オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
全971件中、61~80件目を表示
ノーランの巧妙さ
まず、本作はもちろん原爆使用を称賛してはいない。しかし、原爆製造と使用は政府の判断なのに、それをオッペンハイマーの自伝という形で描かくことで、あたかも〝科学の進歩VS倫理〟という人類の命題のようにすり替えている。巧妙に。
オッペンハイマーの科学者としての物語、社会背景、苦悩はよく描かれているし、ナチスに先を越されないようにドイツから亡命した物理学者たちとロスアラモスに街を作る描写なんか、さすがに面白かった。
だが、観ているうちに、わざわざストローズとのややこしい確執を軸にしているのは、ひょっとして投下したアメリカ政府への言及を避けるためではないかとすら思った。
広島長崎についても、オッペンハイマーの幻想、科学者の罪悪感で終始。いやいや、科学者に罪悪感を背負わせる前に、映画監督なら時の政府をきちんと検証してよ。
311の福島原発事故のときにも思った。追及するべきは東電や政府の責任で、原発開発者に責任を負わせるのは間違っている。
結局ノーランもアメリカで炎上することを恐れて保身に走ったか。それとも、原爆投下を〝あれは仕方なかった〟と考えている一人なのか。ノーランの頭の良さに腹が立つ。
不倫相手が死んだときに妻が言った。
「罪を犯しておいてその結果に同情しろと?」
科学者の苦悩に同情するのもいいけど、政治判断を掘り下げないのは片手落ち。
太陽を創り出した男たち・・・
この時代のひとつの解釈として意味がある
日本への原爆投下の描写がないとか、十分だとか、いろんな意見を読みました。
でも中身がどうであれ、受け取り手がどう思おうが、この映画がこの時代に出たことに意味があると思いました。
少なくとも、アメリカのこの時代の原爆に対する、現在の解釈のひとつの例になるんだろうと思います。
ただわたしが受け取るには、当時のアメリカの理解が足りなかった。それぞれの人物の立場も関係性もよくわからないまま見てしまいました。
その上で、オッペンハイマーがなにかしらの罰を受けたいと考えていたのは意外でした。兵器を製造したこと、核戦争の火蓋を切って落としたことに対する苦悩があったと描かれていたと思います。
ロバート・ダウニー・Jrの演技は、マーベル作品や『シャーロック・ホームズ』でしか観たことがなく、しかもこのときのアカデミー賞の授賞式しかり、不遜なキャラクターが板についているイメージでした。
こんなにそのキャラクターを抑え込んだ、普通の人間をやるんだと言ったら俳優だから当たり前ですが、勝手に感動してしまいました。後半の畳み掛けがすばらしかった。
途中、何度もしんどくなる
話題作だが、刺激は少ない
ノーランでなくても良い映画
オッペンハイマーの心情視点で描かれてはいるが入り込めないままどんどん上滑り展開で畳み掛ける長尺映画。誰が誰やらわからないまま早口会話で延々続く会話、会話、会話。疲れた。
❇️『⚠️5時間以上鑑賞に要す‼️』 ★彡調べて2時間追加
オッペンハイマー
1939年 🇺🇸ロスアラモス 第二次世界大戦〜
❇️『⚠️5時間以上鑑賞に要す‼️』
★彡人の特徴や歴史を調べるのに2時間以上使いました😅
🔵かーるくあらすじ。
理論物理学などで天才的な発見をしたオッペンハイマー。研究者から政治に携わり、マンハッタン計画(核爆弾開発)の化学部門リーダーとなる。大学助教授〜冷戦辺りの成功と功績、苦悩を描いている。
◉74点。
★彡勉強になった。
あまりオッペンさんに感情移入できなかったのは何故だろうか?しらんけど🙃
🟢感想。
1️⃣🔺『とんでもない登場人物の数に難義!』
★彡前半30分で20人近くの名前が出てきて照合するのに何度もネット検索をする事に‼️😱
2️⃣📝『登場人物をネットで調べていくと楽しい』★彡とにかく時間がかかるがなんとなく観るよりはちゃんと楽しめました。
3️⃣⭕️『白黒とカラーの対比』
★彡オッペン目線とストローズ目線で色分けあってわかりやすい。羅生門アレンジ?
4️⃣⭕️『どの国が核を落としてもおかしくない状況』
★彡結局の所、世界が核開発に目を向けていたのは事実ですね。
5️⃣🤔『ヒトラーがもう少し頑張れば?』
★彡日本には核爆弾は落ちなかったのかとも思えた。
💥💨🏘️🏗️🏞️🌌⚖️🚬💣📝☢️🆚
🌀余談。
ちなみに日本もこの時期、核爆弾を作っていた⁉️★彡映画『太陽の子』で知りました。
日本やソ連、ドイツが落としていた可能性もあったんですね。
『オッペンハイマー』ようやく観た。「原爆についてゼロベースで考えさ...
『オッペンハイマー』ようやく観た。「原爆についてゼロベースで考えさせてくれる良作」というレビューが1番しっくり来た。日本人こそ観るべき作品。
自分はしっかりと予習をしてから観たので、そこまで置いてかれる事なく最後まで観れた。自分が育った環境上、日本人の視点以外からWWⅡや原爆について考える機会が何度かあったのだが、我々が学校やメディアを通じて得た情報や感じた印象は、その事の是非は兎も角、如何に偏っているかが分かる。
事が事なので、感情論に引っ張られて原爆について考えを及ばせる機会が若い世代になるにつれてどんどん少なくなっているように感じる。ただ原爆を広島や長崎に落とした事に対して怒りを向けるのではなく、何故その様な悍ましい行為をせざるを得なかったのか、
時には原爆を落とされた被害者としてではなく、冷静に客観的に
凄まじい真実
この作品そのものが問うている内容は非常にシンプルで根源的なものだが、物語の背景に複雑さを与え、尚且つ原爆というものの開発に対する問題定義をしていることで、非常に難解な物語になっている。
おそらく2度見なければわからないことがたくさんあるが、3時間もある。
冒頭からモノトーンとカラーの映像が入り混じり、その様子も全く違うことから、一つが物語の主軸でもう一つがその後の裁判(聴聞会)となっているのがわかる。
オッペンハイマーがアインシュタインに話したこと、それは「我々が引き起こした」と言葉を途切れさせている。
これはその後に続く新しい戦争の形 核戦争を意味している。
科学者たちが想像した抑止力という概念
それは、原爆の開発が終わったのでロスアラモスの地を原住民に返却すると考えていた。
しかし政府は次期爆弾の開発場所として再利用することを決定する。
これが科学者と政府との考え方の大きな違い。
特に聴聞会でのやり取りはひどいもので、実際の人物であるストローズの人間性には反吐が出るが、これがアメリカ社会の実態であることをこの作品は伝えている。
私的な復讐
そしてほとんどの人間がしている「自分のため」の行動
日本の作品「太陽の子」 アメリカとの開発力の大きさは歴然過ぎるほど違った。
良心の呵責と科学という盲目
太陽の子ではアインシュタインの言葉を用いて、人類はこのまま科学を推進していくというようなことを語っていた。
この作品でアインシュタインは、オッペンハイマーに科学技術の発展を託した。
アインシュタインが最後まで信じなかった量子物理学 「神はサイコロを振らない」
これは光の性質を表す波と粒
さて、
純粋な科学者であったであろうオッペンハイマー
国の命令で開発した原爆
これがあれば水爆など簡単
当初予想した抑止力だったが、「あれば必ず使う」という事実
英雄と悪魔の表裏一体感
私的理由で彼を貶めたストローズ
この彼の策略と原爆開発が交互に流れる。
やがてわかってくる聴聞会の意味
しかし、
ようやく完成した爆弾をトリニティ実験場で成功させた数日に広島に原爆投下がされた驚愕の事実。
トルーマンがどれだけ原爆を使いたかったのかが窺い知れる。
その時脳裏をかすめたのが、この世界すべてが破壊されてしまうのではないかという危惧。
なのにあんなに近くで見守っていて大丈夫なの?
彼が最後のシーンでアインシュタインに言った言葉こそ、アメリカ政府が言うべき言葉なのではないかと思う。
当時からアメリカ政府はそれが正しかったと国民を洗脳した。
憶えているだろうか、広島か長崎の追悼式に参加したオバマ、彼は原爆投下の式典で拍手したのに対しプーチンは十字を切った。
これがアメリカの常識、正義と正当性だった。
しかしこの作品はそれに意義を唱えているように感じた。
科学はもしかしたら世界を破滅に向かわせるものなのかもしれないと。
オッペンハイマーのこの気づきに対するストローズの思惑とは、いったいどれだけ小さいのだろうか。
しかしストローズの言った「彼らは自分のためにやっている」というのもまた真実だ。
これが「いまだけ、金だけ、自分だけ」なのだろう。
オッペンハイマーの妻が受賞席で聴聞会で裏切ったあの男に唾を吐きかけなかったのは、「価値がない」からだろう。
このほとんどがノンフィクションということだが、監督は非常によくまとめたと思う。
確かに価値基準は時代によって変化し、正邪についても同じかもしれない。
しかし、「それ」はいったい何だったのかということをもう一度問うというのは非常に大切なことかもしれない。
この作品がアメリカから出たということが素晴らしかった。
是非オバマ君にも見てもらいたい。
ムズっ
登場人物が多すぎるから1回観ただけでは、ちんぷんかんぷん
アメリカのドラマや映画でよく見かけることだけど、時にはファーストネームで呼んだり、ニックネームで呼んだりミドルネームで呼んだりして更にちんぷんかんぷん
物理学に長けていないと、難しい内容はちんぷんかんぷん
現在かと思えば過去にタイムスリップ?モノクロとカラーで分けているとは言えちんぷんかんぷん
悪い映画ではないけれど、理解するためにもう1度観よう!とは思わない映画だった
ただいくつか分かったことはある
①実際にはこの言葉は使われてはいないのだけれど、アメリカ人にとっては
日本人=ジャップ=奴隷=56しても良い存在
つまり、未だに差別と侮蔑を当然のように浴びせている黒人達と同じレベルの民族なんだということ
②国というものは、国家に忠誠を誓っていても、都合が悪くなれば平気で『斬る』ということ
③原爆の開発者(オッペンハイマー)は、日本にそれが落とされたことに、かなりの責任を感じ、悩み、後悔していたこと
④投下する都市は、なんとも適当に選出等がなされていたこと
⑤原爆投下が戦争をやめさせるために使ったというのは建前でしかなかったこと
⑥多くのアメリカ人は、当時も今も原爆投下に後悔の念すら持っていないこと
⑦アメリカにも『ヤラセ』『茶番劇』があり、周囲はそれを分かっていて罰する側にいとも簡単になり下がること等
アカデミー賞は、そのアメリカ的な発想から授ける「太鼓判」であり、「お墨付き」であることを、特に日本人は感じないと今後も奴隷対応されてしまうだろう
この作品はアカデミー賞を●●個ノミネートされ、◆◆個受賞したから凄いんだ!なんて短絡的に捉えていていいのかな?
世界はこの映画の何に絶賛を送ったのだろう?
アメリカ人以外に本音を是非聞いてみたい‼️
▲広島・長崎のむごたらしい映像を微塵も出さずに、戦争の無意味さ悲惨さを訴えた作品だから?
▲前代未聞の悪魔の兵器を使った相手国に対して、日本人の多くが心の底からリスペクトしているというその恐るべき洗脳力の高さ??
▲クリストファー・ノーランの匠なカメラワーク?
▲1人だけでも十分に主役をはれるメンバーを大勢集めておきながら、彼等で脇役を固めたこと?
▲主演&助演の男優達の演技力?(微妙)
▲緊迫したシーンを、観客がまるで体感しているかのような臨場感溢れる持っていき方?
原爆の父の苦悩とスパイ疑義…
オッペンハイマーの人物像、史実を知らなかったので、ノーラン監督のいつもながらの時系列の交錯や、登場人物の多さ、早口の会話の応酬、緊張感を煽るような大音量と不気味な音に狼狽えながら、何となく理解はできた。アメリカ側の視点で描かれた映画なので当然日本人が見たら賛否はあるだろう。原爆を開発してから、その後苦悩に至るまでの原爆の悲惨さ、惨状の描写が圧倒的に少ないので、苦悩を描くという点と水爆反対に至るまで、その深さだったり、時間だったりが足りていないと思う。敢えて描かずとも、その惨状は知っているだろうと、それは前提、当然だと言われている気もするが。オッペンハイマーが原爆を作ったことで世界の破壊者という言い方ができるかも知れないが、作らずともソ連の科学者が作ったかもしれない。新たな水爆を作るより、地球滅亡には十分な威力のある原爆を管理する体制を作る彼の理想は形は違えど、冷戦を経て、抑止の為に核保有国が増えたが、結果的には地球滅亡を意味する核戦争には至っていない。しかし、結局戦争や紛争は無くなってない。映画でもあるように兵器を作るのは科学者でも、それを実行するのは政治家であり、いつ何時、その政治家が判断を下すのか分からない危険性が常にある。ノーラン監督が伝えたかったのは分断化が進むことで危険性が更に増す現代への警鐘なのかもしれない。
クリストファーノーランね
テネットとかの人ね、
時間軸をあっちこっちさせたいのね
もう途中で誰が誰かわからないからWikipediaとかで調べながら観てしまった。
核兵器ないし兵器は
世界を滅亡させるっていうメッセージは十分に感じられたからまぁこれは過去の起きてしまった原爆がどうしたとかの映画ではなくて、未来に向けての映画だなと
伝記というか
(オッペンハイマーがむしろかわいそう?このための題材になっただけで、戦争に関わった名の知れた人なら誰でも良かった感がある。インパクトが強い人が題材になっただけ?
アホな支配層の思惑に、保身のためだけの人間に、その時の愚かな行動や思想に、流されただけの人間に、人類はいつでも滅亡する危機にあるっていう警告映画なのかなと思った
エロ要素なければいいのに、
でもこんな下の弱いただの一人の人間が人類を滅亡させるかもしれないっていうのを言いたいのかな。
凡人とは違う世界の天才的な人物が何かを起こすんじゃなくて、わたしたちと変わらないただの人がってね。
わからんけども
国を愛する心が野心に変わるとき人は何を思うのだろうか・・・
地球を覆う無数のキノコ雲。地球の表面が真っ赤に染まっていく。映画の冒頭と終焉で出現するこの映像に人類はボタンを一押しするだけで人類を死滅させうる機械装置を作ってしまったことを実感させられてしまう。科学者だけに限ることはないが存在否認され続けると認めてくれぬ相手を殺したくなってしまう。能力評価が曖昧な狭い世界では起こるべくして起こる現象なのだ。そして、量子力学というまだ未開とされている分野が戦争によって過大に評価されることになってしまった。科学技術の進歩は人間にとって両刃の刃。幸せにもするし不幸にもする。科学者は人間はどこまで賢くなれるかを追求し、政治家は人間はどこまで愚かになれるのかを見極めなくてはならない。アメリカは若い国。とてつもなくバランスが悪いのだ。若すぎるからといってなにをしても良いと言うわけではない。しかしあまりにも幼すぎたようだ。オッペンハイマーは苦悩するわけではなく自ら作り出したこの機械装置をコントロールする術を明快に理解しそれを実行に移そうと苦闘する姿勢を貫こうとしていただけなのだろう。その意思を受け継ぐ者はアメリカという国に存在しうるのだろうか。
僕たちは尋常でない時代を生きている。
そんなにことを痛感させられてしまった。
ドキュメンタリーのほうが役に立つ
正直 展開が早くて人物像にも追いついていけない有り様。
耳で吹替 目で字幕を追ってみても何が言いたかったのか ようわからん。
深く考えず、流れのまま 上っ面だけ鑑賞するぶんにはいいのかも。
しかし 何を 誰が どう描こうが 日本国を物のように扱うのは いたたまれない。
そんな作品。
良作は口に苦し。
全971件中、61~80件目を表示