身代わり忠臣蔵のレビュー・感想・評価
全174件中、141~160件目を表示
この時代より女性は賢く美しくそして強かなのが表現されていて良かった!
一般的に知られる忠臣蔵の討ち入りの話は史実(赤穂事件)を脚色した浄瑠璃や歌舞伎の演目のひとつってことですから、本作もその派生のひとつと考えたらよろしいですね。
癖の強い(笑)・・・でも実力派演者であるムロツヨシさん主演ということで、仮にこれが時代劇の役としてハマらない場合、かなり浮いた感じになったり、最悪ストーリーが崩壊したりする懸念さえありました。
しかし、蓋を開けたらギリギリの線を上手く綱渡りしつつ、時代考証にも一定の配慮をしつつ(??)、笑いを誘っていましたので演出、そしてなによりムロツヨシさんの演者としての実力が遺憾無く発揮され非常によかったと感じました。
また、江戸元禄時代、武家社会と言えば男性上位、女性は家に縛られ虐げられていた・・・みたいな悪いイメージありそうじゃないですか。
しかし、大石家の妻しかり吉原の遊女しかり・・・建前や表向きは主人や客を立てつつも、しっかり主導権(特に金銭面:笑)をとり男性社会を深く理解し、それでいて自身も強く美しく賢い生き方が出来ていて非常に立派だと思いました。踏まれてもいつか大輪の花を咲かせるだろう、川口春奈さん演じる桔梗はいうまでもありません。
最後は不覚にも、厚き友情に熱い涙があふれる良作!
予告編にある癖の強さに惑わされることなく、劇場に足を運ぶべきかと強く思います。
ムロツヨシらしさ全開!
身代わりになったのは兄の方
忠臣蔵の話をベースにしたドタバタコメディー。吉良上野介の身代わりがいたら歴史がどう変わるのかと思ったら、最後にツジツマ合わせがある。
身代わりになったのは弟だったが、最後に身代わりになったのは、兄の方だった。
もっと泣き笑いさせてくれると思ったが、もう少し。ラグビー協会からクレームが来そうなシーンは、ブラックコメディーというより悪趣味。ムロと瑛太は悪くなく、孝証と内蔵助のキャラに魅力が足りない。佐々木蔵之介の超高速!参勤交代の方が、殿も家来も魅力があって面白く、ヒロインの色気も深田恭子の勝ち。ただ、寛一郎の演技は、世界のおきくも今回も良い。祖父と父譲りの、目の演技ができるいい俳優になった。
期待が高かったのだが・・・
吉良上野介から陰湿ないじめを受け、耐えかねた赤穂藩主・浅野内匠頭が、江戸城内で吉良に斬りかかる事件が起きた。城内の抜刀は御法度で、そのため浅野は切腹となったが、斬られた吉良も逃げ傷で瀕死の状態となった。逃げて死んだとなったらお家取り潰しとなるかもしれない、と案じた家臣の提案により、吉良上野介にそっくりな弟・孝証を身代わりにして幕府を騙す作戦を実行することになった。一方、赤穂藩の大石内蔵助は、藩主の仇討ちの機会をうかがっていたが・・・てな話。
もっとコメディを期待したし、笑えるのかと思ってたが、そうでもなかった。期待が大きなっただけにちょっとガッカリだった。
個人的にムロツヨシと相性が良くないのかもしれないが。
綺麗な女優さんでも登場すればまだしもだったが、川口春奈もパッとしなかったし、イマイチだった。
新しい歴史解釈?
2月9日に封切りされた『身代わり忠臣蔵』を昨日観て来た。
この映画は、土橋章宏氏による同名小説を映画化したものだそうだ。
親父はこんな小説があることを初めって知ったのだ。
この映画でも「喧嘩両成敗」という言葉が吐かれたが、松の廊下で抜刀して吉良上野介に切りつけたのは浅野内匠頭であって、吉良上野介は抜刀もせず抵抗はしなかったのに、どうして「喧嘩両成敗」なのだろうか。
それは江戸城内での刃傷沙汰はご法度であったためだ。
抜刀して切りつけた者も切られた者も両成敗となるのだ。
この場合、切腹したのは浅野内匠頭だけで、お家お取り潰しになったのは赤穂藩だけであった。
対する吉良上野介に何らかのお咎めは無かったのは片手落ちであると解釈されたのだ。
しかし、どうしてそうなったかと言えば、生類憐みの令と言う悪法を出すようなアホ将軍五代将軍・徳川綱吉が一時の怒りに任せて浅野内匠頭に切腹を命じて、吉良上野介にはお咎めぜずに済ませてしまったことが問題である。
親父は、吉良上野介は、メンヘラの浅野内匠頭と五代将軍・徳川綱吉の所為で、悪人に仕立て上げられてしまったと思う。
吉良上野介は赤馬に乗って領地を巡り、水害が起きぬよう小金堤を作った良い領主様であった。
対する浅野内匠頭はお坊ちゃまで領内の下女を辱めたりしていたようだ。
しかも切腹の朝には、粥を二杯お替りしって、タバコも優雅に吸ったとか、どんな神経しているのだろうか。
あの松の廊下の刃傷沙汰の原因は、本当のところは判らないらしい。
吉良上野介が浅野内匠頭に意地悪をしたからだと言うのは、昔の三文歌舞伎の猿芝居が考え出した理由である。
この映画も大筋は他の忠臣蔵と同じような話になるが、大石内蔵助率いる忠義の赤穂浪士達が、亡き殿・浅野内匠頭の仇である吉良上野介への討入を成し遂げる時代劇「忠臣蔵」に、“身代わり”という斬新なアイデアを加えている。
面白かった。
大石内蔵助と吉良孝証の友情は感動的である。
吉良孝証は実際には存在しない人物であるが。
柳沢が、吉良上野介と信じる孝証に堀内から堀外へ屋敷を移せと迫るが、その理由が面白い。
多分幕府が考えた真っ当な理由であろう。
鑑席には同じ世代が多かった。
忠臣蔵を扱う映画だとこうなるのか…。
笑って泣けて、良い作品。 忠臣蔵好きとしては、色々刺さるシーン多し...
見応えあり。
時代劇エンターテイメント
コメディ時代劇ではありますが泣かせるところもありよかったです。コメディで始まり本格時代劇っぽく終わるのかと思ったら、コメディに急角度で戻される展開(笑)
忠臣蔵をほぼ知らなかったですが分かりやすくて面白く観られました。ムロさんはじめ役者陣うまいなーキャスティング素晴らしい。
脚本【兼原作】の勝利。有料パンフ読み込んで「つまらない星3」と決め込んで観たが 意外にもカタルシス満点。
本作 原作・脚本が同じ人 新解釈 令和版的な 最後 Oヘンリは 【罪と覚悟🟰よみがえった改心】です。「罪と罰」だとドストエフスキーだった❗️だった❗️
いやぁ無料フライヤーと有料パンフ🈶のふりがな使い分け きらこうずけのすけ おおいしくらのすけ あこう
有料には最初のキラさん除きふりがな無し。時代は変わる。
ただ高度成長期生まれのワシの世代も 認知率50%程度と思う 片岡千恵蔵的な 戦前生まれ世代は80%超えるよね
旧時代の伝統的な 情念、漢気 に馴染んだ年配の方は違和感あるカモ🦆
でもワシ的には・・音楽エンディングまでなかなか良かった。でもそもそも時代劇そんなに・・歴史は好きだけど
その上、前日に有料パンフ🈶読み込んで 笑わせどころ 全て把握して
ムロツヨシさん【あんまり好きじゃない 事前予告編も】だし
どうせ お笑い、しかしパンチのない笑いの振り切った 平均🌟🌟🌟作だろ
と決めつけて臨んだ
念のため 忠臣蔵は知識あるが 映画、歌舞伎、舞台 経験ゼロ
つまり ジジイになって 人生初の忠臣蔵
何ら期待なく いつもの席へ かなりガラ空き 観客21人 将軍席だから
予測どおり、想定された お笑いズッコケ ラグビー❓は 正直あまり面白く無かった。
ただ、邪魔にならない程度の笑い 予定調和 なんだかなぁ と思った
ただ、画面展開が良く 飽きることは無いのであった。
そして どうせあのシーンで終わりね【有料パンフ受け売り🈶】ハイハイ❗️
となるはずだった。
ムロツヨシさんも 人間の真面目さが出てて コメディとしては普通。
だが、ムロツヨシさんの その面が諸刃の剣 で俺の心に刺さった。
罪と罰【アメリカ O・ヘンリーの短編】的なカタルシス が俺の胸の琴線に触れた。
笑いに振り切って【中途半端な笑いだけど・・総合的に見れば イイ塩梅の笑いだった それがカタルシスに繋がる】
でも 元祖 何度も 映画化された【俺は観てない❗️】「忠臣蔵のツボは 寸止めで 外してない」カタルシス
チコっとだけだけど 俺の涙腺動いた。
東映太秦 の底力 セットや小道具が良いのは当然として
エピソードのつながりが上手い。
吉良上野介の弟は 実在してたが 記録はない模様【有料パンフ受け売り あくまでエンタメに徹したパンフ
お勉強の部分はほんの僅かです。】
徳川綱吉北村一輝 柳沢吉保柄本明 肝心の大石内蔵助永山瑛太【今日は 風よあらしよ伊藤野枝に続いて永山瑛太祭り!】
林遣都、川口春奈 もそれぞれキャラ立ち 前もって言っておくと 吉良側の 清水一学、寛一郎さんが 意外にキーマン。
本来は 理不尽な扱いに堪えきれなかった主君をの無念を晴らす
情念の物語のはずだけど、遊郭の場面も加え 画面を賑やかにしつつ
「寸止めで 話の根幹はギリギリキープ で 違うレーンレールでカタルシス作品だった。ぜひ映画館で
ただ 現代版忠臣蔵であって 正統派ではないです。よくわからないけど 片岡千恵蔵的な❓出てない
有名な忠臣蔵にこんな裏話があったとは!
時代劇コメディは、それ程楽しめない印象なんだけど、ムロツヨシ、川口春奈、永山瑛太、林遣都など、楽しめそうな役者だらけなので、ハードル上げずに着席。
ムロ演じる吉良家の末っ子、孝証は家を出て貧乏な坊主をやっている。ある日、事故って川に脱落して死にかけた所を、たまたま居合わせた永山瑛太演じる大石内蔵助に命を救われる。それから友情成立。
普通の忠臣蔵は赤穂浪士達がメインの展開だけど、この作品は全く違った視線で、吉良家の奴等もそれ程悪い奴らじゃ無かったのねって、楽しかった。
おっ!と思ったのがムロが1人二役で吉良上野介を演じてた事。そりゃそっくりだわ。ここまで似てたら気付く奴なんている訳ないよね。
とにかくムロの演技が楽しかった、でかい声にバタバタリアクション、笑えた。
歴史物なのでどんなオチになるかなぁってずっと予想しながら観てたんだけど、吉良の最期はそこだよなって思ってたら、あっ!アレがそこに〜!それから始まったまるでラグビー、笑えた〜。
ずっと楽しく、チョコチョコウルッ。凄く楽しめました。
茶番を強調した予告だったが
にわか当主の奮闘記
お色気仲直りは男の浪漫か!?
公開したばかりなのにガラガラだったので関心を持ってもらえるようにライトなネタバレにしました
話はざっくり説明すると忠臣蔵パラレルワールドです、分岐点で別説に移行して、最後には史実にきっちり寄せてきます
【評価ポイント】
・川口春奈さんや橋本マナミさんを始めとする女性陣のセクシー風なお芝居
・ムロさんのシリアスなシーンのお芝居
【減点したポイント】
・好き嫌いが分かれるであろうムロさんの定番である空回りの1人芝居シーン
・吉良上野介の屋敷から泉岳寺に移動中に行われる某スポーツパロディー(ここまで良かっただけにがっかりしました)
というポイントで評価させていただきました
ムロ、強し!
実写版「かぐや様は告らせたい」でお馴染み、河合勇人監督。今回も安っぽい映画を見せられるんでしょ?と相当期待していなかったけど、意外や意外。めちゃくちゃよく出来ていた。エンドロールで分かったが、どうやら原作者自ら脚本を執筆しているらしい。どうりで綺麗にまとまっている訳だ。先日、原作者を尊重しない悲しいニュースがあったけど、ドラマ化映画化はこうじゃないとね。
兄弟共に演じたムロツヨシ。そのため、2人のムロツヨシが会話するシーンがあるのだが、そのあまりにシュールな状況に劇場は大爆笑。こりゃ笑わないの無理だ。時代劇×ムロは相性悪いんじゃないかと思っていたけど、そんなのは杞憂に過ぎず、良さ大爆発。笑いに全振りしたドタバタ劇でもなく、人間ドラマ、成長物語としても申し分ない出来。最低だった殿である兄の座を、貧乏人の心がわかる弟が引き継ぐ。よくあるシンプルなストーリー展開だけど、ムロパワーで最高に胸が温まる作品になっていた。笑いとドラマのバランス、完璧かよ!
瑛太とのコンビも抜群に良かった。川口春奈の役どころも、雰囲気にピッタリでGood。河合監督は役者の使い方がお見事でございます。みんな伸び伸びと演技していて、見ているこっちまで楽しい。林遣都ってあんまり役に恵まれないイメージだったけど、今回は最高にハマっていた。こういう、脇役にもちゃんと出番がある作品というのは、いくら見ても飽きませんね。
笑って心あたたまる、上質な時代劇コメディ。忠臣蔵ということもあってか、動員はかなり良さげ。大好きなジャンルなので、定期的に制作してほしいです。主題歌がスカパラというのもセンス大あり。若干の安っぽさはあるけど、大満足のいく作品でした。人類みな平等、だね。
コメディーなのに一瞬泣きそうになった(笑)
やっぱりムロツヨシさん良いですわ~!!
そして怖い怖い、柄本明さんこういう奉行とかバレたくない要の役が似合う!
あと北村一輝さん、将軍はそうですよね、やっぱ将軍は北村さんですよね~!!という安定の徳川政権。良き。「カラオケ行こ!」でも組長で貫禄あったけど、出演時間短くても組織のボスに北村さんがいると安定した作品になりますね。
*****
大石さんと吉良上野介(偽物)が知り合いだったら?!って予告編だけで面白そうだったけど、本編もちゃんと面白かったです。
ムロツヨシさん、去年の大河ドラマで秀吉の時も「おちゃらけた性格」と「厳しい(少し狂人めいた)性格」の使い分けが上手かったけど、安定して使い分けの演技が最高でした!
殿様とか王様系統の入れ替わりモノでお約束の「本物は横暴な性格だけど偽物は庶民や貧しい暮らし出身だから下々の気持ちの分かる良い治世を行える、なんなら本物よりも部下から慕われたりする」っていう展開が大好物なので(笑)、(イ・ビョンホンさん主演映画「王になった男」を思い出し。あれも良かった~)
「吉良上野介は悪かったじゃん!赤穂の武士達は筋を通してるし彼らのほうが正しいじゃん!仇討ちとかで結局無駄に家臣達の命が奪われるのはよくないよ!」って真っ当な感覚でこの事態をどうにかしようとしてる展開には、
コメディーなのに不覚にも泣きそうになりました。。!
めっちゃ家臣も大石さん達もリスペクトしてる、偽物だけど良い殿様じゃんか。。。(泣)
しかーーーし!
ムロツヨシさん主演で簡単にお涙頂戴させるだけで終わるわけがなかったーーー!!(笑)(笑)
後半の、とあるスポーツを彷彿とさせる動き、駄目だよいや〜仮にもそれはボールでなくてその。。。〜なんだこの演出は〜〜これは時代劇で合ってるのか?!と苦笑。
うーん、扱いとしてまぁその。。良くは無い。ので気になる人にはちょっと評価マイナスポイントになる気はしますが、
とりあえず「もしも吉良上野介が身代わりだったら」の世界観、エンタメとしてはなかなか面白かったです!!
これで良いのさ
江戸城刃傷から吉良邸討ち入りまで、ちゃんとちゃんと忠臣蔵でしたよ。でも吉良上野介はすでに死んでいて、身代わりになった弟を巡る物語。この上野介の弟が実に心根が優しい。正反対の嫌われ者の兄と二役演じたムロさん、アドリブを交えて変幻自在で面白かったです。お互い素性も知らずに吉原で一夜を過ごした内蔵助とのその後の友情もほろっとさせられました。永山瑛太さん、ちょっとイメージ違うかなと思ったけど、これはこれでちゃんと内蔵助に見えたから良かったと思います。侍女桔梗の川口春奈ちゃん、はかなさとかわいさ混ざって愛おしかったです。林遣都くんもコメディ向いてますね。本家忠臣蔵とは趣きはまったく違うけど、笑わされ、ほろっとさせられる新説忠臣蔵おもしろかったです
年寄り向けかと思いきやなかなか面白かった!
全く事前情報なしになんとなく三谷幸喜が作りそうなやつだなって感じで見てみました。
出演者も今をときめく華がある感じの人が川口春奈くらいしか出ておらず(しかもほぼ脇役的な位置)大ヒットとかはしなさそうなある意味地味なメンツでの年寄り向けのコメディだなとも思いましたが内容的にはとても面白かった。
どの世代が見ても楽しめるんじゃないかと。若干、いやらしいシーンと血が跳ねるシーンもありますが。
ムロツヨシ演じる兄の身代わりになることになったタカアキは最初クズキャラだなと思ってましたが実は仲間や家来思いで川口春奈に対してもピュアな一面もありなんとなく志村けんのバカ殿様的なおバカだけど憎めないキャラでそんなタカアキが起こす痛快コメディって感じですね!
死んだ兄の方がよっぽどクズだったな(川口春奈のおっぱいで手あっためてもらうとか)
あと、兄を心臓マッサージしようとして殺しちゃったのにそこはあまり追及されずw
あのシーンがコント的な面白さもあり爆笑しちゃいました!
でもコントではなくちゃんと映画として見れる感じで良かったと思います!でも最初に書いたように本当めちゃくちゃ売れてるイケメン俳優とかは出てないし世間的には大ヒットとかはしなそうかな。でも良い作品なんでぜひ多くの人に見てもらいたいです!
立場は人を作る
忠臣蔵
元禄14年3月14日(1701年4月21日)
江戸城殿中で浅野内匠頭が
吉良上野介を切りつけ
内匠頭は切腹
赤穂藩の浅野家はお家断絶
その後大石内蔵助筆頭に
赤穂浪士47人が
元禄15年12月14日(1703年1月30日)
吉良邸に討ち入り上野介の首を取り
主人の仇を討ち果たした「赤穂事件」
を人形浄瑠璃として脚色し
1748年に上演された演目
ポイントは「忠臣蔵」の意味
臣は忠義を尽くして当たり前
わざわざ忠が付く意味は?
「暗君に仕えるご苦労さんな内蔵助」
という意味なのである
武士の社会を庶民から皮肉った
タイトルとも言える
そんな今作
非常に面白かったです
ちょくちょく作られる一連の
高速参勤交代とかのネタ系時代劇映画
カリカチュアを効かせたコメディ
仕立てなのですが忠臣蔵は
最後は赤穂浪士全員死ぬ
という結末がありますから
どこか悲壮的なものの
5年前の「決算!忠臣蔵」も
そうでしたが笑わせるとこ
泣かせるとこの緩急が
付けやすい感じ
赤穂藩の事情はこれまで通りながら
吉良上野介が斬りつけられた後
その傷が原因で死んでしまったら?
というifを基に
長男上野介が家を継いだので
出家させられたが逃げ出して
放逐されていた瓜二つの次男・
孝証(たかあき)が吉良家継続のため
急遽身代わりになるというもの
そして孝証は放浪の中で
大石内蔵助に偶然出会って
親友のように意気投合しましたが
討ち入りに突き進んでいく大石と
浅野家も吉良家も疎んじ
江戸の離れに屋敷を移し
討ち入りを迎え撃てと
家老柳沢吉安に仕向けられます
職が無くなった
下級武士たちの生活の為
お家再興したい自分と
仇討ちをしたい赤穂浪士達で
板挟みになる内蔵助
上野介のパワハラに苦しめられて
きた吉良家の家臣たちに気づき
家族のように扱おうとする中で
討ち入りされて無駄な
犠牲者を出したくない孝証
それぞれの立場は
近いものであるところで
孝証が内蔵助に
正体と本心を明かしていく
展開はなかなか熱いものがあります
終盤の
死んでしまった上野介の
遺体の扱い方については
コメディととっていいのか
はたまた不謹慎かという議論は
あるかもしれませんが
まぁムロツヨシの一人二役
ですしいいんじゃないでしょうか
と解釈して撮ってると思います
最近観た北野武の「首」でも
思いっきり蹴とばしてますし
最近ほんと映画で首よく見るな(笑)
相変わらずのムロツヨシの
破天荒なアドリブも満載
パッとシリアスに切り替えたり
永山瑛太の大石内蔵助も良かった
上野介のパワハラに耐えすぎて
もはやマゾになってしまった
斉藤宮内を演じる林遣都も
こんなん笑うわという
感じで良かったです
全174件中、141~160件目を表示