劇場公開日 2024年3月29日

「山本五十六が真珠湾攻撃をしなければ原爆を落とされることはなかった」オッペンハイマー 馬券師さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0山本五十六が真珠湾攻撃をしなければ原爆を落とされることはなかった

2024年3月29日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

寝られる

当時のアメリカ世論は戦争反対。
しかもルーズベルトは戦争をしない事を公約に掲げ当選していた。
つまり攻撃されない限り絶対に戦争できない状況だったのである。
ヒトラーはこの事を良く知っており、
どれだけ米軍に挑発されても反撃しないよう独軍に厳命していた。
実は日本もこの事を知っていた。
したがってアメリカとの戦争は避けると言うのが日本の戦略だった。
ところが、唯ひとり山本五十六だけが真珠湾攻撃を主張。
部下を恫喝し、上官には辞任をちらつかせ脅しをかけた。
米軍トップのスティムソンは真珠湾攻撃をしなければ、
日本は勝っていたと明言している。
日本の戦略は南進して石油を確保した後、インド洋を制圧。
これでインドを独立させる。
インド洋を制圧することによって英、ソ連、中国の補給を遮断。
ドイツ軍と中東で合流して石油を押さえる。
スティムソンの言う通り枢軸国の完勝である。
真珠湾攻撃でアメリカを参戦させ、ミッドウェイ海戦で惨敗。
ダメ押しのガダルカナルで日本の敗戦を決定づけた。
愚将五十六によって広島長崎の惨劇がもたらされたと言っていい。

原爆を作ったオッペンハイマーには何の責任もない。
包丁で殺人事件が起きても包丁職人に責任がないのと同じ事だ。
原爆を民間人に落とす事は国際法違反であり戦争犯罪である。
この戦争犯罪を犯したのは誰か。
トルーマンではない。
ルーズベルトとチャーチルである。
ハイドパークでの会談で原爆投下が決定された。
《When a ”bomb” is finally available, It might perhaps, after mature consideration, be used against the Japanese, who should be warned that this bombardment will be repeated until they surrender.》
原文は、英米首脳の合意・了解事項として、
原爆投下目標は(市街地で暮らす)〝人間であり、日本人〟と明言し、
〝降伏しなければ、「繰り返し」投下し〟
ほぼ全滅させる趣旨を警告するとしている。

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馬券師