「タイトルなし」オッペンハイマー ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
効果音の使い方が抜群で不安を煽られたりドキリとさせらりたりと怖い思いを何度も経験する。ある意味ホラー映画だが、そのような小手先感を微塵も感じさせないところは流石。
「日本は降伏しない」って台詞が同日朝の通勤時に読んでいた小説で老人が東京空襲の頃を語っていた台詞と被っていたのは自分だけが楽しめたポイント。
ただ、歴史や伝記系の作品は予備知識がないと楽しめないから観る前に軽く予習したりするんだけど、今回は時間がなく「原爆の父」というワードにだけすがりついて鑑賞する事となってしまった。はっきり言うと大失敗で序盤から何を目的に聴聞会やら公聴会やらをやっているのか話しがかなり進むまで解らずに観ていた。更に3つのパートを交えて話しが進んでいく構成も、「ダンケルク」の時と似た手法だとは思いつつも、時系列やモノクロの使い分けを理解できるまでが遅かった。登場人物は多くトントン拍子で話しが進んでいくものだから、会話を聞いていても常に「こういう事で合ってるのかな?」といった不安な感じで観ていた。正直なところ楽しめたとは言い難く残念で仕方がない。
話についていけなかった事が悔しく1日あけて再鑑賞してきたが、驚く事に本編前に流れる予告なんかも同じ物を観ているはずなのに、あまり頭に入っていなかったもよう。少し解決に進んでいるが抱えている仕事の問題で集中力が全く無かった事を実感した。
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