「青春とラストシーンの美しさに涙がとまらない」瞼の転校生 羊さんの映画レビュー(感想・評価)
青春とラストシーンの美しさに涙がとまらない
瞼の転校生は3回、観に行きました
スクリーンで観られる日が続く限り
時間が合えば観に行くつもりです
そのくらいに大好きな作品です
つぶやいていた感想がたまったので
そろそろまとめよう…と綴っています
世界観に没入できるので前の席がおすすめ
そして…二回は観てほしいです!
もともと分かりやすい内容ですが
さらに理解が深まることにより
感動も、涙も、もれなく2倍です
中学3年生の一ヶ月の青春の記録…
友達はいらないですと言っていた裕貴
学校はくだらないと不登校で優等生の建
ほんの一瞬の友情の物語は、
僕の心に生涯残る作品になりました
2人が心を通わせていく様子が
繊細に丁寧に描かれています
裕貴が建の家に泊まり、寝る前に語り、
眠れなくて、散歩に出かける23時…
このシーンがとても印象的でした
2人が大人になって何かに悩んだとき
この日のことを思い出すのかもなと
苦くて爽やかな青春の1ページでした
そしてなんといっても…
大衆演劇「瞼の母」
地下ドル・パティファイブ「フラッシュ!」
そして綺麗な青と紙吹雪舞うラストシーン…
この三重奏に終盤から涙がとまりません
スクリーンが滲んで余計に綺麗です
建の心の変化を光で表す繊細な表現が
とても綺麗でとても美しい…
いつも心を奪われてしまいます
もういっそのことスクリーンに
溶けこんでしまいたい
*
ここから下は俳優さんに対する
感想のような内容も含みます
「カラオケ行こ!」岡聡実を演じる
齋藤潤さんの演技に惹かれて以降
応援させていただいているのですが…
こちらの作品の演技力もすごいです
不登校の優等生・建を
持ち前のクールさをいかした演技
大衆演劇の役者をしている裕貴との
初対面のシーンは優等生とわかる話し方、
「ん」このたった一言のセリフが
何度かあるのですが
使い分けられてるのがわかります
そんな優等生の彼は地下ドルのオタク
そこでまた齋藤潤さんの演技力に
驚かされるのです…
裕貴役の松藤史恩さんは
噛めば噛むほどクセになるような演技
すごくナチュラルに演じられているので
良さに気づくまで時間がかかるのです
元々日本舞踊をやっていたそうで
女形を演じる彼は立ち振る舞いを含め
吸い込まれてしまうほどに綺麗で
心臓がドキドキしているとわかりました
スクリーンで観ないともったいないです
「大衆演劇」の世界も知ることができて
その魅力にも気づけます
ポスターの躍動感ある2人の姿は
観る前と後で印象がかわります
とっても愛おしくなります
青春のまぶしさに心が震えます
ああ、感想を綴っていたら
2人に会いたくなってきました…
瞼の転校生は通称「まぶてん」
ミニシアターでじわじわ公開を広げています
いつの日か全国制覇できますように
これからも応援しています!!