劇場公開日 2024年3月29日

「面白いが、観る側にとって難易度MAXの映画(予習必須)、予習なしの私の頭は追いつかず」オッペンハイマー くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白いが、観る側にとって難易度MAXの映画(予習必須)、予習なしの私の頭は追いつかず

2024年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

観る側の力量を問うてる訳ではないが、それでも観る側の力量がMAXで必要な映画です。
話しが複雑とか難解だとか不思議だとかトリッキーであるとかではありません。学術用語が多用されるなどの難しさでもありません。
本作は、時代背景、政治、世界情勢、大人の愛、謀略、科学、アイシュタイン、科学、そして「映画」そのものまで、自分の持てる力量をフル回転させながら見ないと映画の全てを受け入れられないです。それらのベースが、ほぼ無い人にとっては、何を見せられたのか分からないと思います。
原爆はストーリーの軸とはなるものの、それは主ではありません。映画は題名の通り「オッペンハイマー」そのものです。かと言って彼の幼少期から死までを描くものでもありません。

映画として大変面白いのですが、私は、この映画の面白さを全て取り込めるほどには知識が足りず頭が追いつきませんでした(ちょっと私自身の見識に残念トホホ)。

よほど自身の見識に自信が無ければ、ネタバレなどを読んでフルで予習してから観ることをお勧めします。全て知ったうえで、役者の演技、脚本、カメラワーク、音楽など、本作を「映画」として楽しむのがベターではないでしょうか。
なお、監督そのものが語っているように、作り手側からの意図した明確な「メッセージ」はありません。観る側が「映画」として自由に解釈してもらえればOKなようです。

私も、改めて皆さんのネタバレや、Wikiなどを調べて、もう一回観ようかと思っています。本当に難易度MAXでした。観終わって頭が疲れました。でも面白い。

映像 ★★★★  (出だしで引き込まれる)
音  ★★★★
物語 ★★★★
役者 ★★★★
編集 ★★★★★ (3時間は長いが素晴らしい)
粗さ ★★★★  (私の見識レベルではなし)

私の能力により ★-1

総合 4.0 (難易度★★★★★ MAX)

くりくりぼー