「「300年の物理学の成果が大量破壊兵器なのか?」 原爆の父オッペンハイマーの伝記映画。原爆を作った彼は何を思うのか?」オッペンハイマー UUUさんの映画レビュー(感想・評価)
「300年の物理学の成果が大量破壊兵器なのか?」 原爆の父オッペンハイマーの伝記映画。原爆を作った彼は何を思うのか?
▼感想
ノーランの大ファン、そして日本人として8ヶ月この作品を待った!
ストーリーは「何を」作って、「どこに」落とすのか分かっていたから、破滅へのカウントダウンが刻々と進んでいるように感じた。これはオッペンハイマーの人生にとっても同じことが言えたのかもしれない。
ストーリー構成は正直分かりづらかった。
ストーリーは①オッペンハイマーの聴聞会での尋問、②ストローズの公聴会、③オッペンハイマーの半生の3つが交差しながら進むが、これがかなり混乱する。
登場人物も多くて会話で名前だけが飛び交うため「これって誰のことを話しているんだっけ?」といったシーンも何度かあった。
ノーランの「テネット」のような難解さは大好物だが、このような分かりづらさは自分は否定的だ。
オッペンハイマー演じるキリアン・マーフィーの演技は素晴らしかった!自分は学校の先生に原爆を教わったが、オッペンハイマーは教わらなかった。彼の半生・人間性はキリアン・マーフィーに教えて貰った。もし自分がアカデミー主演男優賞を選べる権利を持っていても、間違いなく彼を選ぶ!
公開後に「広島・長崎の原爆の被害の描写がない」という意見もあったが、自分はオッペンハイマーの表情や言葉で十分だったのではないかと思う。
「良くも悪くも、私たちは皆オッペンハイマーの世界に生きています。」
これは、キリアン・マーフィーがアカデミー賞のスピーチで語ったことだ。自分にとってこの映画は今一度「原爆」について考えるきっかけになった。
▼印象的なシーン
核実験「トリニティ」のシーン。爆発の音も凄まじかったが、製作途中の「ジリリリリリ...」というBGMも不気味で怖かった。
ふわりさん
コメントありがとうございます!
180分映画は観に行く時のコンディションによっては寝てしまいますよね😅
そうですよね、映画の作りが変わると思います。
こちらこそよろしくお願いします!😊
こんにちは。レビューにならない拙レビューに共感&フォローありがとうございました。寝てしまって、あーあって感じだったので、今回は積極的に皆さんのレビュー読みに行ってません。
実際の広島長崎が描かれなくて良かったと私も思います。正直見たくないのと、映画の作りが変わりそうだから。
トリニティのところ同感です。
これからよろしくお願いいたします🙂
ゆ〜きちさん
コメントありがとうございます。
ストローの登場や公聴会は後半でも良かったのでは?と少し思いました。
彼以外の登場人物もゆ〜きちさんの言う通り、役が憑依しているようでしたね!
Mさん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。私達はまさに今オッペンハイマーの映画の延長線を生きているのだと思います
Mさんのレビューの「トリニティ実験でCGを使わなかったことはノーランの失敗」というのは、自分も激しく同意します。
トミーさん
コメントありがとうございます。
確かに被曝防御ほんとにお粗末でしたよね。
映画の衣装の関係で実際は違ったのか?Wikipediaとかでちょっと調べてみようと思います!🤔
talismanさん
コメントありがとうございます。
キリアン・マーフィーのキャスティングは素晴らしいですよね!
ノーラン作品の常連みたいなので、今後はノーラン作品を見返す時はキリアン・マーフィーをもっとチェックしようと思います!
「私たちは皆オッペンハイマーの世界に生きています」そうなんですよね。
人類が、理論上であっても、一旦、莫大なエネルギーを得る方法があると知った時点で、原爆の開発というのは、いつか誰かが行ったに違いないと思います。たまたまそれがオッペンハイマーであっただけで、実際には、彼がいなくても代わりの誰かが、この力を解放したことでしょう。
この後の世界が人類を滅ぼさない方向に進めるのかどうかは、人類の叡知が試されるところだと思います。
共感ありがとうございます。
詳しく調べていないのですが、あのお粗末な被曝防御で皆、大丈夫だったんでしょうか。しばらくして原爆病の症状が出たり、死んだりした同僚は居なかったんですかね?
レビューにとても共感しました。本当にわかりづらい映画でした。自分もオッペンハイマーのことは教わったことはなく、キリアン・マーフィーに教わりました。ノーランがキリアンをオッペンハイマーにキャスティングしたのは素晴らしかった(本人と似ている!だけではない、と思います)