「まさかこういう話だったとは…」フェラーリ ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかこういう話だったとは…
私が好きな監督、「ヒート」のマイケル・マン監督作ということで楽しみにしておりました。
がしかし、エンツォ・フェラーリという人物を描くことに主眼を置いた作品となっており、冷え切った夫婦関係、浮気相手のリナ・ラルディとその息子ピエロの認知問題など、あまり興味のない女性関係に多くの時間が割かれていたのでちょっと肩透かしを食らいました。
期待していたレースシーン、ロードレース“ミッレミリア”は迫力ありましたが、まさかの大惨事に…ここの描写は怖いくらいでした。
そして窮地に陥ったエンツォに妻ラウラが意外にも助けの手を差し伸べる。。。
なんだか中途半端なまま終わった感があり、その後のことはナレーションでの説明となる。
エンツォ・フェラーリという実在の人物を扱った話であり、彼に様々な問題が降りかかった時期にスポットが当てられた作品なのだが、骨太で胸熱な映画を期待してしまった自分にとっては物足りない映画となってしまいました。マニアックな映画です。間違ってもカーレースを楽しむ映画と思ってはいけません。監督、早く次回作にとりかかってください(ヒートの前日譚)非常に楽しみにしております。
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