劇場公開日 2024年7月5日

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「イタリアにはポテトフライ無かったんだ」潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イタリアにはポテトフライ無かったんだ

2024年8月17日
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鑑賞方法:映画館

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第二次世界大戦中の1940 年 10 月、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇した。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈したが、それは中立国のベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。サルヴァトーレ・トーダロ艦長は、敵船は沈めるが、人間は助けよう、とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断をした。だが狭い潜水艦の艦内に立ったままでも彼らを収容するスペースはなく、一部屋外に収容した。しかもその決断により、潜水艦で唯一の長所である潜航が出来なくなり、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態でイギリス軍の支配海域を航行することになった。さてどうなる、という実話に基づく話。

ベルギー人だとわかり、直接の敵ではないとしても、戦時中であり、我が命を考えれば救助による危険性は多大なものだが、サルヴァドーレ艦長は海の男として助ける決断をしたことは英断だったと思う。そして、イギリス艦船から攻撃を受けた際、遭難者を救助してると停戦要求した事は立派な行動だった。
イタリア限定かもしれないが、潜水艦の残存率や、乗組員の生存率の低さに唖然とした。
調べてみると、この潜水艦はイタリア降伏後ドイツや日本に引き継がれ、最後は戦後紀伊水道で海没処分されたらしい。今でも日本の海の底にあるのかな?
イタリア映画らしく、戦争中でも妻を愛する心を描いてたのはさすがというか愛を大切にする国民性なんだろう。リサ役のシルビア・ダミーコはトップレスの裸体も美しかった。

りあの