「誰も幸せになっていないのかな・・・・」フェラーリ sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
誰も幸せになっていないのかな・・・・
イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリの伝記ドラマ。今年に入り、大変に楽しみにしていた作品、伝記ドラマと言っても、彼の長い人生の中でほんの数年のお話。
監督がマイケル・マンだったので、結構、重厚な作品になるかなと思っていましたが、想像以上に重厚な作品でした。
フェラーリのお話だから、レースシーンなどメインなのかと思っていましたが、当時のエンツォ・フェラーリの身の回りのお話が7割で、レースなどのシーンが3割と、伝記ドラマらしく、しっかりとしたお話が中心・・・・
しかし、我が強い人って、本当に、ある意味、始末が悪い上に、何かと偉業をやりのけるよな・・・・
エンツォ・フェラーリの実業家の顔、車への執念の顔、自身の欲求への顔、色々と語られているけど・・・・
彼の人生をみて、自分と重ねると、嬉しく思う部分もあり、嬉しくない部分が見えてくる。
奥さんのペネロペ・クルスがいい演技していたな、エンツォ・フェラーリ役をアダム・ドライバーが演じていたけど、本当に、エンツォ・フェラーリって当時あんな雰囲気だったのか・・・・
しかし、車にとりつかれ、自分の車を世に知らしめるために、レースにとりつかれ、女性にとりつかれ・・・・
やっぱり、何かを起こす人って、凄いエネルギーだよな・・・・しかし、彼の人生のほんの一部のお話なんだけど、フェラーリに関わって、幸せになった人がいるのだろうか・・・・・・ちょっと後味も悪い内容だったかな・・・・
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