悪は存在しないのレビュー・感想・評価
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良いタイミングで
良い映画に出会う。
作品パンフで監督が書き出している
成り行きで出来上がった作品だそうだが
まさに僕にとっても良いタイミングで出会えた秀作だった
311は都心にいる安心安全を求める上であり得る
危険大変を受け止めて、黙々と支えてくれた地域で
不幸な出来事が起こった。
これを反省材料として都心が内省を深めていれば
随分とコロナ前の時点で世の中は変わっていた筈である◎
が、実際は各々の安心安全幸せを求め続け
世界的に一律で起こった災で再び地方を食い物とし
生き延びようとする都心のエゴが出た。
その様子を見え易い表現で映画化してくれたのが
本作だろう。
ちなみに、僕にとってはこれから
行おうと思っていることにチェックすべき点を示唆して
くれる内容だった⭐︎
ちなみに、映画サムネで西川玲ちゃんを見て大人びた表情を見て割と適度な妙齢女子を想像していたから
実際の演技姿を見て驚いたよ!
きっとこの子は芦田愛菜越え確実の期待すべき存在だわ(^^)
良い映画ったなぁ🎞️
【良い没入感がエンディングで嫌な感じで醒めた】
『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』他、話題作を連発している濱口監督作品というので観に行ったが…。それぞれの登場人物をコミュニティ構成員として俯瞰したり、パーソナルな視点で描いたり、社会構造の比喩表現他の濱口監督らしい描写には惹かれるものがあったが、エンディングが個人的に解せなかった。
観る者に委ねる手法だが、余韻が気持ち良くない、不快感すらあった。娘と暮らす言葉少なの朴訥な主人公が途端にサイコパスに変貌(元来の素地が顕になっただけ⁉︎)、これもまた人間の側面であり、思い通りにならない自然への畏怖なのだろうが…。
見るためにはかなりの知識を要するし、結局何を述べたいかはっきりしない
今年174本目(合計1,266本目/今月(2024年5月度)8本目)。
(前の作品 「水深ゼロメートルから」→この作品「悪は存在しない」→次の作品「」)
※ はじめていったミニシアターでお手洗いの位置などで迷ったため、10分ほど視聴が抜けている部分があります。
正直、かなりこう感想の書きにくい映画なのですよね…。
個人的には、補助金の在り方、適正な使い方という論点(行政法、一部地方自治法ほか)という観点で見たのですが、海外にも「補助金」という概念はあろうと思いますが、日本では「補助金」に関しては行政法上の争いが多く(行政と会社などが癒着しているケースほか)、補助金(助成金も含む。詳細後述)の返還を求める行政事件訴訟法の話になると日本、韓国など行政法が一つの分野として独立している国程度しか理解ができず、まず消去法としてこの映画が「海外で」賞を取っていることからすると、その観方で考えるのは難しく(海外の方が日本の行政法に詳しいということはおよそ存在しない)、正直「何を述べたいのだろう」という点にかなりいってきます。
エンディングの「あの部分」については賛否両論あるかな…といったところです。
典型的に2,3回みないと理解が難しいのではないのかな、といったところです。ただ、私も10分くらいお手洗いにいっていた部分もあるし、そうでない方も「理解が難しい」という声が多いようなので、程度の差はあっても理解はしにくい映画なのかなとは思います(幸いにも大阪市では2映画館で分けて放映しているため、2週以降行くことが可能)。
採点に関しては「わかりにくい映画だなぁ」と思った点はあるものの、私もお手洗いに抜けていた時期もあったし、他の方も書かれている通り、「観念的な悪」を見るのは難しい映画なのではないかな(視聴難易度は極めて高い)映画といったところで採点上考慮なしにしています。
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(減点なし/参考/補助金と助成金はどう違うか)
似たようなものですが、助成金は何かの条件が示されていて、「これをやりたいから金銭面でサポートしてください」と言えば条件が整う限り通ります(予算不足除く)。ただし、厚労省が行う「人」をターゲットにする助成金は、社労士以外が代行するとアウトです(行政書士がやるとアウト)。それ以外の経済産業省ほかの「助成金」は行政書士の独占業務です(こっちは今度は社労士がやるとアウト)。
これとは別に「補助金」というのは、「こういう建物を作りたいと思っていますが、一部費用を出してもらえませんか?」というもので、予算や国・地方自治体が求める条件(たとえば、民間運営の図書館なら、本は何冊以上にしなさいだのといったこと)を満たして、はじめて競争になるものです。もらえない場合もあります。コロナ事情においても活用されたのは「補助金」のほうが多いです。これも行政書士の単独業務です(まぁ弁護士は可能)。
異様にややこしいのが、日本には99%以上の会社が中小企業であり、それらの中小企業は何らかの形で中小企業診断士との提携を持っています。そして実際に「経営のコンサルタント」であるのは彼らであることは間違いありません。ただ、そうであるとしても、補助金の申請代行は中小企業診断士にはなく(これも行政書士以外がやるとアウト)、一方で行政書士に頼んでも「行政書士も(中小企業の)経営のプロではない」とはいえ、特にコロナ事情の2021年~の「補助金」に関しては(上述の通り、「厚労省の、人をターゲットにする」「助成金」(契約社員の無期転換などが代表例)は、明確に社労士の独占業務)、日本で「行政書士vs中小企業診断士」で火花を散らしていたことは実際に存在します。
※ この点、コロナ事情がある中で、、役所も「中小企業診断士しかないなら、行政書士に代行させろ」といって帰らせるのも難しかったし、そもそも役所でさえこの論点がわからず受け取ってしまったケースが存在した。
ただ、この論点は極めてマニアックなので、まさかそれを指して言っているわけではなかろうというところです(こんなマニアな話、誰も理解できない)。
身近に感じた
地域お越しも大切だけど様々なしがらみを解決しながら進めて貰いたいものです。何の知識もない芸能事務所のスタッフが地域住民を理解させるだけの知識も無い姿に唖然!
野生の獣たちが混住化する地域に安心安全に過ごせるだろうか。
そんな意味でもずさんな計画の中、あの「鹿」の話が最後までつながっていたとは驚きました。
ラストはまたもやかと思わせる〆でため息が出ました。
映画的なショック
森の中の移動ショットが素晴らしい。山の霊性、人の関係性、夢の中、いずれも説明的でなく絵でしっかりと描き出しており、しかもとても美しい。
薪割り、水汲みなどをロングで長回しするショットも良い。永遠に見続けたいと願うほど魅力的。長回しの中、高橋が見事に薪を割る瞬間がこの映画のひとつのクライマックスになっている。
監督が得意な会話劇も素晴らしい。無駄なカット割りをせず、すべて引きのショットでドキュメンタリータッチに描いた説明会シーン、車中で芸能事務所のふたりがお互いのことを話すシーン、いずれも精緻。
話されている内容はドラマチックでも何でもないし撮影もいたってクールだが、だんだんと感情が高揚し胸が熱くなってくる。これぞ濱口映画。
ラストのつるべ落としはネタバレになるので書けないが、とても映画的なショックが与えられる。
濱口組といってもいいような人たちと、演技経験のない主役を組み合わせたキャスティングも見事。
そもそもMVとして始まった企画なのに、音楽が映像のクオリティーに追いついていないのが残念。
森の中の父娘
濱口竜介監督の新作。音楽用の映像作品から長編劇映画に発展したとのことで、冒頭、森の木々のあおり映像に音楽がかぶるあたりから、独特の雰囲気がある。
森の中に住む寡黙な父と可憐な娘という設定が、ヨーロッパ映画のよう。薪割り、水汲みといった日々の労働をじっくり長回しで見せるのも、それっぽい。
森を開発するグランピング計画によって巻き起こるドラマ部分は、取ってつけたような感じもあるが、「偶然と想像」を彷彿とさせる車内での会話シーンなど、濱口監督の持ち味を発揮している場面もある。
しかし、ラストは雰囲気のまま流したような感じがして、残念。次回はぜひ、がっちりとドラマに取り組んでほしいと、大いに期待する。
悪とは
キェシロフスキのデカローグ1
「ある運命に関する物語」を思った。
運命や神という概念が、自然に変わったように。
しかし、始めから結末が見えているような気がして
あまり起伏がなかったように思う。
会話や人物像のリアリティは素晴らしいが、
あと3時間は欲しい。もう少し先を見たくなってしまう。
そのくらいに、端々に出てきたキャラクターが
勿体ないのだ。
あの人は、どう思うだろう。
この人は、どう思っただろう。
また、演出についても受け入れ難いと思ったが、
今作では地方と都会とで違いが見られ、良かった。
スマホのある時代に生まれたことを強く悔やんだ。
最初の森の長回し。
すごくその森のことが気になったし
物語に入り込むには十分だった。
男の棒読み感に
ああ、大学サークルの延長か、OBか、と思った
がっかりした。
女の子もベルギー映画に出てくるような、
2人共にバランスの悪さを感じた。
チープさ。
荒いカメラワーク、
暗くて絵が見えないカット
チカチカする長回し
けれどそれでいて
むしろ身近に感じられるという作用。
途中からはもう男のような存在が欲しく、花が羨ましかった。あんな存在が欲しい。
私はずっと子供なのだと思った。しっかりしてなければいけない、子供。
男の包容力を感じてからは
少し良いなと、思うようになった。
あの生活、あの落ち着き。良いなと思った。
羨ましいなと思う良いなと、これって良いな、の気づく良いな、だ。
東京から来たプロダクションの2人、
最初は背景に過ぎなかったが
女の意志を感じ、そして車の会話劇は名シーンだ。もうすんごい多幸感。こういう映画を見ていたいし、作りたいし、でたい。かと言ったら
もしかしたら作りたいが一番強い。
そこからはどの登場人物も愛おしかった。
それはすごいよなあ。
最初意識的に引き込まれていなくても
掴んで離せない何かはあって
最終的に持っていかれる。
わたくしはこういう関わり方をしたい。
こういう環境にいたい。
有機体のような恐ろしさ
映画とは、何を描くか、テーマ性より、
それをどう描くか、観て聞いて味わうものだとしたら、
これはまさに映画の塊。
見た事をどんな言葉にしてもそれは不可能。
映画をみなければわからない。
満場の客席、終演後のどよめき。
この映画は終了したあと、観た者の頭の中に棲みつくようである。やがて脳内を侵食するのか。
恐るべき作品。
映画は生きものになった。
付記
余韻の中である作品がいちばんに思い出されましたが、
あえて言わないことにします。
まず、この映画のように、森の中で迷子になってみることですね!
自我の気化 人の希釈
丁寧な導入で短いながらもこの世界の一人になれた気がした
その甲斐あって何度も岐路に立たされた
自分の中の正しさや、人としての在り方…姿勢
そしてラストへ
覚悟しろと言わんばかりの布石回収の道
誘われた先の答えにさほど驚きは感じなかった
上から下に降りるように
自然は虚構ではない
しかし時としてそれらは虚構にも見える
僕の期待が高過ぎた、期待してる部分が監督の描きたいことと違っていた...
僕の期待が高過ぎた、期待してる部分が監督の描きたいことと違っていた(偶然と想像は年間ベスト、寝ても覚めてもは生涯ワースト)という鑑賞態度の不義理さでスコアはこんなものになるけど、とんでもない作品なのは間違いない。
グランピングの説明会のピリピリした会話劇が本当に面白かった。安直に『都会vs田舎』『革新vs安寧』に留めることなく、住民の中にも『自然側からすると我々は部外者である』という認識を持ったキャラクターが出てくるからこそ、ラストの衝撃の展開が「ただ単に突飛にしたかっただけではない」という説得力を持たせている。実際説明会する側がみんな乗り気なのか、前向きなのかもわからないしな。どうしてもこのタイミングで観ると、静岡のリニア問題を想起させる。
濱口監督の素晴らしい「車シーン」は今回も健在。何となく車の空気を重くしないようにふわっとしたトークからプライベートな話に入っていく自然さ。
自分は『誰の視点に立つかによって見方が変わるので絶対悪は存在しない』と解釈した。
音楽があまり好みじゃなくて、ぶつ切り演出もくどいなと思っちゃったところはある。前半の内容が必要なのは承知の上で、説明会までのシーンが長いなというのもある。
裸の王様
余りにも観念的で鼻白んだ。濱口監督の新作ということで期待も大きかっただけに
残念。音楽を担当した石橋英子のライブ用映像作製と並行して創られたとのこと。そういう実験的な姿勢は評価するし、今や大抵のことは出来る位置にきたということかもしれないが、映画は観客のためのものだし、みんなお金払って観にきてるんだから、まずその責任を果たしているのかというのが第一条件だと思う。2000円の価値があったか? ない。それ以上付け加えることはない。誰か彼にはっきり意見できる人間を傍に置いとくべきではないのか。
どんな話
なのか解らなかった、理由など無いっていう事なんだろうか? 人間と自然、狩る者と狩られる者、都会と地方、それぞれの都合のぶつかり合いなのか?
台本がいいのか、台詞の応酬になると凄くリズムが良くて気持ちが良かった。
ドライブマイカーの様な心地良さと偶然と想像の様な企み
2024年劇場鑑賞32本目 良作 61点
濱口竜介監督の昨今の躍進から、注目せざるおえない作品
んんん、当方2018年くらいから意識して劇場に足を運んで、レビューを残し映画文化に触れて目も肥えてきた方だと自負していましたが、その日常が7年目になっても今作の様な奥ゆかしい味わいのある作風に理解が追いつかない作品との出会いが時折あり、ドライブマイカーなんかは玄人に比べれば半分も楽しめていないと思うけど、それでもその年の年間10位くらいに位置付ける程には楽しめた記憶で、反対に偶然と想像は年間ワーストクラスと堪能できるか否かがまだ定まりきっていない感覚ですが、今作はどちらかというと後者よりの味わいでした
タイトルや物語として伝えたいことというのは、要は侵略や継続を望む多様な人間もそこに本来住んでいた動物や木々などの自然含め、誰かの正義は誰かにとっての悪なのかもしれないけど、共通として残る残したいのは温かさであり愛なんだよね、ってことなんだと思う、抽象的な表現ですが
主人公が確か技術さんかなんかなんでしたよね、演技の力の抜け具合やハツラツとしていない発声、よそ者であったり達観している様は、会議の場でも客観的な立場からの物言いであったり、淡々と営みに励んでいるのが、妙な怖さにも見えた
確か東京から来た男女の一方の彼の簡単なやつっぷりがまさしく滑稽で、仕事しかりいい年して自分を貫く軸の無さが伺える
配信くんのかな、ドライブマイカーは結構時間かかったし、上映館も都内渋谷下北沢のみと渋っていたため観れてない人も多いだろうから、また理解を深めたいですね
他者を理解すると言う事。表象だけの理解では、物事の本質に触れる事は...
他者を理解すると言う事。表象だけの理解では、物事の本質に触れる事は出来ない。与える側と奪われる側の表裏一体性。賛否両論が分かれるだろう最後のあれ、自分にはマイナスだったかな (学芸会を見せられている様な気分になった)
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