フェラーリのレビュー・感想・評価
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フェラーリかっこいい
あのフォルムと赤がかっこいいね。 残ったのはこれぐらいか。 フェラーリ氏の愛人と隠し子の話はどうでもいい感じ。 ハリウッド作品のあるあるだけど、イタリアの話を英語劇で見る違和感。
美しく華麗に─・・・
静かに、美しい情景から始まり、その美しい映像から期待が高まりましたが、前半の男女の絡みが・・・なんか嫌で、どうしてもアダム・ドライバーにテーブル高の所で激しくさせたいのかなぁー・・・というどうでもいいことを思わされてしまった瞬間から、なぜか眠くて眠くて・・・ 軋轢や華麗に散っていくマシンとかドライバーとか人とのかかわりがぎこちないのにマシンを見事に扱うエンツォとか・・・印象的な映像はかすかに記憶にありますが、見事な映像・見事な音響ながらも、強烈なクライマックスまで、正直意識が飛んでいました。まぁその悲劇的な最後の方も、内容はなかなかきつかったんですが、かなりのインパクトで魅せられた気がします。 見事な作品なのでしょうけど、じっくりと咀嚼して受け入れるのは、かなり難しいかもしれません。
わかるやつにはわかる濃ゆい映画
イタリアが舞台なのに英語?はさておき。 この映画、エンツォ・フェラーリの激動の人生の「ごく一部」だけに焦点を当てた、いわゆる「深堀り」系映画となっている。 見る前までは(予告編すら見ていなかったので!)もっと広い時間軸での話かなと。 ディーノはもちろんの事、チェザーレ・フィオリオとか、チョイ役でフェルッチョ・ランボルギーニとか、ニキ・ラウダも出てくるかなぁ・・とか思ってたら。もっと極点的な深堀系だった。 しかし、コレが見ごたえある。 経営難、家族問題、レースの実績、それらの難題が一気に降りかかり・・・フェラーリのロッソ・コルサは「血の赤」か??魔性の赤か?カンパネラ・ランパンテは死を呼ぶ馬か?エンツォ、あなたは人か怪物か?神か魔物か?そこまで業を背負うか?と言う重々しくも濃ゆい内容。 そして、知ってる人なら思わず「ニヤリ」とする細かい描写。 何年か前に「フォードVSフェラーリ」があったと思うけど。 この映画、そのちょっと前の話。 あのシーンのあの話が後にああなってこうなって・・・なるほど・・・繋がるのね・・。 この映画の終盤が、期せずしてあの映画の序盤につながるのかと思うと胸熱展開・・。 ディーノも出てたし。(映画内ではお亡くなりになってたけど) ディーノの存在のデカさは、ディーノ246でもお分かりのとおりだし。 そして、1957年ミッレミリア。あ~~~これかぁ・・・・。悲劇のミッレミリアかぁ・・・ 知ってる人ならそうなる。 が、しかし。 それはフェラーリの歴史知ってる人だけがわかる事。予備知識あると「あぁ~なるほどねぁ~」ってなるけど。 わからない人にはひたすら「???」だろう。 だから、☆は三つ。 わかる人なら☆五つ。 知らない人がいきなり見ると☆一つ。 間とって☆三つとした。 ちなみに、その時の車社会全体を知ってる人ならさらに胸熱なのがミッレミリア中にちょいちょい移るあの300SL。 後の世に度々フェラーリの地位を脅かす「ベンツ」が出てきてる。 そして一切映っていないけど、フェラーリ開業の翌年、シュトゥットガルトで後の世に「巨人」と謳われるポルシェが生まれている。 日本では、後にF1界で常勝無敗を誇ったホンダが時同じくして開業。 この映画の時間軸は、まさに群雄割拠の大戦乱の幕開けにもなる年だったと考えるとさらに胸熱・・・は、余談である。
ミッレミリア
どのくらい史実に則っているか不明ながら、一人息子を亡くした妻との関係・愛人とその息子との関係・社業の岐路などすべての問題が1957年のミッレミリアに集約されてゆくつくり。 そしてそこまではかなり抑制されていたレースシーンを、ミッレミリアで存分に描き、とある怖ろしい出来事へ… 手法としてはここのところ多い、立志伝的に人生を通して描くのではなくある時期を取り出して描く方法で。 しかしそれが主人公の人となりを知らない観客に見せるべきものなのかはよく分からない… が、面白くはあったしあのシーンの悪夢的なリアリティ演出はスゴかった…
まだまだ学ぶべきことが多い男の物語
妻と立ち上げた会社は倒産の危機に瀕している。 その妻とは愛息の死後に愛情は冷えきり、離婚の寸前。 一方、十年以上関係が続く愛人との間には男児ができ、 毎日のように顔を合わせている。 妻は男の甲斐性と、条件付きで浮気はしぶしぶ認めるものの、 子までなした愛人の存在には気づいていない。 男は社運を賭け、イタリア全土を縦断する公道レース 「ミッレミリア」に挑む。 優勝すれば、大量の注文が舞い込むとの強い信念のもと。 男の名前は『エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)』。 言わずと知れた「フェラーリ」の創業者にして 地元モデナはおろかイタリアの名士。 堂々たる体躯で、自身が元々レーシングドライバーだったこともあり 現役のドライバーに対しても一家言ある。 映画自体は『エンツォ』の伝記ドラマ。 力強いリーダーシップと信念で、 会社を浮沈の際から再び引き上げる。 時としてパパラッチもどきのマスコミを 巧みに利用することにも抜かりない。 もっとも、自動車の設計については異才も、 経営の手腕については疑問符が付く。 妻の『ラウラ(ペネロペ・クルス)』の方が よほど権謀術数には秀でていたよう。 もう一つの見所は、勿論 レースのシーン。 いやそれは、愛人の家から早朝に 車を押しがけで(車の音で子供を起こさぬようとの気遣い)出す 冒頭のシークエンスから目を見張る。 滑らかなドライビングテクニックの鮮やかな描写。 一方でレースの場面になれば 荒々しい轟音が画面から流れ出し、 安全面での装備などはほぼ無いまま、 男たちは暴れ馬のような車を操る。 一たび事故が起きれば、それは死に直結。 自身だけでなく、観客をも巻き込む由々しき事態なる危険を 常に孕んでいる。 手持ちカメラを使っての映像は 殺伐とした空気をあますところなく伝える。 ただ強気なだけでなく、 運をも味方につけた男の成功譚。 とは言え 愛人『リナ(シェイリーン・ウッドリー)』との間にできた男児 『ピエロ』の認知にも思い悩む優柔不断さに、 「マッチョ」な姿は終焉したかにも見える。
爆音を聞きに行きました
昔のフェラーリのエキゾーストノートを聞いてみたくて劇場に。 目的は達成できて満足です。 あの車達を現代に完全復活させて限定で売っても買う人沢山いると思いました。 にしても同じ伝記映画のオッペンハイマー観たあとに感じるのはこちらはグロいシーンも上等!ってところが違うなー。あ、情事のシーンはむしろマイルドでしたね。 思い返すとイマジネーションに委ねるノーラン監督と対比してみてしまいそうになります。 映画としては面白かったので図書館で伝記を見繕って読んでみたくなりました。
エンツォさんの苦悩を淡々と描く
フォードvsフェラーリのようなレースを中心とした物語と思っていたが、エンツォさんの苦悩を描いていく作品だった。 当時の時代を感じる映像の質感などには満足したが、ストーリー展開や伏線の回収などが大味だなと感じてしまった。 フェラーリの美学のようなものは残念ながらあまり感じることが出来なかった。
重厚なストーリーとドラマは映画玄人向け
エンツォ・フェラーリの波乱万丈の生き様を描き、往年の名車のV12サウンドが身体を突き刺す重厚なドラマ。 レースに賭ける拘りはもはや狂気のレベル。 元レーサーだからか会社経営に追い詰められたからか、その真相は読み取れなかったが、彼がいなければ今日のフェラーリは存在していない。 しかし決して正しい道を歩んできたとは言えない。 それでも追い続ける野望と情熱、そして閉ざしてしまった心の闇と振り回される人々に胸が締め付けられます。 そして目を覆うような悲惨な史実に、今のレース界における安全性の重要性を改めて考えさせられました。 上記の通り内容はかなり玄人向け。 とりわけ車が好きな人にとっては評価が上がるとは思いますが、万人向けの映画ではない事は確か。
二人の女性に最善を尽くすエンツォが好きだった
フェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリのアンソロジーと思いきや少し違っていた。 時は1957年、会社経営と私生活の両方で窮地に陥った御年59歳のエンツォがいた。 エンツォをアダム・ドライバー、妻ラウラをペネロペ・クルス、そして愛人リナをシャイリーン・ウッドリーが演じた。 そう、名優たちの文字通りの名演。 重厚な傑作となった。 自分的には二人の女性に最善を尽くすエンツォが好きだった。「私の銃を返して」という妻ラウラにすかさず銃をぶち込むエンツォが好きだった。59歳だからすかさずは無理だと思うけど映画はこれで良い。
フェラーリの纏っている赤のイメージが変わる。
まず冒頭に。 同じくレースや自動車産業を描いた 『フォードvsフェラーリ』と いう作品があります。 あの爽快感を求めて行かれると どんより落ち込んでしまいます..(泣) その点注意を。 フェラーリと言う車が 既製品では無く 特別な力を纏い 超絶的な賜物に 如何にしてなっていったのかを 垣間見る事ができる作品。 息苦しいくらい濃密で 緊迫感がハンパ無いです。
映像が美しく、レーシングシーンはリアルで美しかった。とはいえ、事故...
映像が美しく、レーシングシーンはリアルで美しかった。とはいえ、事故の連続、車が吹っ飛んでいくシーンは強烈。ペネロペクルスも良かった。心理的な壁を作ることにしたと主人公は言っていたが、それにしてもクールすぎる感。
マスコミvsフェラーリ
会社や車は知っていても、その人自身はよく知らないエンツォ・フェラーリの波乱の1957年を追う本作。そういう意味では、カーアクションよりも伝記映画寄りだった。 中盤まで会話が中心で、登場人物の関係性も掴みながらのため若干退屈に感じる。
レースに架ける想い
フェラーリの創設者 エンツォ(アダムドライバー) 自身の 家庭と仕事の生き様を描いた作品 正妻との間に生まれた男子は 難病で亡くし 妻とはケンカばかり エンツォは外に家庭を 持っている非を認めそして 会社の共同経営者でもある 妻とは 立場が痛いほど弱い 妻の前では弱気なエンツォ しかし仕事の面では レースの資金を集めるのに四苦八苦 経営者の顔と クルマの設計図で子供にエンジンの 仕組みの説明をするところは 技術者の顔が垣間見られる 本当にクルマが好きなんだな~思った クルマを乗るのも好きで 売ることよりもレースに優勝 することしか考えてない そこが…粋でカッコいい レーサーに掛ける言葉も それぞれに寄り添った言葉をかける 事故を起こさない様に… それでも事故はレースにはつきもの ちょっとした突起物にタイヤが踏んだ 瞬間にクルマが大破 大きな事故に 沿道の見ている観客に 巻き込む大事故レーサーも亡くなる 毎回レース前に付き合っている女性に 手紙を書く…いのちをかけたレース 本当に過酷な仕事だと思った ……安全運転が一番だと思った
我慢、我慢の映画でした。人には勧めない。
主人公の人間性に共感出来ないし、この映画の意図が解らない。このような人がいたという見本市なのか。 どうせなら、同じように車やカーレースに取り憑かれた人間として、本田宗一郎の人生を映画にしてほしい。
フェラーリって右ハンドルだったの?
エンツォ・フェラーリの話なのでレースで勝つために車の開発を頑張る映画だと思っていたら、全然違ってました。 あら、ディーノって亡くなった息子の愛称だったんだ。有名な話らしいが知らなかった。 ふーん、ジャガーは売る為にレースでの勝ちを目指し、フェラーリはレースで勝つことを目指してるだけ。嘘でしょ! イタリアのライバルの自動車メーカー、マセラティやフィアットはセリフで何度も出てくるだけど、アルファロメオが出てこない。奥さんが乗ってたのロメオなのに1度も触れられなかった。ずっとロメオに乗ってた自分としては寂しかったてすね。ランボルギーニはまだ無かったんだね。 エンツォの性格が感じ悪くて、ずっとモヤモヤしてました。あら、愛人に息子が?こりゃ夫婦で対立しちゃうよな。それにしても当時はサーキットじゃなくてロードレースが普通だったのかなぁ。そりゃ危険でしょう。事故ったら開発者の責任になったりするの?レーサーのミスが普通でしょ。 何がテーマなのか分からず共感度ゼロ。レースシーンはうるさいだけで、カメラワークもうざかった。1番納得いかなかったのはイタリア語じゃなく英語の作品だったこと。自分的にはとても残念でした。
見事!アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス
見事な作品だった。 伝記映画だが、1954年に敢えて絞ったのが 物凄く良かった。 アダム・ドライバー、ペネロペ・クルスの演技が素晴らしかった。アダム・ドライバーはよく エンツォフェラーリ役をこなした。 ミッレミリアのレースシーンは見応えがあった。改めて、レースの厳しさ、危険を感じた。 ただ、フェラーリ=F1と思い込むと厳しい作品かもしれない。
鑑賞動機:予告9割、アダム・ドライバー1割
序盤の、ライバルの動向と家の修羅場の組み合わせと見せ方とか、中盤のオペラを媒介にしてそれぞれの過去の場面がインサートされるところとかは、登場人物が多くて多数のことが同時進行してる(中盤は回想も混じってるし)こと手短に提示する手際は、手練れの監督だからか。 あれだけ体格のいいドライバーと対峙するクルスの迫力のすごさよ。 家庭人としてはひどい男だけどある意味フェラーリ社を最優先したということなのかも。 レースシーンになってからは、正直ゴーグルで誰が誰やらわからなくて…。吹っ飛び方にちょっと笑ってしまった。
景色が一見の価値あり
耐久レースでのイタリアの美しい景色の数々が眼福。 ここだけIMAXにして欲しかったくらい。 あとは奥さんの小言とヒステリーの耐久レースといった様相を呈していて、 また、なかなかレースも始まらないしで、しんどかったです…。 IMAX以外で一番座席数の多い3番での上映を狙い撃ちしたつもりが、 スクリーンの上下に余白ができて、そこまでスケールを感じられなかったのが残念でした。
イタリア人がフェラーリを溺愛する理由
個人的にはモータースポーツファンなのでレースシーンを始め、見るもの全てがメッチャ面白かった!場面の隅々までカッコ良くてクルマ好きジジイのオイラ痺れまくったわ(笑) ミッレミリアを主軸に据えつつ、情熱的人生を生きるフェラーリ本人とフェラーリ家の内情、妻と愛人と子供たちとの愛憎を丹念かつテンポ良く描き切っていたので最後まで興味は尽きなかった 観る前にヨーロッパにおけるモータースポーツの位置づけは最低限理解しておいたほうが素直に楽しめるかもしれません♪ 頂点のF1はヨーロッパではサッカーに次いで自転車と並ぶ人気スポーツなのは万人周知、もはやこれは常識とも思いますが、そのレベルはヨーロッパ文化の一部であり、日本で言えば野球や大相撲以上のレベルなんだと思う バブル前後の日本でF1の世界戦略プロモーションのおかげで一時的に人気に火がついたけど、不景気風がビューッと吹いた後はすっかり鎮火して、自動車生産王国の日本なのに残念ながら文化と呼ぶに相応しいレベルにはほど遠い イタリア🇮🇹人だけは自国選手の応援というよりも兎に角、フェラーリ フェラーリ! フェラーリ愛一途らしい 世界的な自転車レースフォトグラファー砂田弓弦氏のブログで読んだけど、イタリアの街角のバールでは老人たちが今年のフェラーリは強いとか、マクラーレンはダメだねとか、呑みながら楽しそうに議論してる光景は日常茶飯事、まさしく文化の一部なんだと 正直、この映画をモータースポーツファン目線で見てしまったので鑑賞直後に簡単に傑作と褒めちぎるには興奮しすぎてて少し抵抗感があります でも時間経ったら傑作と呼ぶに違いないな 悪しからず(笑)
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