「現実的かと思いきや!」悪は存在しない ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
現実的かと思いきや!
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現実的な作劇かと思いきや、神の領域を描いた快作!
●生きる場所、立場が違えば善悪の見え方が違ってくることが伝わってくる。その描き方がリアルで面白かった。
善悪の判断は神の領域。だからこのタイトルなんだろうな。
●会話がいい。少なくとも社会人なら身に覚えがあるような内容が共感できる。
そうそう、自分やまわりもそうだよな…と。
●キャラクターもいい。こういう人、現実にいるよなぁ…と思わせる。
●ラストは意味不明…というか監督が観客に仕掛けた時限爆弾と思う。
これ、いろいろな解釈ができる。主人公は娘の死を隠したかったのか?楽園の存在を隠したかったのか?矮小な自分を自然に紛らわせたかったのか?
人によって解釈はわかれるだろうな。
社会派ドラマであると同時に重層的に人もあるがままの神域の住人であると描いていると思う。面白かった。
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