「大赤字の映画になるのではと予測します」ナポレオン いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
大赤字の映画になるのではと予測します
とにかく、金と人と時間がかかっている。私は世界史の勉強だと思って鑑賞した。たまたま、トルストイの小説「戦争と平和」を読んでいて、ちょうど良いタイミングであった。
ナポレオンはいっときヨーロッパ大陸の征服者となるが、映画ではその野心を持つに至った背景が十分描かれていない。たまたま、運に恵まれただけのようにみえてしまう。軍事的天才ならならそれに相応しい内容にしてほしい。
当時の戦闘の仕方が面白かった。歩兵はなぜ隊列を組んで前進するのか。格好の銃の標的になるのにと思えて仕方がない。日本でも時代によっては、こんな戦をしていたのだろうか。
ジョセフィーヌを演じた女優さんが魅力的だった。ナポレオンにとって、彼女は勝利をもたらす女神だった。彼女と別れることで、戦の神様から疎まれることとなった。多分監督はそう言いたかったのではないか。残念ながら充分描かれていない。着衣したままで性交するのは笑える。それも後背位のみ。ナポレオンの好みだったのか。子供が見ると配慮してそうしたのかな。とにかく、長い。鑑賞前に必ずトイレに行くこと。
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