「もはや芸術」ナポレオン たろうさんの映画レビュー(感想・評価)
もはや芸術
クリックして本文を読む
映画における映像表現の究極でないでしょうか。質の高い絵画のような美しさです。
カメラアングル、カメラワーク、セット、光の使い方、俳優、衣装、構図、群衆、空間表現、環境表現(雪、雨、風、煙、霧、曇り空、テーブルの紅茶の湯気まで)、美術、音響など全てのクオリティーが高い!
リドリースコット 素晴らしすぎます。
もはや芸術ですね。
黒澤明の映画を見ているようです。
ラストのワーテルローの広大な空間表現、臨場感、迫力は必見です。
ナポレオン最期の言葉がジョゼフィーヌであった事を納得させられる二人の関係性も、ヴァネッサ・カービーの巧みな演技もあいまって、見応えありました。
ナポレオンが流刑になってからの、ジョゼフィーヌの遺言ともとれるラストメッセージ。"こちら(あの世)で、とっておきのものを用意して待ってるわ……"
余韻が残り、深く考えさせられました。
そろそろアカデミー監督賞あげて。
もう、85歳です。
コメントする