「世界の今を知る」人間の境界 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の今を知る
シリア人家族が亡命を求めベルラーシ経由でポーランド国境を渡る為に自国を脱出。そこで待ち受けていたのは国の確執と非人道的な国境警備隊。ふたつの国の間では遺体の押し付けと難民の戻し合いが。そしてその影にいるロシアの存在。行く手を阻まれた難民たちに手を差し伸べる支援活動家の行動には胸を打たれました。
この作品を通して世界の今を知る。
行き場のない難民を「人間兵器」扱いし、これでもかとばかりに容赦ない暴力。だがその中で心身共に疲弊していく警備隊もいる。上の命令にうんざりしながらも従うしかない現実。
難民、国境警備隊、支援活動家による三者からの視点が最終的にはシームレスに繋がっていて優しさという人間味ある終わり方がとても良かった。
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