「何を描きたいのか」オッペンハイマー Kenkuさんの映画レビュー(感想・評価)
何を描きたいのか
期待値が高すぎたせいか、あの時代と原爆製造と市民への原爆投下と言う事を扱う難しさか、焦点がボヤけた映画をみせられた感じです。なんで実験が苦手で理論好きの物理学者が原爆製造事業の中心になったのか説得力を感じない。
アメリカの敵対国であるユダヤ人虐殺のナチズムドイツ、スターリンの共産主義独裁国家のソ連、極東アジアの侵略国家の日本に関しては言葉としての敵国の説明しかない。
アメリカが原爆開発を急がなければならなかった理由は語り尽くされているが、新しい観点はない。
反ナチズムと言う面でのコミュミニズムへの共感性の過去とか女好き肉食男子に関した描写は長い映画の箸休めにしか感じない。いらないシーンだ。
描きたくてもまだ描けない事情がある事を感じた。
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