「明治時代と江戸時代の違いすら、わかってなさそうな時代劇。」身代わり忠臣蔵 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
明治時代と江戸時代の違いすら、わかってなさそうな時代劇。
ムロツヨシの、ほんわか雰囲気で、軽いコメディを観たいなら、ちょうどいい感じの緩さがある作品だった。
ダメダメ人間が、ミッションを言い渡されて、人間味を発揮する、最後はホロリとくるような話。
鑑賞日はムロツヨシをただただ浴びたい欲望で漁ってたので、これはこれで面白かった。
でもやっぱり、歴史好きや時代劇好きな人からすれば、「まーた現代に寄せてきた、なんちゃって時代劇やエセ忠臣蔵の1つ」に見えるだろう。
現代に寄せた分、何か大きな見返りがあるのかと言われると、そういう類いは見受けられない。
当主の弟である主人公が、家来衆から雑な扱いを受けるのも大きな違和感。
家父長制は反映しているにも関わらず、なぜか徹底した中世の身分制は無視している。
明治時代と江戸時代の違いすらわかっていない、制作スタッフの時代劇へのリスペクトの薄弱さ加減。
真田広之が顔を真っ赤にして、日本から出ていくのも無理はない。
ラストの生首を扱う、例のアレのくだりも、
コメディ的発想としては面白いが、
武士にとっての生首がどういう類いのものか、監督たちは全く知らないのではないかと嫌悪的に思った。
戦国の世から続く首実検の知識を知っていれば、あの発想にはならないはず。
別に特別な知識でもない。私の首実検知識ですら「漫画」が引用元程度の、子供でも理解できそうな知識。
敵の首も大事にする、丁重に扱う侍が、あんな首の扱いするわけが、、、
なんでもアリのコメディが成立するなら、他人の自殺も、笑い話していいことになるだろう。
コメントありがとうございました😊
たくさん教えていただきましてありがとうございました。
キリスト教での人権、
仏教での命より上いく尊厳の大事さ、そこからの武士だけの切腹でしたか。農工商民にはさせて貰えないこと、で別の方法ですね。
武士も大変ですね。