劇場公開日 2025年2月14日

「美しい愛の物語です。」愛を耕すひと アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0美しい愛の物語です。

2025年4月20日
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鑑賞方法:映画館

心に沁みる素晴らしい作品でした。上映館が少なくなるなか観れて本当に良かったです。
デンマークを認識したのは、かつて植民地であり今も自治権があるグリーランドをトランプ大統領がアメリカが所有すると意欲を示した時くらいであり、世界地図を見てもどこにデンマークはあるのかもすぐには探せない程度で知識は全くありませんでした、。
18世紀のデンマークは特権階級の貴族と一般労働者とでは天と地ほどの格差があり土地を所有する領主が偉くて土地を使わせてもらってる小作人である領民が貧乏に苦しんでいた(昔の日本も同じか?)。だから、元庭師だったが軍にいる間に不屈の努力(たぶん)で大尉まで上り詰めたケーランは(国王が開発を望んでいる)不毛の土地を自分の年金を使い開墾することを了承させ、成功すれば貴族の称号をもらえることを約束させる。
しかし簡単に物事は進む訳はなくさまざまな障害と立ち向かっていくが、最大の敵である成り上がり貴族のシンケルは(自分の権益と勝手に思ってる)土地と自身の権力を守る為にありとあらゆる嫌がれせでケーランの事業開発行為を邪魔して、果ては殺人まで(部下を使い)躊躇なく行いケーランを追い詰める。こんな極悪人はなかなかお目にかかれないので、観ている我々は絶谷に許せん!と思ってたらやはり胸のすくラストが待っていてくれた。
敵がいれば味方も生まれてくる。神父のアントンもシンケルのいとこのエレル支えてくれたが、やはり寝食を共にし家族の存在となったアン・バーバラと幼いムスはケーレンの心の支えなった。ケーランを演じたマッツ・ミケルセンはデンマーク出身の世界的俳優だが、目で演技をしてると言える程の内に秘めたあらゆる所作がとにかく素晴らしい。
原作は「大尉とアン・バーバラ」とのこと。夫を殺された後ケーランを支え尽し、ケーランの為に殺人までして収監されたアン・バーバラ。最後にケーランが選んだものは貴族の称号ではなく、、。
この映画が美しい愛の物語であることは、ラストシーンのワンカットで示されました。
今年の私の洋画、トップクラスに当確です。ありがとうございました、。

アベちゃん
まーさんさんのコメント
2025年4月21日

共感ありがとうございます😊
これからもよろしくお願いします🙇

まーさん