「予習してから見たほうが◯」オッペンハイマー Dolly12さんの映画レビュー(感想・評価)
予習してから見たほうが◯
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■映画を見る側の問題
星3つの評価だが、これは映画を見る側の問題と思う。後半の赤狩りのシーンで証言者が次々現れるが私は白人男性科学者の見分けがつかず、赤狩りの知識も少なく理解できなかったから。
先にウィキペディアでも読んでおくべきだった。昔の仕事仲間が裏切ったかというシーンで「この人…誰?」と思ってしまったのは惜しすぎた。
■果てのない兵器への絶望
主人公とアインシュタインとの会話、水爆への反対意見は静謐な美しい映像も相まって印象深く、鑑賞後も何度も思い出すものだった。
■マンハッタン計画
本などで、「オッペンハイマーは科学者としてだけでなく、プロジェクトのリーダーとしても有能だった」という話を読んでおり、映画内でその仕事のやり方を見れたのは面白かった。
街を作り、そこに関連研究施設を集合させ、家族と暮らせるように住宅を作る。また数学と実験物理と理論物理が連携していく様など、ああこうやるんだと分かり興味深かった。
■なぜ捨て駒になったか
主人公は自分の妻・弟が共産主義寄りのため自分もそう判断されるとマンハッタン計画当初から分かっている。自分がこの計画に選ばれたのは国がいつでも切り捨てられる人物だからと言う。
しかし相手が国家で造っているのが兵器であることを考えると、ずいぶん危険なように思える。何でそんな仕事を受けたのか、私は不思議に思った。
(私が理解できなかったシーンで説明していたのかな…)
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