「かなり人間臭いナポレオン」ナポレオン ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
かなり人間臭いナポレオン
ナポレオンのイメージは、有名な肖像画の馬上の勇姿や、「吾輩の辞書に不可能の文字は無い」と言ったとされる(後世の作り話の様にも思えます)自信家で強靭な精神の持ち主。
本作では、野心に燃えるナポレオンが、大胆な戦術で次々と勝利を収める一方で、浮気性の妻に振り回される情けない姿も見せます。
戦闘シーンは迫力があり、戦場もロシアからエジプトまで広範囲で、場面ごとに違うから飽きません。
ただ、最初の妻ジョセフィーヌとの”絡み”に多くの時間を割いていて、視点としては面白くても、観たいのはそこじゃない感もあります。離婚後も交流が続いたので、きっと彼女の貢献もあったんだろうと思いますが、そこは描かれません。
そういえば昔「大ナポレオン展」という展示会に行ったなあと検索したら、2005年でした。本作にも出てくる、戴冠式の絵で白い衣装(ローブ?)や、王冠のレプリカを見た気がします。ナポレオン3世の肖像画もありましたが、実は当時ナポレオンにそれ程興味は無かったので、説明文をあまり読みませんでした。ああ、もったいない。
ナポレオンは背が低い、と言うのが通説ですが、彼の身長は169㎝、当時のフランス人の平均身長は164㎝、イギリス人は168㎝でした。私は勝手に、背が低いと自分を大きく見せたがるものなのかな、などと思っていたのですが、大きな間違いでした。
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