「制作者の想いのごく僅かしか受け止められなかった」オッペンハイマー ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
制作者の想いのごく僅かしか受け止められなかった
物理学者としての探究心、国家間の覇権争い、相容れないものが無理やり結び付くのが戦争なのでしょうか。
ワタシは原爆開発に至るまでの経緯より、終戦後の冷戦や赤狩りといった政争に巻き込まれてからの展開の方が興味深かったです。
ただ、全体を通じてオッペンハイマーの苦悩は伺いしれたのですが、周りの人物が多すぎて、誰が誰やら、その誰それはどっち側の人間なんだ?が理解できず、相関図が出来上がらずもやもやしているうちにおいてけぼりをくらったようで、なんだか消化不良でした。
ノーマルスクリーンでしたが地響きするような音!IMAXだったら凄かったのでしょうね。
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2024年4月1日
ニコラスさん、自分はIMAXが苦手なのでBestia(ドルビー・アトモス)で見ましたが迫力十分でした。それから今日2回目見ました。2回見るとかなりわかってきた(少なくとも沢山出てくる人間とか関係性とかなんでこの人はこうなのかなど)ように思います
かばこさんのコメント
2024年4月1日
こんにちは
唐突かもしれませんが、私、オッペンハイマーがアラビアのロレンスとダブルんです。
ロレンスも、現在まで続く中東の断裂の元を作ってしまった自分に、生涯苦悩したようです。彼もオッペンハイマーも、一個人では背負いきれないほどの巨大な、だいそれたもの実行犯が自分。時の人となった天才科学者、ゲリラ戦の天才は政争では赤子同然、魑魅魍魎が跋扈する「年寄の世界」ではいいように葬られてしまう、ある意味人間社会の真理なのでしょうか。
ゆ~きちさんのコメント
2024年4月1日
確かにオッペンハイマーは、科学者としては偉業を遂げたんですが、成功者の栄枯盛衰物語はなかなか切ないものがありましたね。
キリアンの役作りも素晴らしかったです。ただ、わかりにくい編集だっただけで…w