「まさかの猫映画」訪問、秘密の庭 wyethさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの猫映画
アテネフランセ文化センターで鑑賞したが、「三人の女たち」と立て続けだったので、これはおばあちゃん映画二本立てかと思ったら、まさかの猫映画でした。
いやもちろんメインの被写体は自分の叔母であり、過去に活躍した芸術家である女性にインタビューしているわけだけど、印象に残ったのは家の中にいる猫の姿。
若かりし頃の叔母のしなやかさ、魅力的だったありようを忍ばせる存在として、室内を動き回る猫がいたのかもしれない。
(しかし想田和弘監督といい、ドキュメンタリー作家は猫が好きなのでしょうか?)
叔母へのインタビューの仕方は一方的でエゴイスティックに見えたし、そのことを叔母からも指摘されてもいたが、それでも芸術家として一生を終えようとしている彼女の言葉と手の震えに、感動せずにはいられなかった。
未知の領域に挑むこと。しかも自分なりの仕方で。この言葉を聞けたことで、十分に見た甲斐のある映画でした。
山形、行きたかったなー
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