劇場公開日 2024年7月5日

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「まあまあハードル高め」フェラーリ TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5まあまあハードル高め

2024年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

私、カーレースはおろか車そのものに関してもそれほどの興味がありません。そのため、本作品も見送ろかと思っていたのですが、期間限定の誕生月クーポンがあったのと、「フェラーリ×マイケル・マン×アダム・ドライバー」はやはり観ておかなければと思い、109シネマズ木場へ。客入りは少なめ、(私を含め)オジサンが多かったと思います。
と言うことで、情報も知識もほぼない私が観た印象としては、まあまあハードル高めに設定されており、ボーっとしていると置いて行かれます。説明的なことは一切せず、主要登場人物はけして多くないのに人間関係を理解するためには集中力が試されます。とは言え、本作で扱われる話は短い期間であるため、寝落ちさえしなければ(正直、前半は何度か気を失いそうになったけど)全く解らないということはないため、初心者でもそれなりに楽しめると思います。
特に、何といってもフェラーリの走行シーンはそのフォルムの美しさに目を奪われ、更には最大の魅力であるエンジンサウンドを聴いていると、元々興味はなくてもついついウットリします。そして、後半にはたっぷりレースシーンが続きますが、ドライバーの視点と様々な角度からの映像が巧みに編集されておりとてもダイナミックです。そこからの本作最大のクライマックスシーンが終盤に控えているわけですが、流石のマイケル・マン、結構凄絶(せいぜつ)ですので、PG12ですが一応大人も注意。
と言うことで、けして万人に向けてお勧めはしづらいですが、見所は十分ですし気になる方はやはり劇場で観るべき作品。アダム・ドライバーがエンツォ・フェラーリに見えるかはさておき、フェラーリが好きなら観て損はないと思います。

TWDera