「前半から気合を入れて見ないといけないが、終盤にも体力を残しておかないといけない」オッペンハイマー びぃあぃじぃさんの映画レビュー(感想・評価)
前半から気合を入れて見ないといけないが、終盤にも体力を残しておかないといけない
とてつもない映画でした…!
体力と神経を使い果たした感じです…
正直に言うと被爆国の当事者である日本人にとっては決して気分の良い映画ではありません。
胸が痛くなるシーンも多々あります。
公開か否かで議論が長引いたのも納得で、見るべきではないという反対意見も尊重します。
しかしこれは紛れもなく反核映画。
私はまた一つの歴史の勉強になりましたし、公開されて、見て良かったと思いました。
内容に関しては時系列が常に前後するものの、ノーラン監督作品にしては比較的解りやすい方なのではと。
ただし登場人物をしっかり把握しておかないと、終盤の“真のクライマックス”で置いていかれる事になります。
IMAXでの鑑賞は凄まじいの一言。
しかしその効果は映像よりも音に出ていて、恐怖を感じる原爆実験はもはや爆風を感じる程だし、オッペンハイマーの心境を表す無段階音楽による没入感が半端ではない。
そういった意味ではIMAXだけではなくDolbyシネマやシネマサンシャインのBESTIA、イオンシネマのULTIRA等の轟音系シアターも十分選択肢に入ると思います。
全編の90%は会話シーンで上映時間3時間は長い…という意見もありますが、私は仕事終わりのレイトショーで観てもそこまで長さを感じませんでした。
むしろ音響効果のせいで眠くなる暇など無かったです。
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