「おっさん達が2時間くらいしゃべっている映画」オッペンハイマー ごんさんの映画レビュー(感想・評価)
おっさん達が2時間くらいしゃべっている映画
核実験のシーンなどは一部だけで、ほとんどの時間は科学者や軍人の会話をベースに進んでいきます。自分は英語が聞き取れないので、字幕版が公開されてから見たのですが、とても分かりづらく単調で、人生で初めて映画館で寝てしまいました。
登場人物が多い上に時系列が頻繁に切り替わるので、事前知識があったとしてもきちんと理解してついていくのは厳しいんじゃないかと思います。わかるように作ることを放棄しているようにも感じました。
また、核爆弾の物理学的な説明などはあっさりとしていて、人物の関係性を中心に話が進んでいくので、そういうところに興味が薄い自分としては、面白みを感じられませんでした。
核実験のシーンは緊迫感があって良いと思いましたが、しばらくの無音から急な爆音が鳴るのでびっくりしました。爆弾の威力を表現したいのかどうかわかりませんが、こういう演出は好きではありません。
劇中に三位一体(トリニティ)などのワードが強調されており、アメリカ人には当たり前に備わっている概念なのかもしれませんが、自分には伝えたいことがいまいちピンときませんでした。ただ、そもそもアメリカ人向けに作られている映画だと思うので、それは仕方ないかもしれません。
監督のクリストファー・ノーランのインターステラーも視聴したことがありますが、そちらも内容がわかりづらく、もともと知識のある人向けというか、わかる人だけ見てね、というスタンスで作られているように感じました。今後、この監督の作品を見ることはないと思います。
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