愛を耕すひとのレビュー・感想・評価
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孤老となった時
愛を耕すひと
自分の夢を手に入れたときに本当に必要なものを感じる
それは自分が領主と同じで、
強欲に色々なものを手に入れるために多くのものを捨てて手に入れたが、
それは本当に必要なものでないと知ったから
長年辛苦を共にして、生命を賭けて生活した者だけが、全てを捨てて互いに命を委ねることができるのであろう
久し振りに素晴らしいラストシーンだった
完璧でした。
三人が一つのベットで川の字になっているシーンは、
厳格なケーレン大尉にあるまじき姿が可愛いかったですね
(^ν^)
愛を耕すひと
マッツ・ミケルセンが母国デンマーク開拓史の英雄を演じた歴史ドラマ。
デンマークの作家イダ・ジェッセンが史実に基づいて執筆した小説を原作に、「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」でもミケルセンとタッグを組んだニコライ・アーセル監督がメガホンをとり、「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のアナス・トマス・イェンセンが脚本に参加した。
18世紀デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号をかけて荒野の開拓に名乗りをあげる。
それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルは自らの権力が揺らぐことを恐れ、あらゆる手段でケーレンを追い払おうとする。
ケーレンは自然の脅威とデ・シンケルの非道な仕打ちに抗いながら、デ・シンケルのもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや、家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスと出会い、家族のように心を通わせていく。
ドラマ「レイズド・バイ・ウルブス 神なき惑星」のアマンダ・コリンがアン・バーバラを演じ、
「シック・オブ・マイセルフ」のクリスティン・クヤトゥ・ソープが共演。
2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。
愛を耕すひと
劇場公開日:2025年2月14日 127分
ラストは喜んで良いものなのか……
圧倒…
マッツ・ミケルセンの圧倒的な魅力全開!
マッツ・ミケルセンあっての作品だといって過言ではないと思う。
これが彼の代表作にもなったのではないか。
退役軍人ケーレン(マッツ・ミケルセン)が
貴族の称号をかけて荒野の開拓をするというのがストーリーの軸。
最初はひとりだったが、アン・バーバラ(アマンダ・コリン)やアンマイ・ムス(メリナ・ハグバーグ)と出会い
もはや家族と言って良い関係になりながら、一緒にジャガイモ🥔を栽培する。
この関係性ができあがるまでが、実に複雑で時間をかけながらでありながら、実に納得性もあり深いなあと思った。
それを邪魔するシンケル(シモン・ベンネビヤーグ)が、これがまた絵に描いたような悪役で
あの手この手で執拗にケーレンの邪魔をするわけだが、
虫唾が走るくらいクソなヤツで、誰しもケーレンに感情移入していくつくりになっている。
そのくらいシンケルの悪役キャラが立っていると言えよう。
後半は怒涛の展開で、ケーレンを助けるために、アン・バーバラが命をかけてシンケルを殺害するシーンは
衝撃的だった。もはやシリアルキラーばりの流血である。
そういう意味でも、本作はいろんなジャンルを取り入れたエンターテインメントとしても申し分ない面白さだ。
ケーレンは当初の目標を達成し、成功したとおもいきや、爵位を剥奪され、王の家を追われるのだが、
ラストはコペンハーゲンに移送中のアン・バーバラを救い、一緒に海辺に向かう。
そこは、アン・バーバラが住みたいと言っていた海の近くなのだ。
結局、ケーレンが得たものはアン・バーバラとの愛情であり、
それゆえ邦題が『愛を耕すひと』なのだろう。彼が耕したのは荒地のみならず人の愛情なのだ。
アンマイ・ムスも同族の男が迎えにきて去ってしまうが、そういう愛情を持てる人物に育てたのもケーレンである。
映像の質感と音響が非常にマッチしており、また、マッツ・ミケルセンやアマンダ・コリンのビジュアルも美麗で
実に見応えのある作品となっている。
パンフレットは1,650円と少々高めだが、超美麗写真集としての価値もあり、お買い得。
ぜひ手にとってみていただきたい。
実にマッツ・ミケルセンが魅力的な作品であった。
ラストの描写も好き。
洋風の高倉健さん
古典文学をハードカバーで読む重厚感
寡黙な男
屈しない強さ
個性派マッツ・ミケルセン主演作は、自身の存在を賭けて使命を果たさん...
デンマークの成り立ちに知識があれば有利だがかなり難しいか…。
今年73本目(合計1,615本目/今月(2025年3月度)7本目)。
※ お手洗いのため5分程度視聴が抜けています。
前から見に行きたかったのですが、ヘンテコな時間にばかりおかれてこの時間です。
デンマークの成り立ちという、日本では高校世界史でもほとんど扱わないようなことなので「知識があると有利」とは書きましたが、全員一斉にスタートといったところではないかな…と思います。
タイトル通り、そんなに打ちあったりアクションシーンがあるわけではないし(口論するシーン程度はあるが)、デンマークの成り立ちというかかなり地味な展開が多いタイプの作品です。こうした事情もあるので、映画に娯楽性(笑ってなんぼ等)を求めるか求めないかで見るみないも違ってくると思いますが、個人的には見てよかったかなといったところです。
いくつかわかりにくいところがありますが、アマゾンプライム等で課金して見られるようになったらわかるところもあるのかもしれません(3週目という事情もあって販売パンフ一覧からは外されていた)。
気になる点までないのでフルスコアです。
なお、映画の趣旨的に暗いシーンがどうしても多いので(この「暗い」というのは画面の明るさ的な意味のもの)、光の点滅等を気にされる方にはむしろおススメかもしれません(時代背景的にスマホが出るわけでもないし)。
ケーレンに興味を持った
18世紀のデンマークで、退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉は、荒野の開墾に成功すれば貴族の称号を貰う約束でユトランド半島に入植した。それを知った領主で裁判官の貴族・フレデリック・デ・シンケルは自らの権力低下を懸念し、ケーレンを追い払おうとした。ケーレンは自然の脅威とデ・シンケルの非道な仕打ちに抗いながら、使用人のアン・バーバラや、少女アンマイ・ムスらと土壌改良から初め、ジャガイモの栽培に挑戦し、・・・さてどうなる、という、史実に基づく話。
マッツ・ミケルソンがデンマーク人だと初めて知ったし、デンマーク語を聞くチャンスはあまり無いので貴重な体験だった。
デ・シンケルは頭狂ってるような行動を取り、ホント憎たらしかった。俳優としては上手かったのだろうが。
使用人は殺しても罪にならなかったみたいで、奴隷そのものだったんだなぁ、と思った。
紆余曲折は有ったが、一応成功し、男爵の称号も貰ったが、それより1人の女性、アン・バーバラの方が大切だったという事なのだろう。それはそれで良い選択だったのかも知れないが、じゃあ、十数年の努力の成果はどうなるんだ?
女性を助けたのは良いが、どこに向かい、何をこれからするのだろう。
その後の彼の一生を知りたくなった。
こういうあまり知られていない人の史実を学べるのが映画鑑賞の醍醐味のひとつだと思う。
彼の作品は本当に安心してみていられる
25-034
ミケルセンとテーマに惹かれて久々に観た洋画
めっちゃ好き
タイトルなし
乾いた荒涼な大地に響くデンマーク語がマッチ
ミケルセンの傑作作品
18世紀半ばのデンマークの荒地開拓のお話し。実話をもとにしているとのこと。ケーレン大尉役のミケルセンが、渋い。怒りや希望、喜びを表す時の表情がとても良かった。バーバラ役のアマンダ・コリンの感情の変遷がとても上手く描かれていると思った。タタール人の子供役の子も健気だった。憎むべき地主は、自業自得ですね。同時代を日本にあてはめると、徳川家治の時代か?田沼意次が、権力をふるっていた時かしら?飢饉や天変地異が有り、徳川幕府は財政赤字だったでしょう。(←今の日本と同じかも)あのような地主もいたかもしれませんね😡⚡
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