「力作だが、情報量が多い」オッペンハイマー ライマルさんの映画レビュー(感想・評価)
力作だが、情報量が多い
学生時代から原爆完成、投下までのオッペンハイマーの半生を断片的に描きつつ、彼がその後スパイ容疑を受け審議を受けるシーン、
そして原子力委員会メンバーであるストローズが商務長官指名の承認をかけて審理を受けているシーンが同時平行で描写されていきます。
この三つのシーンの時系列をあらかじめ把握しておかないと理解が難しいかもしれません。
そして登場する人物も膨大であり、二つの審議ではそれらの人名がどんどんと出てくるため正直一度の視聴で全てを理解するのは困難な気がします。
表現は等身大的で、オッペンハイマーという人物を特に善としても悪としても描いていない印象を受けました。それは受け手の判断に委ねられているというか
いかにして原子爆弾が生まれることになったのか、その学びにはなると思います。
コメントする