劇場公開日 2025年2月14日

愛を耕すひとのレビュー・感想・評価

全105件中、21~40件目を表示

4.0荒野の果てに見つけた小さな春の芽

2025年2月23日
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18世紀のデンマーク。荒野を、たった1人の元退役軍人が貴族の嫌がらせや大自然の脅威と闘いながら開拓していく姿が描かれている。
そして悪質な貴族から逃げ出した使用人や家族から見捨てられた少女たちと家族のように過ごし、心通わせていく姿には心が温まる。

貴族の使用人に対する悪行や執拗な嫌がらせ、“南の人は悪夢をもたらす”などという人種差別などといった汚い部分も描かれながら、当時の時代背景やデンマークの歴史も感じられる一作に。
史実だというからさらに驚く。

ラスト30分の展開は見応えたっぷりだ。

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あさ

5.0執念の開拓

2025年2月23日
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コビトカバ

4.0理不尽に負けず自分を貫く

2025年2月23日
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デンマークの史実を元に書いた小説が原作とのこと。
過酷な自然環境だけでも挫けそうなのに(北海道の開拓よりも楽だとは思うが。)国の協力もなく、孤独の中で工夫と知恵で取り組んでいく。
さらに、執拗に妨害してくるものがいる中での開拓。妨害の仕方が残酷。人としての成長を促す人がいなかったんだなあと哀れにも感じた。

権力に負けず、真摯に開拓する姿に賛同する者もできる。ケーレンの危機を救った女性たちの連携が素晴らしい。復讐場面には思わず力が入った。

ムスが恋に落ち、泣き笑いで送り出すところでは涙。

ケーレンが自分に大事なのは何か答えを出すラストに、納得しました。

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しじみ

4.0BASTARDEN

2025年2月23日
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18世紀のデンマーク開拓史の実話という事だが、正直言って時代背景の知識はほぼゼロの状態で鑑賞。ただ、それでも観ている間に登場人物の人間関係は分かるので問題はない。
非道な領主からえげつない仕打ちを受けながらも、貴族の称号を懸けて荒野の開拓に挑む退役軍人の話。悪徳な権力者というのは、どこの国にも実際にいたんだなと率直に思う。
原題の「BASTARDEN=私生児」は、貴族と使用人の間に生まれ、父親に認知されなかった主人公の出自のことを表してるのだろう。だからこそ貧困から脱するためだけでなく、自らの尊厳のためにも過酷な挑戦を続けたのだと推測。途中から家族とのつながりに目覚めていくところも人間味を感じるストーリー。
マッツミケルセンの演技と佇まいはやっぱり格好いいの一言で、それだけで観ていられる。もう今年で60になるらしいが、こんな風に年を重ねたいと思わせてくれる名優ですね。
主役の演技に高評価。

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猫男爵

5.0幸せとは何であるかを問われる映画

2025年2月23日
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泣ける

悲しい

興奮

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竜

4.0選択

2025年2月23日
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33本目。
選択に、こちらの感情も揺さぶられる。
そっちとは思うけど、表情から苦慮は観て取れる。
最後は、本能本心に従ったと感じる。

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ひで

4.5人を失い愛を知る

2025年2月23日
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えーじ

4.018世紀中頃のデンマークの荒地を開拓した人物の姿を描いたヒューマンドラマ。開拓者の話に貴族社会の実態や民間信仰の話が加わり、重厚さを感じる作品でした。良作。

2025年2月23日
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もりのいぶき

4.0これは私たちの分‼

2025年2月23日
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悲しい

幸せ

貴族の称号を得るために不毛の土地を開拓しようと奮闘する元軍人が、悪い地主に邪魔されながらも様々な人と出逢っていく中で…といった物語。

中盤までは、割と静かな場面が多くを占めるが、そこは北欧の至宝!その画をずっともたせてくれるのは流石です!それでいて、はじめは子供相手にも容赦がないですね。「知るか!」にはゾクッとしましたよ(笑)

逃亡者の夫婦やゴロツキの少女等々、アウトローな人々がその時々の利害によって集まったり去ったりする流れは見応えがありますね。権力と人間の汚さがこれでもかと…。

また、思いの外ロマンスやアクションなんかもしっかり見せてくれましたね。収穫祭の影で湖のシーンなんかは思わずニヤニヤしちゃいましたよ。イチャつきやがって(笑)‼んで、若き地主も、恐れられながらも一目置かれていない感じがまた良い味出している感じ。

終盤はいよいよ事が大きく動き出した感じで緊張感が‼あの方とあの方のニヤミス!?…からのこの共闘(⁉)はアツい。これは彼の分、そして追撃のあそこは…きっと苦しめられてきた彼女たちの恨みなのでしょう。

登場人物も皆良キャラ揃い。逃亡者夫婦や神のお兄ちゃん、ゴロツキ達…。この土地の開拓に関わった全ての人達が魅力的でした。

しかし、ちょっとわからなかったのが、この時代の背景とか詳しくないがケーレンは国王のお墨付きなんだったら、有力者とはいえシンケルの一人くらいどうにでもできたんじゃないのかな?この時代の地主がとても権力を持っていることはわかるが、国王の土地を好き勝手しても黙認されるほどなのか?

とにかく、この時代と悪権力、自然の厳しさをまざまざと見せつけられながらも、そんな哀しみの中に隠れた小さな幸せ…春の芽のような希望をほんのりと感じられる良作だった。

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MAR

4.0マッツミケルセンかっこいい

2025年2月22日
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泣ける

悲しい

怖い

元軍人が貴族の称号を得るために、荒れた土地を開拓する話です。地元の有力者と揉めて嫌がらせを受けたりします。主人公が人と関わって成長していきます。マッツミケルセンがかっこよかったです。

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たくわん

4.0無言で怖いことする正しくて優しい人、 みたいな、 こういうの好きです

2025年2月22日
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無言で怖いことする正しくて優しい人、

みたいな、

こういうの好きです

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jung

5.0邦題のイメージとは違うかも

2025年2月22日
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知的

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和江

4.0Till

2025年2月22日
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ブレミン

4.5ヒース

2025年2月21日
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現在、大河ドラマ「べらぼう」とほぼ同時代の18世紀、デンマークのヒース(荒れ地)を開拓して貴族になりたい退役軍人、マッツ・ミケルセン

敵役の貴族(クソヤロー)が徹底的にマッツを窮地に追い込む

七転び八起きで這い上がるマッツ、観ていて、もう無理、終わった、と思うアラフィフおじさんの自分

そんな主人公ですが決して清廉潔白な人ではないところが、個人的には高評価

マッツは相変わらず無表情です!

オワリ

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うんこたれぞう

4.5原題:Bastarden=ろくでなし

2025年2月21日
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悲しい

興奮

日本語題は誰が考えたのか知らないけれど、原題の方が作品の内容には
合っていると思った。

*追記*一度投稿してから、他のレビュアーさんが「私生児」の意味もあると
書いておられたのを読んだので拝借してここに追記します。

ろくでなしとは作品に登場するフレデリック・デ・シンケルを
指すのだろう。退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉(マッツ・ミケルセン)
が荒野を開拓して農地にしようとするのを邪魔する極悪非道の男。

その地域を仕切っている有力者だけに質(たち)が悪い。権力を
持っていて周囲の人間は逆らえないから好き放題だ。
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(原題:Gladiator II)に登場する
双子の皇帝に匹敵する。

そんな奴の妨害に遭う一方で自然の脅威やら人的資源の問題やらが
障害となり心が休まる暇などなかったに違いない。だから「愛を耕すひと」
というロマンス的な雰囲気の題はちょっと合わないと思った。
誰かを愛するのは間違いないがそれだけがこの映画の主題ではないはずだ。

ケーレン大尉自身もただやられるだけではなく彼なりの方法で
解決しようとする。不利な状況を打破するには綺麗ごとでは済まない。
彼が取った行動もなかなかのものだった。

18世紀のデンマーク。アメリカの西部開拓時代のような、ならず者が
蔓延る世の中では自分の身は自分で守ることも必要だったに違いない。

ぶれない自分軸を持っていて信念を貫こうとする人はやっぱり強いし
必死の努力の先に得られるものは大きいと感じた。

史実に基づく歴史小説が原作。この映画では予備知識がなくても
時代背景や人物の成り立ちが分かりやすく描かれていて良かった。
小説用の創作や映画用の脚色は当然あっただろうが、とても
ドラマチックな内容だった。壮絶という言葉が本当にふさわしかった。

デンマーク・ドイツ・スウェーデン合作。デンマークが舞台の
デンマーク語の映画は普段観る機会があまりないから貴重だった。

おそらくデンマーク映画界の最高峰のスタッフ・キャストが集結して
製作されたと思われ、質の高い映画を観た充実感が得られた。
マッツ・ミケルセンの渾身の演技が良かったが他の出演者たちも
それぞれ印象に残った。

(余談)予告編を見た時、日本語字幕の「決して違う」という表現に
違和感を覚えた。「決してーーではない。」という使い方が普通では?
その部分は本編ではまともな翻訳になっていた。

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toshijp

3.0今ひとつ主人公の心境がよく分からないのよ。

2025年2月21日
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重厚な歴史ドラマ。デンマーク語(だよね)であるところが好感持てる。最近は大市場のアメリカを意識してかヨーロッパが舞台であっても全編英語っていう映画が多く違和感を抱くことが多い。ナポレオンが英語喋っている作品もあったよね。
舞台はデンマーク領ユトランド半島。「バベットの晩餐会」と同じ土地です。あれは海っぺりだったけど本作は内陸の荒れ地(ヒース)。時代は「バベット」のちょうど100年前です。
まずこの時代感というか主人公の生活環境の過酷さがいまひとつ表現できていないと思う。かたや仇役のシンケルの暮らしぶりのキンキンさ。デンマーク王国は全盛期はかなり豊かだったと聞くけど片田舎の荘園領主があんなウィーンのど真ん中みたいな生活していたかなあ。
映像は確かに美しいけどどうも土にまみれて大地を耕しているという感じはしない。小綺麗なんです。
最大の問題はルドヴィ・ケーレン大尉の人物表現。この映画の原題は「Bastarden」私生児です。原作にあたっていないのではっきりは言えないがこれは彼が周りからそのように呼ばれ蔑まれていたということでしょう。人格形成に影響がないわけがない。そのような経験は、上昇志向がありながら卑屈であり、時として優しく時として冷酷で暴力的な人間として、すなわち二面性のある複雑な人間を生み出すと思う。冷酷なところはならず者たちに罰を加えるシーンに表れているがその他、基本的にはこの作品はルドヴィ・ケーレンという人物の心の中には分け入っていない。全てマッツ・ミケルセンの重厚な演技で覆い隠されていて単に鈍重な我慢強い人にしか見えず今ひとつ心の陰影が見えてこないのです。演出のせいではもちろんあるのだが、ミケルセンの演技プランにも問題がなかったといえるのか?素晴らしい演技だ、名優だともてはやす声があまりにも多くて、天邪鬼の自分としては疑問を呈してしまうのです。マッツ・ミケルセンの最高演技は007のル・シッフルだと思っているひとなもんで。すいません。

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あんちゃん

5.0男爵の由来じゃないよ

2025年2月21日
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あんまり話題になっていないけど、マッツがでてるとつい見に行っちゃいます。
マッツはやっぱり、期待を裏切りません。それでも、誰でもわかる主演作があげれない、ライダーズ・オブ・ジャスティス?重賞もとっていないんじゃないかなぁ?

地味なこと以外は減点ができません。
史実を元に脚色していると思うけど、現代人の視点では結末も合格です。
原題はBastardenで英語から考えると「クソ野郎」なので、むしろこういう邦題を付けるとかえって敬遠するひともいるんじゃないかな。

作物の育たない荒れ地を開墾する話し。全く笑わない「クソ野郎」のマッツと作物がちょっとだけ生長するのを眺める作品。封建制を敷いている国であれば、どこでも成立するストーリー。空き地とお屋敷があればお金をかけずに撮影できそう。日本でも頑張ってリメイクしてみて下さい。

本作やイニシェリン島の精霊、燃ゆる女の肖像みたいな寒くて風が強そうな所は、食材のバラエティーがなくて、実にメシマズに見えますね。現代においてもそういったところの食事は単調ですもの。ビタミンなんて単離されてないとは言え、あのような食事をしていれば寿命は短くなるよね。それに比べると、同時期の江戸の町民の食生活は恵まれてるし、文化が発展する余地があるんだなと、見ながら思いました。あと、あの領主はフルーツゼリーがよっぽど好きなんだろうね。ケーキは手を付けてなかったけど。

配信で上がっていても気付かなそうな作品なので見ましょう。

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Lhowon

4.5ずっと見ていられる!

2025年2月21日
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いや〜とっても良かった!
是非大スクリーンのうちに見て下さい!

18世紀、荒野、土臭い人々・・・古臭く小難しい話か?と思いきや、メッチャわかりやすい話で中弛みもなく最初から最後までず〜っと食い入るように感情移入度MAXで見られました
人間関係も、変にフェードアウトせず誰がどうなったか最後までちゃんとわかるようにしてくれたのでスッキリです

この内容に
この邦題タイトルをつけたのも
素晴らしいと思いました

信念に燃え
温厚さと厳しさを兼ね備え
常に品性を忘れず
約束を果たす男
私の心まで耕されてしまいました・・・

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タケミカンパニー

5.0愛の軌跡

2025年2月20日
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何が本当の愛なのか、考えさせられる作品。二転三転するが、圧倒的な身分制度の中、真実は闇に葬られる。しかし、異常な世界でも、真の愛は、強く、揺らぎない。史実を基に描かれているというのが、凄い。

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DnaH

4.5凍てつく心を耕したのは?

2025年2月20日
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泣ける

悲しい

マッツ・ミケルセンの演技に圧倒された約2時間だった。

「007カジノ・ロワイヤル」や「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」しか映画ではお目にかかってないが、存在感がある俳優とマークしていた。

だからこそ、期待して「愛を耕すひと」(原題「BASTARDEN」の意味である「私生児」とはかけ離れているようであるが映画の結末から納得した)を鑑賞したのだが、期待以上の感動をもらった。
とても嬉しい❗

不毛の大地を独りでも開拓しようとするルドヴィ・ケーレンが、襲い掛かる自然の脅威と地主であるフレデリック・デ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの凍てつく心に変化が芽生え、愛するようになっていく。

アンマイ・ムスとの別れと修道院で再会のシーンには涙が溢れた。
演じたメリナ・ハグバーグは初めての映画出演だが難しい役をこなしていた。

フレデリック・デ・シンケルのシモン・ベンネビヤーグの徹底したサイコパスな演技がこの作品をさらに見応えあるものにしている。

結末が予感できたためスコアを「4.5」にしたが、初めてのデンマーク映画、重厚な色彩の映画を観て良い時間を過ごした。

是非とも観るべき一作。

2509

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まーさん