「辛さ重たさで言う星の数」オッペンハイマー Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
辛さ重たさで言う星の数
この作品のレビューを満足いくまで書き上げるにはもう5回ほど鑑賞しないと私には難しい。ひょっとしたら5回でも足りないかもしれない。
原爆の父オッペンハイマー
ものすごいことを成し遂げたのかもしれないけれど、大変なものを拵えてしまったではないか。
日本人としては、ものすごく心が痛むというか、胸くそ悪い。あんな惨劇を手を叩いて喜ぶとは。原爆実験の成功を喜び、そして日本の広島長崎への投下であんなにも称賛され、オッペンハイマーの成功を喜び、称える姿に吐き気が出そうだったが、私たちは原爆を作った人を恨むのか、原爆を落とす決定を下した人を恨むのか。
日本人としては耐え難い辛い現実ではあるが、世界初の原子爆弾を開発し、それが実際に投下されその惨劇を知った天才物理学者オッペンハイマーの葛藤はいかなるものだったか。分かり得るような、分かり得ないような。いや、そうだとしても、そんな時代背景があったとしても、何とも理解するのも辛い。
妻のキティーがオッペンハイマーとの辛い過去を乗り越え、最後までオッペンハイマーを信じ、最後まで彼の味方を遂げ、オッペンハイマーを貶めた者を許さないと言う。あの感情、その気持ちだけは突き刺さり、オッペンハイマーを支える妻の強さをみた。
オッペンハイマーの伝記と言うよりは、日本に落とされた原爆がどのようにして投下されることとなったのかを知り、お腹に重たい爆弾を抱えたような、なかなかな衝撃作だったのが事実。
共感ありがとうございます。
悔しいですよね。
喜んでるアメリカ人。
最初は、褒められて、しかし共産党を支持してたとか、ロシアのスパイだとか
吊し上げられて公職追放されるオッペンハイマー。
原爆投下が悪いことだとは、クリストファー・ノーランは言わない。
世界中に公開されますから、内心を察しなさい・・・と言うことでしょうね。
Qooさんの仰る通り、原爆投下への過程をみれたのは、
良かったですね。