劇場公開日 2024年3月8日

  • 予告編を見る

DOGMAN ドッグマンのレビュー・感想・評価

全261件中、1~20件目を表示

4.0ベッソン、犬、そしてあの楽曲の組み合わせの妙

2024年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ベッソン新作と聞いても大して触手が反応しないほど、かつての勢いはすっかり霞んでしまったかに見える。だがこの久々の監督作には、プロデューサー目線の「プロットの面白さ」とは異なる、一時代前のベッソン監督作にあった「生き様」感がふたたび強く発露しているように思う。冒頭の箴言を地で行くように、幼少期のベッソンも犬以外とは言葉を交わさない子供だったとか。ならば主人公の人物像にもいくらか彼自身の内なるマグマが投影されているというのは言い過ぎだろうか。さながらアメコミ・ヴィランを主役に据えたかのような印象を受けつつ、犬との連携プレーを十二分に生かした小気味よいアクション場面には目を見張るものがあるし、やがてエディット・ピアフの楽曲が悠然と流れ出す頃にはベッソン作の新たな旗印と言うべき主演ケイレブの得体の知れぬ輝きがより深遠なものとなって迫ってくる。このユニークかつ豊かな組み合わせに思いのほか魅せられた。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
牛津厚信

4.0聖俗の反転を象徴する主人公にケイレブ・ランドリー・ジョーンズの好配役

2024年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

GODの綴りを逆にするとDOGになるという言葉遊びは昔から知られさまざまな作品にも使われてきたが、本作では犬の檻に張られた「IN THE NAME OF GOD」の標語のスペルの一部が裏から見て「DOG MAN」になるショットで分かりやすく示されている。負け犬、権力の犬といった具合に犬は洋の東西を問わず卑俗なものの象徴とされがちだが、反転させると聖なる存在になる。社会の底辺で生きるダグラス・マンローにはほかにも、男性でありながら女装を好む、弱者でありながら犬たちを仲間のように操りギャングにも負けない強者になる、といった具合に属性の反転がいくつも重ねられている。

そんなダグ=ドッグマンに、繊細さと脆弱さ、純粋さと狂気を秘めたケイレブ・ランドリー・ジョーンズがまさに適役だ。狂気あるいは狂信の先にある聖性という点で、リュック・ベッソン監督はかつて「ジャンヌ・ダルク」でその生涯を描いた信念に殉ずる聖人を重ねたのかもしれない。その一方で、イタリア映画「幸福なラザロ」で描かれたような“聖なる愚者”を想起させもする。それにしてもベッソン監督、60代半ばにして新境地というか、新たな一面を見せてくれて嬉しいではないか。犬たちの名演技もほほえましい。

コメントする (0件)
共感した! 25件)
高森郁哉

3.5続編はCATWOMANはいかがでしょう。

2025年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
そろそろだな。

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年11月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
チネチッタ

4.0クライマックスのBGM「エディット・ピアフのNon, Je Ne ...

2025年11月23日
iPhoneアプリから投稿

クライマックスのBGM「エディット・ピアフのNon, Je Ne Regrette Rien」と教会へ行くシーンが良かった。
もう一度、ゆっくり観ようと思った作品。

そして2025年11月、再び鑑賞。
時間を置くことで、この物語の“核”がより鮮明に見えてきた。

幼少期、犬用の檻で閉じ込められ虐待され、ライフルで指を撃ち抜かれるという想像を絶する体験。
そして、必死の思いで 犬たちに警察を呼ばせる。
この瞬間こそが、主人公の人生をすべて物語っている。
彼にとって犬は「ペット」ではなく、唯一の救いであり、家族であり、世界そのものだった。

社会から拒絶された人間と、捨てられた犬たちが支え合い、互いの傷を埋め合って生きる姿は残酷で、痛々しく、
それでもどこか神聖ですらある。

リュック・ベッソンらしい“痛みを抱えた者への愛”が貫かれた作品で、ラストの音楽と祈りのようなシーンは何度観ても胸を打つ。
好きな作品の一つ!

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ホンマサ

0.5魅力を感じなかった🐶

2025年11月19日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.5壮絶な人生

2025年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

犬使いの壮絶な人生が描かれています。
幼い頃から家庭に恵まれず、犬との共存が強制された結果、
どういう理屈かはわかりませんが自在に犬をメッセージを送り、行動させるストーリー展開はなかなか他にはなく面白かったです。
壮絶な人生がバックボーンにあるせいか、主人公を応援したくなるんですよね。
展開も主人公が精神科医にこれまでの経緯を語るというスタイルなのも良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たけお

3.0ベッソン版ジョーカー

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

せっかく映画館で観たのに口パクで気持ちが冷めてしまった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ゆうき

2.5いかにもな社会批判が鼻につく

2025年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

犬子供虐待から身障者問題、福利厚生批判からLGBTマイノリティを良い人にする構成、うーん。エンタメやダークヒーロー的な描写は少なめで、そっちを期待したらがっかりする。
まぁこの監督も歳をとってそっち系に行ったか、という印象です
自分版ジョーカー作りたかったんやろなぁ
僕がプロデューサーなら、分かりやすく犬使いのダークヒーローにしてシリーズ化目指すわ ネタは良いのに、これじゃ売れない

コメントする (0件)
共感した! 1件)
TK

3.0愛犬家のための

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

 女装した車いすの男が運転するトラックを、警察が止める。男は怪我をしていて、荷台にはたくさんの犬。彼はドッグマンと呼ばれ、供述で今までの過去を語る。父に虐待され、施設に保護されたダグだったが、世間になじめず、犬たちが生活の助けとなり。
 最初の情報の多さを、解きほぐしていく展開。そしてバイオレンス後に迎える最後のカタルシスは、同監督のあの映画を思い出しました。そうか、これは愛犬家のための「レオン」か。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
sironabe

3.5ある男の半生

2025年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

犬に好かれる人って共感性が高いんだろうな

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まかの

4.0⭐︎4.1 / 5.0

2025年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1月9日(木) @ AP映画(2024)
DOGMAN ドッグマン
---
彼はどこで間違えたのか?そもそも間違ったのか?「人生を決めるのは自分」エヴリンに母親を重ねたダグラスの言葉が切ない🐕‍🦺
---
#movie 🎬2025
#備忘録
#dogman
#映画
#映画鑑賞
#映画レビュー
#映画好き
#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

コメントする 5件)
共感した! 13件)
まー。

3.0かけがえのない命

2024年12月21日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
りか

4.0悲し過ぎる男の生涯

2024年12月14日
iPhoneアプリから投稿

虐待なんてレベルではない育てられ方をして、足も不自由になり、犬達と暮らす日々。
彼らは犬ではなく家族だ。彼は人ではなくタイトルの通りドッグマン。お互いの気持ちをわかり合い支え合って生きてきた。
彼のやったことはもちろん犯罪だけれど、あまりに悲し過ぎる犯罪だ。
最後に出会えたドクターに自らの生い立ちを語る事で少し救われたような気がする。神はいるのか、神の愛はどこにあるのか。宗教が絡むストーリーはなかなかその奥まで共感しきれないけれど、悲し過ぎる生涯に涙がでた。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ニョロ

5.0犬は人の痛みを理解しているようだ

2024年10月30日
iPhoneアプリから投稿

遠い昔、犬の話しが分かると言う人と会ったことがあった。曰く、犬たちの殆どが飼い主への不満をぶち撒け愚痴って返って行くと言っていた。この映画を観て、あの人の言うことは本当だったのだと思った。この世で人ほど残虐で醜悪な生きものはいない。とは言うものの限りのない優しさを発揮するときもある。互いに痛みを分かち合う気持ちにさえなれば身体が透明になったように思えるほどの融合感を感じ優しくなれる。
息を止めなくてはならないほどに痛い映画だ。暗闇の中で全てを終わらせ、暗闇の中でしか産まれようのない希望に力の限り想像力を働かせることが今出来ることなのだろう。リュック・ベッソンの言い続けてきたことなのだろう。人の心は強くはない。でも、弱くもないのだ。ただ、優しくなくては生きる資格はない。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
はる

3.5リュックベッソンが自分で撮る場合

2024年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いろいろと考えて見てました。感想も雑になります。やっぱり監督が自分で撮った作品は、いろいろあります。

予告に騙されました。「レオン」とか出さないで欲しかった。完全に初期のリュックベッソンのイメージでした。
なんでアメリカで撮るんだろうか、フランスでフランス語でやればいいじゃんか。
神様のくだりはわたしには理解できません。
あの殺し合いは必要だったのか?保険屋さん可哀想すぎないか。
犬と人間はあそこまで同化出来るのだろうか?ちょっと説明不足、途中で犬は代わってますよね、最初からいた犬ですか。8年ですよね。
お父さんは、わたしの偏見ですが、ああいうのがトランプを支持する教養がない白人のステレオタイプじゃないのか。
ケイラブは素晴らしかった。熱演とか、そんなレベルじゃない。彼の作品では「アンチヴァイラル」が最高に面白い。
ラストのドーベルマンはまさか続編はないと思うが。

なんだかんだ、面白かったです。リュックベッソン健在です。もう猿でも分かるような作品は作らなくていいです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ウルスアベイユ

4.0切ない

2024年10月16日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
ジョニーデブ

5.0ダグは数十頭のイヌたちと暮らした。 イヌたちはダグの言葉を完全に理解し、 指示したことはすべて実行できる。こんなストーリーは思いつかないし、 予想もできない。

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

動画配信で映画「DOGMAN ドッグマン」を見た。

2023年製作/114分/PG12/フランス
原題または英題:Dogman
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年3月8日

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(ダグ)
ジョージョー・T・ギッブス(精神科医)
クリストファー・デナム(保険調査員)
リュック・ベッソン監督

ダグは暴力的な父、意地悪な兄、優しい母と暮らしている。

父は、自分に従順でないダグを犬小屋に閉じ込めた。

母親は自分を守る術として家を出て行った。
ダグはその後母親には一度も会わなかった。

犬小屋に暮らしていても自分に反抗するダグに父親は発砲した。

その結果、ダグは手の親指を失い、
脊椎損傷で自分の足で立つことができなくなった。

ダグはイヌを使い警察に通報。

父親は逮捕され、直後に自殺した。
兄は12年間服役した。

車椅子のダグを雇う人はひとりもいなかった。

ダグは数十頭のイヌたちと暮らした。

イヌたちはダグの言葉を完全に理解し、
指示したことはすべて実行できる。

ダグはイヌたちを使い、
金持ちの家から金品を窃盗して暮らす。

ある時、イヌを使ってギャングを懲らしめたダグだが、

そのことで、命を狙われることになる。

こんなストーリーは思いつかないし、
予想もできない。

知っている俳優や著名な人は誰も出ていないと思うが、

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ドンチャック

2.0リュック・ベッソンかー

2024年10月6日
Androidアプリから投稿

このえも言われぬ中2臭、リュック・ベッソン作品と聞いて納得。レオンは大好きだけどそれでもあの映画も冷静に考えるとちょっと気恥ずかしい。

それよりも問題はケイレブ・ランドリー・ジョーンズくんです。いい役者のような記憶があるのだけれど特に何の映画とタイトルが出てこない。調べてもめぼしい作品はなく、ああじゃあ特に何かで記憶に残ってるわけじゃないのか、と自分を納得させる。ケイレブくんに関してはこの作業を何度かしています。作品に恵まれないのか、彼自身に脚本を選ぶ才能がないのか、好もしく思ってるので、世間に見せつけるようないい作品出てほしいです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
柴犬泣太郎

3.5次回作が気になる一本

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.7
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズと、犬達の芝居が見事なダークファンタジー。
正直ベッソンには以前のような勢いは感じられず、まったく期待してませんでした。結局劇場に足を運ぶこともなかったし。
だけどこれは違い、以前のような「一人の生き様」を描いたような作りでした。
またエディット·ピアフに包まれたようなラストシーンはとても印象的。
監督の次回作が気になる一本でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
白波
PR U-NEXTで本編を観る