「映画館で観るのがよい」フェラーリ ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観るのがよい
「レースのリアルな迫力」、「家族のドラマ」、「お仕事系映画」が三分の一づつ入ったマイケル・マンらしさ光るエンツォ・フェラーリの伝記映画。
『フォードvsフェラーリ』(2019)で製作総指揮も務めたマイケル・マンのコネやツテでコレクターから借りたクラシックカーを3Dスキャンして1から創った当時そのままのフェラーリ等も必見で、車好きじゃない私でもそのフォルムが美しいと感じる。
※ミッレミリア(Mille Migllia 1927年〜1957年)1000マイル(約1600km 青森県から福岡県くらい)を走るイタリアの公道自動車レース。
(北部の都市ブレシアを夜に出発して南下しフェラーラ、サンマリノを経て折り返し地点ローマへ、さらにローマから北上してブレシアへ戻る)
↓少しネタバレ
一般にはアルフォンソ・デ・ポルターゴとして知られているフェラーリ531番に乗ってたレーサーは、第11代ポルターゴ侯爵 アルフォンソ・アントニオ・ヴィセンテ・エドゥアルド・アンヘル・ブラス・フランシスコ・デ・ボルハ・カベサ・デ・ヴァカ・イ・レイトン(Alfonso Antonio Vicente Eduardo Angel Blas Francisco de Borja Cabeza de Vaca y Leighton, 11th Marquess of Portago1928年10月11日〜1957年5月12日) と言う長い名前でスペインの貴族。1957年にミッレミリアのレース中に観客を巻き込む大事故を起こして亡くなり、それがきっかけでミッレミリアは終了を余儀なくされた。
※今ならレース中に事故った車からドライバーが歩いて出てくるってのは良くあるが、この当時はレースカーが横転するとドライバーが死ぬ確率はかなり高かったらしい。