オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
全879件中、121~140件目を表示
この映画の評価も賞賛も数年後でいい
天才、神、悪魔・オッペンハイマーを人間社会に引きずりおろしたところが評価される。ただ、今も兵器が生み出され続けていることについて考える材料は、観客自らの手で探すほかないようだ。見事にスカした、悪い映画だ。
鑑賞後感傷に浸ってもむなしさが残る。
採点の通りとても素晴らしい映画でした。主に興奮させられたところ、映画後半にかけて複雑な気持ちになったことの2つに分けてレビューを書きたいと思います。
前者についてはストーリーの点で自身が工学を大学で学んでいることもあり大変興奮させられた。アインシュタイン、ボーア、(マクスウェルというセリフもあった気がしないこともない)など高校物理にも名を見せる科学者の名前があがり、ほんの70年前までアインシュタインが現実に居たなど想像もできず思わず笑みがこぼれてしまいました。
また近現代ということもあり当時の世界に入り込め、70年前の科学者たちが今につながる科学を歴史背景があるとはいえ、作り上げていったのかと思うと胸が熱くなりました。
回想的な映画の作りになっていったせいか、慣れるまでついていくのにも精一杯でしたが、後半になるにかけオッペンハイマーの微妙な心理変化や政治、当時の歴史背景などが自分の中でまとまっていってとても満足感あふれる映画でした。
後者について、後半の特にトリニティ実験前後にかけては涙がでてきて、考えさせられる内容でした。もしかしたら映画としてのメッセージは人の人生の頂点とその後についてかもしれないですが、日本人バイアス的なもの抱えながら鑑賞してしまいました。
本映画では広島、長崎に投下される直接的にシーンはありませんでしたが、トリニティ実験のような爆弾が70年前、普通に生活する人々の上に降りかかってきたんだと想像するとなんとも言えない気持ちになりました。普通に生活する人々とは当時の人々にとっては自身であり、親であり、友達であり、知り合いであり、本当に回りを歩いている普通の人なのだろうと思います。
もちろん東京大空襲など民間人の被害はありますが、トリニティ実験の映像と、自身の記憶に残る原爆ドームの皮膚がただれた蝋人形とのイメージとが重なり、鬱々とした心苦しい気分でした。
またその後のトリニティ実験成功、広島長崎での成功にかかるアメリカ人の反応は映画が終わった後も考えさせられました。
核抑止で収まる現在、人の命だけは団結して守ろうよという理想論も心をよぎるが、日常生活に置き換えて、そのような誰とでも仲良く、コミュニケーションが取れているような状況が身の回りでも取れていないのに、どうしてその理想論の着地点が考えられようかとむなしさが残りました。もしかしたら、そのように悶々と考え続ける程度が正義であり正しいのかもしれない。
工学者としては、科学者が使用についてどこまで関わるべきかという点にも少し考えさせられました。科学は科学そのものが単純にとても面白いですし、より深く探求しようと時間が進むにつれ発展してしまうものだとは思いますが、IPS細胞にかかる特許などその扱い方については少しは考え続けれたらいいなと思いました。
ついに観てきました
クリストファー・ノーラン監督による原爆を開発したオッペンハイマーの栄光と苦悩と没落を描いた作品。当初は日本公開が危ぶまれていましたが無事日本でも公開され、ようやく観ることができました。アカデミー作品賞受賞作。
公開して1ヶ月も経ってしまいましたが、3時間という長尺、また事前に私の友人から登場人物が多く少々わかりづらいという情報もあり、気合いを入れないと観れないなあと思い、後回しにしてきましたがついに鑑賞してきました。
確かに登場人物が多く、時間軸もシャッフルされ、情報量も多く、正直理解が追いつかない部分もあり難しかったです。
唯一の被爆国である日本に住む私たちから見れば、あの実験の描写(強烈な光と爆音)だけでは原爆の本当の恐ろしさが伝わってこないと感じるかもしれません。
しかしこの映画はあくまでもオッペンハイマーという人物にスポットを当てた映画であることを踏まえるとやむをえないのでしょう。
自分の開発した兵器によって大量の死傷者が出れば、怖くなってさらに強力な水爆の開発に反対の立場をとるのは人間の心をもっていれば当然といえば当然かもしれません。
そしてそうなれば国家からするともはや用済みの人間として扱われるのも頷けます。
赤狩りの名のもとにあらぬ疑いをかけられ、結局は一線から追放される彼は時代に翻弄されたある意味国家に都合よく利用されたに過ぎないのかもしれません。
ただ反戦映画かと問われるとそれも少し違うような気がしました。
核の恐怖を描くにしては放射線が人体に障害を及ぼす描写が皆無であるし、結局ノーラン監督はオッペンハイマーという天才物理学者の数奇な人生を見せて、あとは観る者の心に委ねたのでしょう。
火花が散るような核のイメージ映像と重低音が時折挿入され不安感をあおりますが、原爆の本当の恐ろしさは日本人にしか描けないような気がしました。
ストーリーと全然関係ありませんが、裸の愛人が突如オッペンハイマーの前に現れる幻想シーンに一番ノーラン監督らしさを感じてしまいました。
アメリカ人観客の心には何が残りましたか?
興行的にも成功し、アカデミー賞も受賞したこの作品、この時代に原爆をハリウッドがどう描くのか大変興味深かったです。
感想としてはやっぱり被爆国の人間としては複雑ですね。
ハリウッドが作って米国の観客がギリギリ受け入れられるラインがこの程度だったんかな?まぁこんなものかなと…。
そりゃ流石に米国が、ゴメンやっぱ原爆投下はやり過ぎだったわ〜と認める事など期待はしていませんでしたが、原爆投下に対する作品としての見解がイマイチ釈然としない印象です。(それは見た人が決めることという演出方針があったとしても)
被爆国に生まれた一個人としては原爆を作った事よりも(米国が作らなくても他の国がいずれ完成させたんだろうなと思うから)、実際に人に対して使った事に対してどういう気持ちなの?という方が気になるのですが、それを上手くはぐらかされた感じです。
映画の中盤で日本に原爆が投下された後、オッペンハイマーは自分の所業に打ちひしがれ、国の軍拡路線に反対の立場をとります。ここから映画は反軍拡派のオッペンハイマーと彼の失脚を企てる軍拡推進派の陰謀によって法廷サスペンスの様相を呈し(裁判ではありませんが)、それがなまじ面白いので原爆の是非という部分がなんか印象が薄くなります。
法廷サスペンスパートが落ち着くと再び原爆の是非という主題が明瞭になりますが、その頃には原爆を使った事より作った事にテーマが絞られていると感じました。これは主に米国の観客に作品への拒絶反応が出ないように考えた結果のような気がしますが、その配慮が被爆国の人間からすると歯痒いのです。(広島・長崎の被害を直接的な映像で演出しなかったこともこの歯痒さの一因です)
さらにこの主人公のオッペンハイマーが一見、物静かで繊細で思慮深い人物なのですが、冷静に見ると、
・女性関係がだらしない!特に妻が育児ノイローゼになると不倫相手に子供を預けに行くのが凄い!
・同僚が止めるのも無視して研究所内で共産主義の啓もう活動や学者の労働組合を組織したりする筋金入りかと思いきや、恋人、結婚相手、弟夫妻もみんな共産党員なのに自分だけはなぜか党員じゃない!
・トップシークレットの国家事業をしているのに素性もろくに調べず(気にせず)にドンドン人員をスカウトして事業に加えていく。(案の定ソ連のスパイが紛れ込む)
・『300年の物理学の成果が爆弾づくりか?』と乗り気じゃない学者に対して『まぁいいじゃん、そういうの。ノーベルも爆弾作ってたんだし』と説得(こんな適当な台詞では無いが印象としてはこんな感じ)
・プロジェクトを一緒に指揮する陸軍将校に軍服を着るよう要請され、特に抵抗なく着ているのを、他の学者に『お前は学者だろ!?そんなもん脱げよ!』と指摘されると、これまたあっさり軍服を脱ぐ
というように、わりと行動が軽くてあまり信念のようなものを感じないフワフワした人物なので、彼が苦悩する姿も演技や演出の切実さとは裏腹に何とも軽く見えます。
あくまでも劇中で描かれたオッペンハイマーから受けた印象で、実際の彼がどうだったのかは知りませんが、人としては『原爆落とされた人間が恨むのは作ったお前じゃなく、落とした俺だ!』と言い放つトルーマン大統領の方がなんか原爆投下の責を一身に背負う覚悟を感じて、信念がある人物に見えてしまいました。(あくまで映画のキャラクターとしての印象で…)
かつて見たマンハッタン計画のドキュメンタリーでは、原爆開発はアメリカ人にとっては輝かしい栄光の一ページであり、それによって出た犠牲者など全く視野に入っていないのだなと、複雑な気持ちになりましたが、それに比べれば決して単純なアメリカ礼賛、原爆全肯定映画ではありません。
映画はオッペンハイマー自身の苦悩だけでなく、彼を英雄と祭り上げ、ソ連のスパイとして追い落とした後、賞を与え彼の名誉回復を祝した人々に対してもその欺瞞を指摘してみせるというように、一個人ではなく人々全体が自分たちの行いを省みる姿勢を提示している気がします。
こんな感じで多少軽い印象はありますが、戦勝国側がここまでやったんなら十分なんじゃないか?と納得しようとしてしまうのは、自分が期待したものとは多少違っていても3時間の長尺を苦も無く見せられ、終始興味深く、鑑賞後に何かしら言いたくなる映画だったからです。
この作品を支持したアカデミー会員や米国の観客はどんな感想を抱いたのか、それがこの作品の意義を決めるのかな?と思いました。
アメリカで作られるから意味がある
原爆の話として見た時に日本人が得られるもの、考えさせられるものはほとんど無いと思う。
作った側にもこういうドラマがあったのだなと知れることが最大の収穫で、心が動かされるような何かはない。
それは日本人が原爆について何があったかを繰り返し学び知っているから。
でも、それをアメリカが作り、アメリカで見てもらうことに意義があると思う。
日本でも原爆を研究開発していた人がいて、そのドラマを見た時は感情移入して応援してしまった。この話もアメリカの人たちはオッピーと共に原子爆弾の完成を祝う気持ちになるだろうし、そしてその後の詰問で現実に還るのだと思う。
ただ、映画としての構成は非常に良く、飽きさせない絵作り、音作りで、3時間全く退屈に思わせない力はありました。後から見るのかというとなかなか見ない気がするし、有意義な時間だったと思います。
光る言葉はともかく人類の課題とは
バービーの件があったり、クリストファーノーラン撮影であったり、いろいろ話題なオッペンハイマー
そんな事はともかくどうでもいいんだよ。この映画のレビューをしましょう。
映画は、彼が組織を退任して、公聴会に呼び出されきつもんされ、それらの回顧録的に物語は進展する。
まずオッペンハイマーと言う人は、物理学に対してすごく純粋な人だったと思う。純粋が故に葛藤したんだと思う。
それを見越したアインシュタイン。彼は哲学者としても立派だったんだなぁっていうのが映画でさらにわかった。
簡単に言うと、名誉欲に駆られ、しかも量子力学の水と言ってもいい原子力爆弾がどのように証明できるのか、それだけを追いかけていた人。彼は原爆の父と言われながらも、彼もまた先の戦争の犠牲者だと思う。この状況って似てるのが、オウム真理教のあの事件。幹部はやはり純粋な科学者。それがいろいろな状況で変化した。やっぱりこの辺は考えさせられるところではある。
彼は実験がしたかっただけ。その先の不幸は正直思いつかなかっただろう。それを追っかけていった時は。ただ完成して世に出たときにかなりの呵責はあったんだろう。その自分の責のために、不利な公聴会にも出席したんだろう。
それはアインシュタインとの話が元になってるのかな。
確かに日本に原子力爆弾は2回落とされました。
この事実は日本人としては艱難辛苦なことだと思う。
それは、オッペンハイマー自身もそうだったと思う。
これは希望的観測ですけど。
なんでもそうですが、使い方によって悪くもなるし良くもなる。
原子力爆弾の開発があったからこそ原子力発電所ができたわけだし、それによって私たちの暮らしが良くなった。今回みたいに使い方を誤ると何十万人の命に危害を及ぼす。
日本人として、憎むべきはトゥルーマンであってオッペンハイマーではない。もっと言えば、戦争を諦めきれなかった日本の軍部にも責任はある。海外の目からすると、映画でも言ってたけど、あきらめの悪い日本に対して降伏カードで、自国民衆の生命を救った。そういう見方も言える。物事は見る角度によって正義も悪にもなる。また、ここでもやはり、リーダー次第で組織は変わる。この部分はトロッコの問題な難しい選択。
そういうのが再度認識できた映画です。
これは、人類の答えの出ない宿題。
いろいろな思想とかその時の政治権力とかやはり人間は利己的でお馬鹿さんなんですよね。うん千年前に韓非子が諭した通り。この映画を見ないとか公言する
視野の狭い人たちはトゥルーマンと一緒じゃない。
色々感じて違う角度から物事見られる柔軟性は持ちたいと改めて感じた。
私自身オッペンハイマーの事はあまり知らなかったので、いろいろな書物を読んでみたくはなりました。
映画としても、そこはノーラン監督描写の仕方がすごく上手かったと思った。3時間でも良く詰まった重厚な物語。
やっぱり何かをやるには、エゴ丸出しで突き抜けないと事は起こせないんだなぁと言う事は改めて実感しました。
この映画は何回か見て噛み締める映画だと思います。
動画アップしたら何度か見たいと思います。
複雑なストーリー
原爆の父オッペンハイマーの話。
本作時系列がバラバラかつ白黒の画が時間軸的には未来の話?ロバート・ダウニー・Jrの目線?非常に分かりづらいが、コレは考えながら見ることのできるまぁノーランの手法?ちょっと高尚に作りすぎか…
一見原爆を、作ったノーランの苦悩の話と思いきや、その後水爆の話でひと展開持ってくところがこの物語の深みを増していた。素晴らしいです。
前知識は無く見たが、登場人物誰が誰だか分からなくなったりもしたが、3時間見せる画力と演出あった。
戦争なんてない方がいい。
人の顔を覚えられん
良い点。
要所要所で素敵な奥さんの支えが描かれており、大変よかった。
賞は支えてくれた方々のため、という点はハッとさせられた。
今一つな点。
序盤から登場人物や時間、場所が織り混ざり、少し難解だった。また鑑賞したら話の繋がりを確認したい。
スパイを疑う展開はこの時代でこのテーマを描く作品として外せないのかもしれないが、終盤がやや長く感じた。
それよりも研究者としてどんなことを考え研究していたのかの再現ドラマ、プロジェクトX的なものを期待していたので、その点が個人的に物足りなかった。ので☆低め。
総評。
考えさせられることが多く、面白かった。180分を耐える気力がある時にまた観たい。
前知識は絶対に必要な映画。無しで見ると、とんでもなく長い拷問の時間になる
「ひょんなことから薬で体が子供になった俺は・・・」みたいに予備知識0でも
冒頭で説明をそれなりにしてくれるタイプの映画に慣れていたため、
この映画も「原爆を作った人の映画かぁ・・・それなりに説明してくれるんだろうな。」
と思ってみたら
「オッペンハイマーのことくらいわかってるだろう?説明は省くゼ」
というスタイルでガンガン進んでいくため、予備知識のなかった自分はかなり置いてけぼりに、、、
伝記映画のため派手なアクションもなく生々しい不倫やセックスシーンを挟み込みつつ専門用語の嵐でどんどん進んでいく。
時代背景もとくに知らないので正直わからなくてつまらない。眠くなり眠気との戦いに…
原爆の実験シーンの部分だけは自分もなんとなく知っていたので眠気は飛び、そこそこ見れたけど、ヒロシマ長崎の原爆投下シーンがびっくりするくらいライトに消化されてて、(そこを期待してたんだが)
その後の裁判っぽいシーンは正直よくわからずにもう自分の中ではいつこの映画終わるんだ・・?とスマホの時計を見てしまうほど。
見終わったけどこれは予備知識ないとかなり拷問みたいな映画だなぁと思ったかな・・。予備知識あってもそんなに面白くないかもしれない。なんでこれが米国でヒットしたのだろうか・・。
見識のある人にはおもしろいかもしれないけど同じ3時間映画ならタイタニックやRRRのほうが100倍おもしろかったっす。この映画はキツイ。
ていうか3時間もいらんわと思う。以上。
科学者の使命と葛藤
科学者が与えられた役割を全うするため、使命感を持って任務遂行したが、その結果の影響力に自身が葛藤し苦悩する、というストーリーでオッペンハイマーという人物を描きたかったのだとすれば、日本での公開を躊躇う必要はなかったのではないか。事実は事実として伝えればよい。
力作でした
時間軸を交差させて物語を紡ぐ編集と音像の洪水の併せ技で単調さを回避したドラマチックで見応えのある伝記映画として楽しめたし、原爆の扱いに関してもアメリカ映画としては思慮あるものになっていた。あまり冗長さも無いので、ノーランらしくない…という気にもなるぐらいだった。オッペンハイマー自身の心裡を描く軸と、政治劇としての展開のクライマックスが乖離していて、どちらかを削ったほうが映画としての完成度は高かったとは思うが、全体を描こうとした真摯さゆえの結果とも考えられる。俳優陣では個人的にはキリアン・マーフィーを楽しみに観に行って、当然良かったんだけど、社長のイメージが張り付いてたロバート・ダウニー・Jr.を改めて役者と認識させられたのが印象的だった。
誰かに委ねた瞬間に後戻りできなくなる
トリニティの実験が成功した後に、オッペンハイマーが「原爆の使い方の責任は科学者にはない」と言ったことや、
原爆投下地を決める会議で原爆使用や水爆開発への正当性を指示する雰囲気、
日本への原爆投下後にオッペンハイマーが演説する際の聴衆の盛り上がり方。
今でこそ核拡張反対な意見は当たり前にあるからこそ、この映画内の空気に強烈な違和感、居心地の悪さを感じたけれど(日本人にとってはとくに)、
それは今の時代にも形を変えて起こりうる、もしくは起こっている可能性のあることなのだと、実感させられる。
映画の中では、原爆開発や実際の投下に反対する科学者がいたことも描かれてはいるが、世論の流れを止めるには至らなかった。
そして投下した後も正当化されて、さらに水爆開発も進んでいく。
作中で「いつ呵責が芽生えたか?」という質問にオッペンハイマーは、「人間はどんな兵器であっても使用するということが分かった時」と答えていた。
生まれてしまった恐怖に対抗する思想は、集団的な流れの中で増幅し、それがいかに非道なものであっても人間は選択してしまうことがある。
それを選択すべきではないという決意は、政治家であっても無くても、誰かに委ねることなく、全ての人間が自ら考えて意思表示していくことの重要性を改めて感じさせられた作品だった。
核兵器
仕事やらプライベートで忙しくなかなか映画観れてなかったので、ようやく鑑賞🎦✨
原爆の父
女好きの科学者
手を出し過ぎって内心思った笑
核爆弾を初めて作った方
たくさんの人と、たくさんのお金が必要だった
アメリカ🇺🇸だから、世界先駆けて出来たのか
日本だって開発していたが、アメリカに先を越された
優秀な科学者が生み出した核兵器
そのせいで何万人と被爆死、被爆者が出た
世界を破壊してしまうものを作った後悔に苛まれる
たぶん死ぬまで
核では平和にはならないよ
戦争もうやめようよ
なかなかの長さと会話劇で気が休まらず、最後にようやく息が出来た笑
そんな感覚だ笑
全体としてどう観ればよいか戸惑う
よいシーンはたくさんあると思うものの、全体としてどう観ればよいか戸惑いました。
映画作品としては、もう少し焦点を絞るかメリハリをつけるかして、うまくまとめてほしかったです。180分は長すぎるうえに、どんな映画だったか捉えにくいです。
複数話にわけた連続ドラマのほうが適しているのかもしれません。
絶望的な未来予測に苦悩する繊細さ、絶望しても止められない探求心。正義のためにナチスに先駆けることは不可欠だが、同時に是会の絶望への一歩を進めることになる苦悩。
才ある科学者ならではの苦悩が垣間見えた気がします。
科学者同士の不可思議にもみえる信頼関係、連帯感に救われるシーンにはグッときました。
オッペンハイマーは時に非情にプロジェクトを推進していきますが、彼の科学者として人として正しくあろうとする姿はみな認めているとわかります。
あと、妻がかっこよすぎます。
科学者政略家の苦悩
長い!という感想を持たない人はいないだろう。にも関わらず、面白い、考えさせられる。プロジェクトリーダーとしての苦悩、科学と政治のアンマッチによる苦悩、予想外破壊力への苦悩、科学的成果の歴史的意義への苦悩、祖国貢献と政治的意図の板挟み、科学成果への競争と戦果の混同、リーダーシップと(不倫などの)非道徳が混在するキャラ。様々な苦悩!苦悩!がダイナミックな映像・音響で表現されており、マジで怖かった!もはやメンタルにくるホラー映画か。
不倫を繰り返しながら最後は妻に救いを求めるのが、メンタル苦悩の真理か。学問を追究する求道者かと思いきや、国の科学への支援体制への不満や労組活動など政治家としての一面もあり、女たらしで奔放でハンバーガー屋も経営できないと思いきや、家族に手を焼き子育て出来ないし弟を溺愛するヒューマニティもある。メンタルブレイクまで尋問されても祖国を捨てない忠誠心は見事。
ストロースが最後まで何者なのか解らんかったのは私の理解力不足か。原子力委員議長と知って納得。ひたすら悪者として表現されてたが、スケープゴート作りに走るほど、こちらも苦悩してたのであろう。と思うと、純粋すぎる科学者と狡猾な政治家の対比だが、負け戦と知っても引かぬ姿勢が、贖罪なのか。
最終的には、アルバルト師曰く「褒章は君のものでなく彼らのもの」に集約される。名声とは誰のものか。
う〜ん「テネット」の方が解り易くないか?
個人的な話になるけど公開してからGWを迎えるまで「観るよ」と公言しておきながら観なかった「観るよ観るよ詐欺」な映画だったけど(忙しかったのよ)やっと観てきました「オッペンハイマー」を😁
いやしかし難しいねコレは💦
映画初心者さんはある程度の予備知識が無いと(世界大戦中の情勢とかね)内容に置いてかれるのに加えて登場人物がそりゃまぁ多いのよ🌀
ハリウッドの俳優さんの有名所は兎も角(キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr、マッド・デイモン、ケネス・ブラナー、ジョシュ・ハートネットだけでも渋滞してる)似た骨格の方々が続々出てくるもんで映画観ながら整理するのが大変😫
内容もカラーとモノクロのシーンがあって、モノクロの方が現在で(劇中でのね)カラーが過去を描いてるのを理解するまで少し時間が掛かったし、後半でモノクロをカラーが追い抜くみたいな繋ぎ方してない?
ココもまた混乱したしね😐
んで当のR15だけど期待してたのに何もない🙃
敢えて言うならチョロチョロっとSEXシーンがあるくらい(合わせて1分もない)←期待してない(早漏とかでもない)
ただし、音だけは凄かった😳←コレは映画館だからね
流石に原爆爆破シーンは迫力あったけどコレも言うほど大した事は無かったし🫤
それと「日本人なら観ておけ」みたいなのを耳にしたが別にこの程度なら「はだしのゲン」の方が上だと感じた🤔←結局「正義は米国」の戦争肯定映画にオッペンハイマー氏の言い訳をまぶしてる
早い話、J・ロバート・オッペンハイマーの半生の伝記物語で、栄光と没落とそこからの巻き返しを長尺で観る映画だから、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」じゃないけど「どうしてアカデミー賞がもらえたの?」な中身なのさ😅
いや、だからって面白く無かったんじゃないんよ😆
演技合戦的な映画でクリストファー・ノーラン監督のクセ強い映像と言えば何となく察しがつくんじゃないかしらん☺️
でも正直クリストファー・ノーランなら、かの難解映画「テネット」の方がすぐに理解出来たし面白かったかな😬
漸く念願の「オッペンハイマー」を観れて(観るよ観るよ詐欺ではなくなった)マ王的には長かった便秘が解消した気分ですわ✨
あともう1回、後日になるけどアマプラかU-NEXTで観て再考察する予定です🤣
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
オップちゃん落ち着きなさい度★★★★★
ノーラン節度★★★★☆←ソーラン節ではない
ここからは鑑賞後日の追記になりますよん✍️
一晩経ってパンフレットとかも見つつ、やっぱりクリストファー・ノーラン監督の作品の中では出来の悪い部類に入るかなぁ、って💦
ていうか日本人って何かと賞とか権威に弱いトコがあるから「アカデミー賞7つ!」て情報に色メガネで皆は観てるんだと思うのよ😐
原子爆弾は膨大なエネルギーがテーマではなく(科学の視点)その殺傷力に軸を置かないと(道徳の視点)被爆国には響かないのが本音かな←響いたと曰わる連中はヒロシマとナガサキの惨状を知らないのかしらん
過去に幾つか核兵器を扱った映画を観たけど、どの作品も圧倒的パワーだけで核兵器の本質と倫理観を描いてない←「ザ・デイ・アフター」「ブロークン・アロー」「トゥルー・ライズ」「ダークナイト ライジング」や各種スパイ映画とかとか(大マケで「トータル・フィアーズ」と「ターミネーター3」くらいかなぁ)
特に日本は東日本大震災での原発事故で改めて放射能の脅威を体感したハズなのに(今尚解決に至っていない)
将棋とかで「全ての自分の駒が前後左右斜めに自由に動けるなら圧勝出来る」と考えた事ってない?
コレってアメリカ式の考え方だと思うのよ😐
でも結局は相手も同じ駒を用意してきて「いざ勝負」となれば······
「映像が凄い」「踏み込んだ映画」とかは過去の映画でも何度か聞いてきた感想であり新しくない🥱
この御時世、観た人間が今一度「戦争」という愚行を考えるムーブメントを起こせない程度なら(マ王も然りだが)やはり「良い映画」とは思えないんだけど😅
劇場で複雑な感情を無言で共有する感覚
よくある自伝ものは小さい頃から死ぬまでで3時間で飽きてしまって、ちょっと自分は苦手なのだけれども、この作品はわりと短期間を描いたもので、集中してみることができた。というより、集中しないとついていけなかった。
もともと話が難しめなうえに、登場人物が多くて馴染みがないうえで、ノーランらしい時系列の存在がはいり、よりわかりにくくなっていた。
頭をフル回転して、作品を受け止めようと全力になれたのも、IMAXで途中で挟まれるVFXと轟音のおかげが大きかった。
苦悩がかなりの振動と光でも描かれており、アクション映画でなくても、IMAXは素晴らしい。
展開としても奇抜なものでなく、想像した範囲ではあるが、理系の自分にとっては、知的なやりとりにとても興奮するうえ、後半部分の、置いてけぼり上等の展開はみものであった。
原爆の扱い方としては、特に言うことないが、劇場でみると、実験から投下の流れで、高揚感と恐ろしさと悲しさの複雑な感情が流れるのが、どことなく観客同士で通じている感覚がして、その体験だけでも劇場に見に行った意味があった。
リアリティと垂れ流しは別物
とにかく長い上にぼやけた印象の作品でした。
散らかった部屋を高解像度で見せつけられるような感覚が3時間超。
大変申し訳ないのですが、疲れ果てました。
細かいセリフでリアリティを演出したいのはわかるのですが、
やりすぎてはただの無編集動画のように観客を疲弊させます。
伏線を貼りたいのはわかるのですが、ストーリーとして統合されなければただの散らかった映像です。
超高解像度の無編集動画といった印象。
長さを感じず人の苦悩を感じた
開発者は用途に責任を追わない、訳にはいかなかった。
兵士を家族の元に還す為に原爆を落とした。
それぞれに理由があって、その立場ならどう選択するのかを考えさせられる。
とはいえ、おしりは痛くなりました。
全879件中、121~140件目を表示