「人間の愚かさを描いた作品」火の鳥 エデンの花 トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の愚かさを描いた作品
原作漫画の火の鳥は昔学校の図書館で
読んだくらいで内容はあまり覚えていないレベルです
スケールがかなり大きいが
上映時間の関係かなんとなくあっさりしている感じがある
ロミとジョージが
エデンにいき暮らしていくが
ジョージが事故で亡くなり
ロミと息子のカインが残されてしまう
カインと共に暮らすためにコールドスリープで
自分の命を伸ばそうとするが
地震により不具合で目覚める時期が1300年後になってしまう
それを知ったカインが
絶望して、お手伝いロボットを壊してしまうが
心情としては仕方ない気もする
カインはロミの姿をしたムーピーと出会い
子孫をつくりエデンを繁栄させる。
目覚めたロミは
繁栄したエデンで暮らすが
一度、地球に行きたいと思い
コムと共に地球にいこうとする
ここで牧村とあって
地球に似た星に行き、そこでロミがケガをするが
この場面がなんとなくまわりくどい感じがした
ケガを治すためにズダーバンと取引をして
ロミのケガが治り、ついでに若返る
若返っても寿命は変わらないらしい。
地球に行って捕まるがチヒロに助けられる
ただ、チヒロはロミの過去の友人で
ロボット化したらしいが、説明不足なので
チヒロが助けにくる場面は唐突に思える
ズダーバンによりエデンの人々が
肥大化した欲望によって
崩壊していき
そのなかで元凶となったズダーバンもやられるシーンがあるが
かなりあっさりしている
チヒロもおそらく死んだと思うが
そこらへんはあまり細かく描いていない
地球はもう自然がほとんどない状態で
残り少なくなった自然も自ら破壊するという
人間の愚かさを描いているように思う
エデンも崩壊し、コムもいなくなり
ひとりぼっちになったロミが
ラストでジョージの姿になったムーピーらしき人とまたエデンをつくる
と思わせるラストになっている
全体的に人類の愚かさも描いている作品なので
好き嫌いが分かれるかもしれない
原作との差異がどれくらいあるのかはよくわかりません