「物理学300年の集大成のその後」オッペンハイマー Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
物理学300年の集大成のその後
マンハッタン計画で原爆開発プロジェクトを担ったオッペンハイマーと戦後発足された原子力委員会委員ストローズの話。
オッペンハイマーの名前ぐらいは知っているけれど…という状況で観賞したけれど、時期的には戦後、公聴会で問われるオッペンハイマーや更に後にストローズが議会の公聴会で質疑を受けながら、マンハッタン計画の立ち上げからの様子を振り返ってみせている体。なのかな?
この辺の事情に詳しい人ならピンと来るのだろうけれど、いつ、なぜ、何の為に、公聴会が開かれているのかイマイチ判然としない中展開していくし、マンハッタン計画にしても、オッペンハイマーは直接開発していた訳ではなく指揮していただけなんですね。
しかも、科学的にあれやこれやの障壁があったとかいう話しではなく、人員配置がどうとか軍部との交渉がどうのとかそういうこと?
ましてや愛人云々は何のこっちゃ?
それでも原爆開発に関する部分や掌返しの評価はまだ面白さもあったとは思うけれど、公聴会でのオッペンハイマーの告解の様なやり取りとか、ストローズの発言とか、そちらがメインな感じなのにそれはいらない様な…影響は機密情報へのアクセス権に関することと出世に関わることだけだし、本心を語る必要もないし、なんせ180分ですし。
見処が違うと言われたらそれまでだけど、自分にはハマらなかった。
ご指摘の通り、とにかく散らかった作品でしたね。
愛人関連は気持ち悪くなる感じさえありました。
前半のエンジニア劇だけで十分だったのに、詰め込み過ぎてピンぼけした印象です。
高評価の方が多いですが、Bacchusさんのレビューに共感しました。
Bacchus さん、
…英語力ないので、星4以上つけられる理解は、とても無理でしたよw
この作品に星5をつけられた方々は映画料金の元を取れて羨ましいですw😭… ただ、日本人が透明人間扱いされた不愉快さだけがクローズアップされました。
コメントありがとうございます。
戦後落ち着いて来ると、救国の英雄が大量殺人者、非国民、アカと糾弾されるのはあ〜あと思っちゃいますよね~家に投石されたり、脅迫電話がかかったり、ありそうですが・・
共感ありがとうございます。
実際こんな事があったんですよ、その時はこういう風潮だったんですよと注意深く描いただけ、とも言えますね。
芹沢さんのように、ぞうっとして食事も喉を通らなかった、というような描写も無かったですし、仕事仲間と一緒に成し遂げた達成感もあったんでしょうね。
私にとっては、後半は冗長に感じました。
単純に時系列で追って、実験で終わる、でよかった感じです。
ただし、その描写は、私たちが見ていて、とても恐ろしいものである必要があるように感じました。
被害の状況を描かないのであれば、最後に広島と長崎のきのこ雲の写真を映すくらいでも充分でした。