像の作り方が見事だった。
無戸籍者や家族介護問題、虐待など多くの社会問題を扱った物語だった。
それらを一つだけでなく、多くをいっぺんに背負いながら生きてきた市子という人物の存在感が強大で、恐ろしくて、切ない。
そのようなキャラクターのオーラを表現しきった女優さんも凄かった。
市子は、義則さんに真実を話せなかったのかな。
話せていれば、義則さんなら全面的に支えてくれただろうから、たとえ婚姻届が出せなくても、事実婚の幸せな夫婦になれたかもしれないのに。
最後の市子の独白には少し泣きそうになった。
エンディング後は、殺した冬子の身分証を使って生きていくつもりなのかな?
また嘘を塗り重ねて生きていくしか、彼女には無いのかな...。
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