「相手を諦めないということ」市子 ふじわらさんの映画レビュー(感想・評価)
相手を諦めないということ
上映最終日の滑り込み。
観てよかったと心から思う。
BGMもほとんどなく淡々と進んでいく時間。恐怖や哀傷、さまざまな痛い想いをする映画だった。
時系列をわかりやすくさせるためでもある日時について、迫真の演技力により私自身が何かの記録を再生しているようだった。夏のじめっとした空気がより一層生々しさを感じさせた。
私は、助ける・守るといった無責任なことを口に出せる人間ではない。立場が、生まれが、境遇が違うから、いろんな理由を探して踏み込むことをやめてしまう。
しかし、若葉さんを観て共に過ごした幸せの時間があるならば理由などどうだっていいのだと思えた。
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