「映画.COM 等での評価が高いので鑑賞しました。」市子 YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
映画.COM 等での評価が高いので鑑賞しました。
市子は「ただ幸せになりたい」だけなのに、
日本の!"戸籍制度" から、産まれた闇の中で、彼女は生きる為に もがき、苦しむ。
年齢を感じさせない 杉咲花さんの演技力と存在感が素晴らしく
本作は彼女の良さを最大限に引き出せた映画となった。 <主演賞>
撮影、脚本も素晴らしく、鑑賞者を 素直に推理させず、翻弄させる小ワザも多く埋め込んでいる脚本は傑作だ。
その脚本で、映画の最後は「ありがとう」と、結んだ。<脚本賞>
観客に臨場感を与える為に、撮影は ほぼ全部 三脚を使わずにハンド撮影 演出された微妙さは絶妙だった。<撮影賞>
印象的なのは序盤にある"トンネルのシーン"だ。
このカットこそが この映画を投影する 全てだった。
また、学生時の雨のシーンでのことば「みんな、流れてしまえ」と、彼女が口付ざさむ“虹になる曲(題名わからず)”は、彼女の中の深層心理を うまく表現できていると、思います。
この映画を観たら、「ある男(2022)」を観るといいでしょう。
コメントする
トミーさんのコメント
2024年4月11日
共感ありがとうございます。
途中までは凄くいいと思ってたのですが、結局誰の目からも逃れおおせたようで、最後の鼻歌にイラッとしました。「太陽がいっぱい」みたいに破滅が身近に迫るエンディングだったら良かったです。
humさんのコメント
2024年2月5日
雨の中のセリフは、大人ではなかった市子のどうにもならないやるせなさがほとばしっていて私も苦しくなりました。
トンネルのシーンは、後からも、彼女の長い時間をおもわせる重みで残像になっています。
みえない力に動かされていく、みえない自分の存在。そんな心境を想像しながら市子をみつめる作品でした。