「ゴールへのナビゲーションが不調でリタイア」フェラーリ シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴールへのナビゲーションが不調でリタイア
フェラーリの創始者エンツォのレースへの執念を描くドラマです。監督は骨太アクションが得意なマイケル・マンなんで期待してたんだけど、お話しの内容が中途半端でガッカリでした。冒頭からエンツォの家族関係や家庭内の事情がやけに丁寧に説明され、肝心のレースシーンがなかなか出てきません。車やエンジン等のメカの説明もあまりなく、マン監督が製作した『フォードVSフェラーリ』のようなレースやマシンへの熱い高揚感が感じられず残念。後半の公道レース、ミッレミリアのシーンで盛り返すけど、耐久レースなのに時間や距離感がよくわからないので盛り上がりに欠けます。結局、エンツォの評伝なのか、レースやメカを主体にした企業ものなのか、ドラマの焦点がはっきりしないので、なんか消化不良な感じです。ついでに、クラッシュシーンのCGもショボかったです。役者では、アダム・ドライバーが新境地とも言える、なりきり演技で圧倒的な存在感でした。白髪のオールバックにサングラスやスーツの着こなしもきまった伊達男ぶりです。ペネロペ・クルスも気性の激しい鬼嫁役が際立っていて、愛人役で癒し系のシャイリー・ウッドリーと好対照でした。
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talismanさんのコメント
2024年7月10日
シネマディクトさん、コメントありがとうございます。映画館で「フォードvs.フェラーリ」見たいです!家で配信では集中して見ることできず早々にリタイアしてしまいました🏎️