「星はいつも三つです。」フェラーリ フェルマーさんの映画レビュー(感想・評価)
星はいつも三つです。
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車とかレースに詳しくなくても大丈夫。
メカニカルな分野での挑戦とかレースの勝敗にフォーカスしたドラマではなく、家族の愛憎劇です。
主演のアダム・ドライバーの、冷静で狡猾、熱い感情を封じ込めた主人公像がとにかく魅力的。
冒頭、厳かなミサに出席しながらも、好敵手のマセラッティのテストドライブの結果を知ろうと合図のピストルの音でストップウオッチを押すフェラーリ陣営の面々。よい導入です。
また教会のミサや果樹園やオペラハウスなど、イタリアの町モデナでの生活が織り込まれ、スポーツカー作りの手作り感と相まって「イタリアだなあ」と思わされます。
どうせなら英語ではなくイタリア語で作って欲しかった映画です。
またあのペネロペ・クルーズの
役作りも必見です。私は「これがペネロペ……うそだろ……」と心のなかで絶句しました。
フェラーリの不仲な妻のペネロペ、乗っている車は黄色のアルファ・ロメオというところもにくい設定でした。
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