「オッペンの苦悩」オッペンハイマー しじみさんの映画レビュー(感想・評価)
オッペンの苦悩
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不穏な音に包まれながら進んでいく。IMAXがいいようです。私は普通のシアターでしたが、充分肌に感じ、オッペンハイマーの心情に入り込んだようでした。
単純に言うと、オッペンは、純粋に自分の理論を実証したかった、研究者として。そしてそれを政治家が利用した。投下された後の様子を映像で確認して後悔の念に苛まれた。水爆の開発には反対して、あっさりきられた。
広島、長崎の映像は映らない。それを見ている人の顔を映す。オッペンは見てから、幻影に苦しめられる。
奥さんの描き方がリアル。自分も学者なのに赤ちゃんの世話で疲れてオッペンに怒るところに共感。そして強い、浮気されようが、糾弾されて憔悴し切っているオッペンを叱咤激励する。
もしかしたら、ドイツや日本が先に開発していたかもしれない。だとしたら、やはり同じことをしていたと思う。
それにしても、実証実験が成功して、喜ぶシーンでは、怒りが湧いた。
楽しい映画ではないけど、アインシュタインとのやりとりや、ケネディの名前が出てくるなど、なるほどと思うことも多かった。
名声を欲しがる者の卑しさがもう一つのテーマかも。オッペンは違うけど。
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トミーさんのコメント
2024年9月9日
共感ありがとうございます。
人間のやってる事ですからね~AIや神様の業じゃないのでどこかで間違いますね。欲望に関しても、目くそ鼻くそですかね~何かしら対価を求めるんでしょうから。