「天才物理学者の栄光と苦悩、そして挫折。」オッペンハイマー Smileさんの映画レビュー(感想・評価)
天才物理学者の栄光と苦悩、そして挫折。
2024年劇場鑑賞3本目は、アカデミー賞7部門受賞の「オッペンハイマー」。久しぶりの3時間長編骨太作品だけあって見応えたっぷりでした。
第二次世界大戦下のアメリカ。世界初の原子力爆弾を開発した天才物理学者「ロバート・オッペンハイマー」の栄光と苦悩、そして挫折の生涯を描いた伝記作品。
原子力爆弾の開発競争では執念と狂気を。開発の成功と原爆投下の際には歓喜と栄光を。投下後の現実に後悔と苦悩を。自らを「手を血で塗られた科学者」と語り水素爆弾の開発に反対する。その後にかけられたスパイ容疑によって挫折と没落を。
彼にかけられたスパイ容疑がようやく晴れたのは、死後55年が経った2022年バイデン政権下。
彼が開発した原子力爆弾は、戦争を終結させ世界に平和をもたらしたのか。今、アメリカは彼の生涯をどう捉え、なぜこの作品を賞賛するのか、改めて考えさせられる。
果たして、私達の生きるこの世界は、ダイナマイトを発明したノーベルのように天才物理学者「ロバート・オッペンハイマー」を後世にまで讃えるのでしょうか。
今も世界のあちこちで戦争が続き、私は平和な毎日を過ごしている事実。このことを幸せだと思う。
※昨年の今頃はもう9本見てたです。もうちょっと頑張らなくっちゃ。😅
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