「キャリー・マリガン💗⚔️💗ブラッドリー・クーパー」マエストロ その音楽と愛と talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
キャリー・マリガン💗⚔️💗ブラッドリー・クーパー
キャリー・マリガンが出るのだから(クレジットでも彼女の名前が最初)愛妻ものではないだろう!は裏切られなかった。
前半のモノクロシーンは、急遽代役として主席指揮者の役割を成功させたバーンスタイン(クーパー)と女優フェリシア(キャリー)との出会い、互いにアーティストでありユダヤ系の家庭で生まれ育った二人の関係、子どもに恵まれ、夫妻共に微妙な釣り合いの上で「幸せ」いっぱい。幸せに笑うフェリシアの正面からのアップがとても印象的だった。
後半はカラー映像に。もはや正面からの幸せ顔ではなくフェリシアの後ろ姿から始まる。鮮やか色の映像なのにその頃の二人の関係は複雑で辛い。
この映像になって思い出したのは、白黒映像の時のフェリシアの言葉。バーンスタインに対して。「あなたは才能があり運に恵まれている。素晴らしい。そしてあなたは男だから」この台詞はすごく効いた。才能があり運があっても男でないからできないこと、認められないことが山ほどあった時代(今も)。彼女はラジオ・インタビューで女優だと言われつつ、子どももいるし家のことが色々あるので、と言葉を濁す。続けてバーンスタインの言葉「僕のスケジュールを把握(マネージメント)してくれているし(彼女は忙しいんだ)」。胸が痛かった。二人とも創造的な仕事をしている。バーンスタインは天才だろう、でもなんだかくにゃっと妻(女性)はそんな答えをしたり夫も悪気なくそんなこと言う。
この映画はTARのアンサー・映画なんだろうか?Tarは本当か嘘か知らないが、自分の師匠はバーンスタインだと言っていた。作曲も指揮もする。平行するようなシーンがいくつかあった。学生のへの指導場面など。とにかくこの映画みながらTARが頭の中で進行していた。
まだよくわからない。とにかくキャリー・マリガンがよかった。そしてバーンスタインの若い時から老いてまで全てにわたってカズ・ヒロさんによる特殊メイクが自然で素晴らしかった。
そうですものね。
バーンスタインに憧れて音楽の道へ進んだ多くの青年たちが
いますよね。私もこの映画を観る以前はバーンスタインの良い面しか知りませんでした。
お父様は道東をお仕事でいらしてたのですか?
北前船のおはなしとかして下さったのも、お若くしてお父様を亡くされて、
余計に思い出されますね。
私も旅先でも足が向くのは映画館です。
不思議ですよね。
青函連絡船は多分2回しか乗ってないのですが、函館のJR(国鉄だったでしょうか、)の乗り換えが本当に遠かった記憶があります。
どの「にしん御殿」か分かりませんが、一つを似鳥グループが買い取って
「銀輪荘」という名に変わって、藤井聡太さんの対局が行われたんですよ。
札幌も今は中国人観光客が戻ってきて、賑わっています。
賑やかなのはやはり嬉しいです。
兎も角毎日が寒くて、もはや春を心待ちにする日々です。
コメントそして共感ありがとうございます。
私のレビューなんか、とてもとても、です。
talismanさんの広い視野、Tarとの比較、女性の社会進出の壁・・・
などなど、とても勉強になりました。
ケリー・マリガンの怒りを噛み殺した表情や悔しさ・・・
前半で私も強く感じました。
それが後半でガラリと変わりますね。
闘いを諦めて天才バーンスタインのサポートに回ったと、感じました。
北海道との「バーンスタインさんとのゆかり」
これは札幌には住むものとして書かせていただきました。
札幌は雪まつり、とKitaraポール、とPMF、景色、
そして食べ物です、ね?
仰る通り、バーンスタインの負の側面も真実でしょうけれど、
若者育成への情熱や芸術への畏れや、天才バーンスタインさんが、
もう少し心に迫ってきてほしいなと、物足りなく思いました。
コメントありがとうございました。
あれは、ポリフォニーの暗示だけでなく、もっと直接的に彼の多忙さや当時の米国社会の活気と背中合わせの慌ただしさの表現でもあったと思います。
Tarについては、おっしゃる通り私も何度かフラッシュバックしました。ポピュラー音楽→クラッシックのレニーと、その逆のTar、色々と考えさせられます。
蛇足ながら、「ふたりのマエストロ」の底の浅さも苦笑とともに思い出しました。
ブラッドリー・クーパーは、この作品に6年もの準備をしたとのことなので、TARと公開が前後したのは、偶然だと思います。
それにしても、TARとのつながりを感じずにはいられませんね。
コメントありがとうございます。
特殊メイクは本当に圧倒されるクオリティでした。寄りで撮ってるシーンは、カズ・ヒロ氏の作品に語らせたいという思いみたいなものを感じました。